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昆虫を撮るVol.335 2017年08月18日更新

梅雨にはあまり雨が降らなかったのに、お盆に川キャンプに行こうとしたら雨予報。一泊する予定だったのですが、急きょ日帰りで別の日に行くことにしました。夏休みも中盤を過ぎ、うちでは子供が「あ~、自由研究どうしよう」とか「あ~、読書感想文が・・・」とつぶやいています。先日、キタムラのツイッターに「夏休みに捕まえた昆虫の写真」のリクエストがありました。リクエストをお寄せいただきありがとうございます。ちょうど知り合いの人からクワガタをもらいました。もらったときは弱っていて「明日まで生きていてくれるかどうか」が心配な状態でしたが、砂糖水をあげたら次の日の朝には驚くほど元気になっていたので今回はこのクワガタで昆虫の写真を撮ってみました。

観察のための写真は説明の材料

もし捕まえた昆虫で観察記録をつけるための写真を撮るなら、写真は観察した内容を説明するための材料と考えて撮りましょう。例えば「昼間は物陰にいる」と言うことを説明するなら隠れている状態をとる必要があります。また、この昆虫の体は「どうして○○のような状態になっているのか」、を説明するなら「この○○の部分がわかりやすい写真を撮る」といいでしょう。観察した内容がわかりやすいように撮ることを心掛けるようにするといいと思います。

全身を撮る

とりあえず捕まえた昆虫がなんであるのかが、わかりやすいように全身の写真を一枚押さえておきましょう。昆虫図鑑で見るような写真のイメージでいいと思います。今回はクワガタなので真上から全身が入るように撮ろうと思ったらクワガタは下に敷いた小枝の葉の下に隠れていました。どう見てもわざわざそこに入って隠れているのだと思います。これもこのクワガタの習性だろうと思い、全身を撮る前にとりあえず隠れている状態を撮っておきました(作例1)。次に全身を撮るために上の葉っぱをどけて真上から撮りました(作例2)。全身が写るように撮らないとこの昆虫の種類を特定できません。これは説明に必要なカットと考えて撮っておきましょう。本当は足も見えるように撮りたかったのですがあまりいじくりまわすと弱ってしまうのではないかと思い、ここまでにしておきました。

作例1 隠れている状態

作例1 隠れている状態

作例2 全身を真上から撮る

作例2 全身を真上から撮る


昆虫の特徴を説明する写真を撮る

頭に蜘蛛の巣みたいな埃が付いていたのでこれを割りばしで取り除こうと思いましたが割りばしが近づくと上半身を起こして掴もうとします。この様子を斜め横から撮ってみました(作例3)。真上から撮った写真とは違って、ちょっと横から撮ったので体全体が意外と平べったいこともわかります。カブトムシなどは胴体がゴロンと丸い形をしていますがそれとは違った形であるのがわかります。おそらく作例1のように落ち葉の下などに隠れる時には平べったい体のほうが、都合がいいのではないかと思います。このような説明をするためには、やはり上からの写真だけでなく横から撮った写真もあるといいでしょう。また、この状態を起こしている状態を上から撮ってみたのが作例4です。このように撮るとクワガタの特徴であるのこぎりみたいな角の形がよくわかります。作例2の写真にも角は写っていますが、この作例4のほうが角の形がわかりやすいと思います。とりあえずは種類がわかるように全身写真一枚とその習性や特徴を説明できるようにいろいろな角度や状態を撮った写真があるといいのではないでしょうか。

作例3 状態を起こした状態

作例3 状態を起こした状態

作例4 上からのこぎりの形がわかるように撮る

作例4 上からのこぎりの形がわかるように撮る



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