初心者におすすめのカメラ『フジ カルディア ミニ エリート OP』|写真家 坂井田富三
はじめに
今回セレクトしたカメラは、1993年に発売されたフィルムコンパクトカメラ「フジ カルディア ミニ エリート OP」です。近年の「写ルンです」や「フィルムカメラ」の人気もあって、古いコンパクトフィルムカメラも中古市場で人気になっています。「写ルンです」はシャッターを押すだけで撮れるとても簡単なカメラであり、1986年7月に世界初のレンズ付フィルムとして登場し、1990年台には爆発的ヒットした商品です。
普段「写ルンです」を利用しているユーザーで、「写ルンです」とは違ったフィルムを使ってみたい、白黒写真も撮ってみたい、でも「写ルンです」のように手軽に写真が撮れるカメラを探している方向けに「初心者におすすめのカメラ」「簡単フィルムカメラ」として、写ルンです全盛期の頃に発売になった「フジ カルディア ミニ エリート OP」をピックアップしてみました。
フジ カルディア ミニ エリート OPの魅力と特徴

タイトルにある「初心者におすすめのカメラ」として、この「フジ カルディア ミニ エリート OP」をピックアップしたポイントは
・発売当時非常によく売れたカメラで、現在中古市場でも低価格で入手しやすい
・オートフォーカス搭載のコンパクトフィルムカメラで扱いやすい
・ドロップイン方式のフィルム装填で、初心者でもフィルムの装填が容易
という3つの点です。
特にフィルムのカメラへの装填は、やったことのない人にはなかなかハードルが高い作業です。「写ルンです」しかフィルムカメラを使った事のない人にとっては未知の世界です。ドロップイン方式のフィルム装填は、フィルムをカメラに入れて裏ブタを閉めるだけで簡単にセットできる方式で、フィルム初心者に優しい機能です。


またこのドロップイン方式では、最初にフィルムをセットすると一度フィルムをすべてカメラが巻き上げていきます。ですので背面のフィルムカウンターには撮影できる残数が表示され、撮影していくとフィルムがパトローネの中に戻っていくというスタイルになります。

「カルディア ミニ エリート OP」の基本スペック
| 使用フィルム | 35mmフィルム |
| 形式 | 35mm2焦点式AF全自動(パノラマ途中切替) |
| レンズ | 28mmF3.5(3群3枚)/45mmF5.5(5群5枚) |
| ファインダー | 実像式変倍ファインダー |
| シャッター速度 | 電子制御式プログラム 1/2秒~1/250秒 |
| 露出制御 | プログラムAE |
| フィルム感度 | ISO50~1600(DX自動設定) |
| フォーカス | 赤外線アクティブ式AF(0.45m~無限) |
| フィルム送り | ドロップイン方式・プレワインディング式 |
| 電池 | リチウムイオン電池CR123A |
| 大きさ | 幅 121mm × 高さ 64.5mm × 奥行 41.5mm |
| 質量 | 約205g(電池別) |
| 発売当時の価格 | 39,000円 |
| 発売年 | 1993年4月 |



フィルム装填も簡単でオートフォーカス機能もあり、気楽に簡単にシャッターを押すだけで写ルンですと同じ感覚でスナップ撮影ができるコンパクトフィルムカメラです。
フジ カルディア ミニ エリート OP × MARIX 100 Daylightでスナップ撮影

今回使用したフィルムは、映画用フィルムを一般的なC-41現像処理を可能にするために、カーボン除去を施した「MARIX 100 Daylight」を使ってみました。「写ルンです」では味わえない、シネフィルムの雰囲気が味わえるフィルムです。
この「MARIX 100 Daylight」は感度100なので、なめらかな粒子性で描写されます。ややくすんだ写りが特徴的なフィルムで、強く光が当たった箇所などは少し赤く滲みがでるのが特徴の一つになります。
このフィルムを使用する際には、2点ほど注意する点があります。今回のような自動巻き上げのカメラを使った場合ですが、撮影できる枚数が規定より少なくなります。今回筆者が「フジ カルディア ミニ エリート OP」にセットした場合は、撮影可能枚数が22枚でした。
加えて、このフィルムはDXコード非対応なので、自分で感度設定が必要になるのですが、「フジ カルディア ミニ エリートOP」では手動で感度設定する機能がありません。おそらくカメラ側でDXコードがないものは感度100として扱われることが多いので、そのまま使用しています。

■フィルム:MARIX 100 Daylight

■フィルム:MARIX 100 Daylight

■フィルム:MARIX 100 Daylight

■フィルム:MARIX 100 Daylight

■フィルム:MARIX 100 Daylight

■フィルム:MARIX 100 Daylight
フジ カルディア ミニ エリート OP × ILFORD XP2 SUPER 400でスナップ撮影

次に使用したフィルムは「ILFORD XP2 SUPER 400」。感度400のフィルムで、白黒フィルムでありながらC-41プロセスで現像できるので、「カメラのキタムラ」のお店でカラーフィルムと同等にスピード現像が可能です。これも「写ルンです」とは違った独特の白黒の世界を撮影する事ができるフィルムです。
先に紹介したフィルム「MARIX 100 Daylight」よりも扱いやすく、初心者にもおすすめしやすい白黒フィルムです。

■フィルム:ILFORD XP2 SUPER 400

■フィルム:ILFORD XP2 SUPER 400

■フィルム:ILFORD XP2 SUPER 400

■フィルム:ILFORD XP2 SUPER 400

■フィルム:ILFORD XP2 SUPER 400

■フィルム:ILFORD XP2 SUPER 400
まとめ
今回は、初心者におすすめカメラとして「フジ カルディア ミニ エリート OP」を紹介させていただきました。フィルムカメラを初めて使う方でも簡単にフィルム装填する事ができ、オートフォーカスで簡単に撮影できる点をポイントとして、このカメラをピックアップしました。現在フィルムカメラとして「写ルンです」が大人気ですが、「写ルンです」とは違った様々な個性あふれるフィルムが使えるのも、こういったカメラの魅力のひとつです。
■写真家:坂井田富三
写真小売業界で27年勤務したのち独立しフリーランスカメラマンとして活動中。撮影ジャンルは、スポーツ・モータースポーツ・ネイチャー・ペット・動物・風景写真を中心に撮影。第48回キヤノンフォトコンテスト スポーツ/モータースポーツ部門で大賞を受賞。
・公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
・EIZO認定ColorEdgeアンバサダー
・ソニーαアカデミー講師












