線条のラッセル車

長いお勤めご苦労さんとばかりに汚れたヘリコイドの線条です。これらの汚れは、グリスの経年変化と線条の摩耗の複合汚れなのです。当初の滑らかな回転からはほど遠いぎこちない回転へと変わってしまいましたね！グリスの交換時期に来てしまったのです。
車のエンジンオイル交換とご理解下さい。

身の回りで使用されている、種も仕掛けも無いウレタンスポンジのマジックは、ヘリコイドの洗浄清掃に便利な素材となる。その、海綿状態のスポンジは、洗浄液のAベンジンを含ませるのに都合が良い。先ずは、Aベンジンに漬けるが、自重より大幅に吸収してしまうので、湿っているかな～ぐらいに搾って使用する。

Aベンジンを含ませたスポンジで拭った状態です。削り出された金属色が蘇りました。
本来は、器にAベンジンを満たし、ブラシで線条に沿って洗浄します。結構な量のAベンジンを使用しまして、Aベンジンは汚れてしまいます。原油高の中、もったいないですね！

少量のAベンジンとスポンジを組み合わせることにより、省資源となります。
又、如何様にも形状を変えるスポンジは線条の溝に融合して、ラッセル車の如く汚れを押し出して行くのです。
新たなグリスを塗布され、組み立てたヘリコイドは、喜びの感触を指先に伝えてくれます。

日本橋店中古売場　田口由明