＊＊＊　これから本番を迎える東北、北海道　＊＊＊
半ばにかかった桜前線の北上

「桜散る」は受験の時に聞きたくない言葉ですが、推理小説では「ピンクの濃い桜の木の下には……」と、何やら怪談的になります。ところで、新入社員の始めての仕事が花見の場所取りは現在も活きているのでしょうか。桜の下で宴会を「やる」風習は随分と昔からあったようです。
桜の木が神木であったことはご存じでしたか。神木だったからこそ、今も桜の下で宴会が行われているのです。といいますのも、田植えを前にして、稲が丈夫に育ち秋の実りを祈願して、桜の木に供え物をしたことがいつの間にか桜の木の下で食物をとるようになり、現在のような宴会に変わったといわれています。最近の新入社員は「当社の営業利益が落ちないように……」と祈願しながら、宴会に臨んでいるかも知れませんね。
それはともかく、花見は温暖な気候の象徴のようなもので、春が来たことを強く実感させてくれます。今年の桜前線はスピードを上げたり、落としたしていますが、着実に北上し、東北にさしかかっています。

東北～北海道の主な桜の名所