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2010.11.05

【採らずに、撮ろう!】
デジタルカメラを使えばできる、自然環境の保護

写真を撮ることは、自然環境の保護につながります。それは、単に「自然環境に関心を持つ」ということだけではなく、また、いわゆる商業政策的な“エコブーム”に乗り遅れるなということでもありません。誰もがカメラを的確に操作して、クオリティの高い写真を撮影することができるなら、その写真が、記録・資料としても十分な価値を持ち得るので、自然環境の中から、実物の動物や植物を過剰に採取する必要性が低下し、結果として、自然環境は、本来あるべき姿で保護されるはず。カメラや写真のテクノロジーが果たし得る、自然環境への最大の貢献とは、つまり「採らずして、撮る」ということです。デジタルカメラは、写真の用途を、芸術から科学へと拡大しました。こんなことが現実になった現代だからこそ可能である、人間と自然環境との関わり方について、皆さんも少し考えてみませんか?

自然環境の中で、とっていいのは「写真だけ」

自然景観が特に美しい場所を保護する目的で、国が指定している地域として、各地に「国立公園」があります。これは、自然公園ですから、人工的に開発・造成された公園ではなくて、もともとある自然を、公園という形式によって保護するものです。

そのような、国立公園の指定地域内では、動物や植物を採取することは、事実上、禁止されています。つまり、国立公園でとっていいのは、「写真だけ」ということです。

また、国立公園内では、紅葉した葉をとったり、落ち葉を拾ったり、木の実をとったり、花を摘んだりすることもできません。石や土などを持ち帰ることも、同様にできません。そして、カブトムシやセミ、チョウなどの虫をとったり、貝を拾うこともできません。国立公園内では、自然を、あるがままに任せ、そこに来た人の手を加えないことが、美しい環境と景観を守っているのです。

こういった場所では、実物の動植物を採取できない代わりに、デジタルカメラを持って行って、それらの美しい写真を撮ることを、存分に楽しんでください。なお、写真を撮影する場合は、三脚の脚などで、地面に生えている植物を傷つけたりしないように、基本的には、カメラは手持ちで撮影することを心がけましょう。

海産物は、地元の漁民以外、採取禁止

日本は島国なので、日本国内の海岸線に沿って、いたるところに魚介類などの海産物がとれるような場所がありますが、いずれの場所にも地元の漁港があり、その地元に漁業権があって、その権利は、地元で生活する漁民に属するべき財産として管理されています。

また、正式な漁業で採取される海産物は、海洋生物の生態系を崩さないようにしながら、地元の漁民によって計画的に採取されるか、あるいは、養殖することで計画的に育てられています。したがって、一般の旅行者が、どこかの海へ遊びに行ったついでに、そこにある海産物を勝手に採取することはできません。もし、勝手に採取した場合は、密漁になります。

最近では、防水カメラを持って海に入り、水中写真を撮る人も多くなりましたが、海の中でも、自由にとっていいのは、基本的には「写真だけ」なのです。

ちなみに、観光用の釣り場や、潮干狩りができる場所は、観光用として特別に整備されたところ。潮干狩り用の貝は、わざわざ管理者が育てて用意してから、砂浜にまいているものです。だから、旅行者が魚や貝を採りたいときは、そういった観光用の場所を利用することになります。

有毒生物に注意

キノコには、毒キノコがあります。そして魚にも、体内に毒を持つ魚や、食用に向かない魚もあります。こういった有毒生物は、勝手にとって食べると身体・生命にとって危険なので、研究者などの専門家ではない素人の場合、まったく採取には向きません。もし見つけた場合には、興味があるなら、写真だけを撮ることにしましょう。

海の生き物は、持ち帰らずに海に返そう

磯遊びで、小魚や、カニ、貝など、海の小さな生き物を集めて観察することがあったら、その生き物は、写真だけ撮った後で、自分が帰るときまでに、海に帰してあげましょう。海の生き物は、その海でしか生きられないので、持ち帰って家で飼おうと思っても、生きながらえることはできないのです。

飼育動物を勝手に放すのもダメ

自然環境にあるものを採取することの逆で、人工的に飼育していた動物を、むやみに自然環境に放すことも、国立公園などの保護地域では、生態系の破壊につながるので禁止されています。

ある飼育動物を、自然のなりゆきなら、その種が絶対にいるはずがない場所に放すと、その放した飼育動物が、何かをエサとして捕食し、さらには繁殖することがあるので、もともと、その場所にあった食物連鎖の関係が成立しなくなり、生態系が崩れて、自然環境が少しずつ壊され、元の状態には戻せなくなります。だから、外国などから輸入した生き物を、大きく育って、飼うのが面倒くさくなったからといって、山や湖などに勝手に放すことは禁止されているのです。

生き物の生育環境は、気候・風土ごとに異なっており、動物の種によって、最適な生息地は違うので、その場所には絶対いるはずがない生き物に出会うことは、普通はありません。それは言い替えると、日本では、動物園でしか見ることができない動物も、たくさんいるということです。

