型紙作りに失敗（リコーオートハーフＳＥ２編）

連射コンパクトの可愛い小箱の民具です。時を経て、若い女性に人気とか。。。
しかし、殆どの個体が加齢による問題を抱えています。ファインダーを清掃・受光素子のセレン板は起電能力を有していました。ラッキーです。そして、能力が落ちました分、補正抵抗で調整します。

所が、問題があります。モルトの加水分解による劣化です。ベトベトして炭素を含み手や作業机が汚れますね！清掃に手間取ります。日本の気候を無視した安易な素材選択は、他の製造元に共通した問題です。

擬皮の型紙はコピーせよ（ミノルタオートコード編）
https://www.kitamura.jp/photo/repairer/2009/re403.html
の時は、上手くいきました。そこで、二匹目のドジョウを狙ったのです。

コピー機を色々操作したのです。閉鎖空間のコピーは無理だったようです。
それを見ていましたお客様が「竹串を敷けば」と、助言を頂きましたが複写すべき以外の光が透過せず型紙を作ることが出来ませんでした。

ではと、定石に従いノギスで採寸して転写することにしました。
切張りなら簡単ですが、綺麗に仕上げるには一体で切り出さねばなりません。
何とか反転転写して切り出すことが出来ました。
ここで、失念をすることになります。折角、採寸切り出したのにコピーするのを忘れたのです。
暑さのせいでしょうか？思考回路が鈍っているようです。
それとも、痴呆の始まりでしょうか？残念な事をしました。

日本橋店　田口由明