だから、もし珍しい動物に興味があるなら、そういった動物との出会いは、動物園だけで写真を撮って楽しみましょう。当然ながら、動物園の施設内にいる動物も、とっていいのは写真だけです。

植物を勝手に地面に植えると、問題になる場合も

動物だけでなく、植物についても、鉢植えを家庭で育てるのが面倒になったからといって、山のほうへ出かけて行って、勝手に地面に植えて放置するのは、問題となる場合があります。

特に、国立公園など、自然環境が保護・管理されている地域に行って、外来植物を植えることは、禁止されています。勝手に植物のタネをまくことも、国立公園内では、同様にして禁止。そのほか、国立公園だけでなく、近くに農作地がある場所でも、勝手に外来植物のタネをまくと、作物の生育に影響を与えてしまう場合があります。具体的には、花が咲いたとき、虫が飛んできて、異なる品種の植物を受粉させてしまうことなどが想定されるので、農作物への影響にも配慮が必要なのです。

動物だけではなく、植物でも、外来種が大量に増殖して、日本の固有種を駆逐してしまう場合があり、この状況が進むと、自然景観が、だんだんと変わっていってしまいます。植物の場合、固有種が減少した場合にも、すぐには気が付かないかもしれませんが、長い年月が過ぎたときには、すでに環境が変わっていて、取り返しがつかなくなるのです。

日本国内の自然環境では、普通は生育しないような、珍しい植物に興味があるなら、植物園に行って、そのような植物を観察したり、写真を撮影することで楽しみましょう。植物園でも、当然のことながら、とっていいのは写真だけです。

生き物の標本は、実物より写真で

昔は、写真撮影の機材がフィルム用だけで、撮影現場では現像前の写真を確認できず、しかも白黒フィルムしかなかった時代が長くて、撮影コストも高額だったため、写真のみを記録とせず、生き物の実物を標本として採取することに、ある程度の必然性がありました。

しかし現在では、デジタルカメラがあり、写真はすべて高画質のフルカラーで撮影できる上、同じ1台のデジタルカメラで、音声付き動画を撮ることも可能で、それらの画像は、すべて撮った後すぐに再生して、内容を確認できます。また、ほとんど撮影コストはかからないのですから、観察を目的とするのであれば、生き物の標本を、実物で採取する必要性は、昔よりも大きく低下しました。

大学や研究機関などが、学術研究を目的として、自然界の生き物を、実物で採取する場合は特別ですが、一般の人が、あくまで趣味として何かの動植物を採取することは、写真技術の進歩によって、あまり必要がない状況になっています。趣味の範囲であるなら、自然環境に生息している動植物の記録は、デジタルカメラを使った撮影だけでも、もはや十分であるとも言えるでしょう。

カメラ・写真関連の技術革新によって、自然環境にある生き物の採取を、最小限にとどめることができるなら、その発展の成果は、自然環境と生態系の保護にも、必ずプラスの効果をもたらすはずです。いまのカメラは、すでに、専門知識を持つ写真家だけが使うような難しい機材ではなくなっていて、本当に、誰でも簡単に使いこなせる、普通で身近なツールとなりました。こうして、すべての人々が、カメラまかせで思い通りの写真を確実に撮影できるようになり、実物を採取する代わりに、対象の標本化手段として、写真を使いこなせるようになっているのですから、今後は、自然環境の保護も確実に進むことでしょう。

最も重要なことは、資料整理の「やり方」

たとえ、どんなにたくさん、自然環境から生身の動物や植物を採取してきても、標本としての系統立てた整理をすることなく、採りっぱなしでムダにしてしまうなら、それは決して、資料やコレクションとしての価値を持つことがありません。標本というものは、ただ単に、集めたモノが、たくさんあれば良いというものではなくて、資料を体系的にまとめることや、その整理の基準となる「やり方」、方法論こそが重要で、標本を整理した結果、そこから、どのような情報が得られて、何を明らかにできたのか? というところに、問題意識に対する一つの解があるわけです。

これは、写真でも同じこと。実物である動植物の採取に代えて、写真を利用する場合でも、それを系統立てた方法論に沿うように、分類、整理することができるならば、写真は、資料やコレクションとして、十分に役立つはずです。そこまでできるなら、写真の価値は、芸術だけにとどまらず、科学の域に達します。デジタルカメラを使って撮影した写真は、もともとから、資料としてパソコンで整理する場合に、最適となる条件が備わっていますから、その特性を積極的に活用しましょう。

デジタルカメラで撮影した画像データは、パソコンにデータ転送すれば、JPEG画像のファイルとして、1つずつ別々に管理が可能。当然、撮影した画像ごとに、写っている動物や植物の名称を照合し、文字情報を付けて、記録していくことも容易にできます。このような写真の整理方法は、フィルムの写真しかなかった頃には、とても手間のかかることでした。デジタルカメラを使うことで、写真の資料的価値が向上し、結果として、過剰な採取を避けて、自然環境も保護できるのだとしたら、とても素晴らしいことです。

 
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