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入学式を撮るVol.313 2017年03月17日更新

4月は年度の変わり目で新しい生活に入る人も多くいます。子供たちには進級や入学が大きな節目になります。今回は入学式の写真を撮るときの話にしようと思います。先日九州出身の人と話をする機会がありました。「こっちでは桜って入学式のイメージなんですね。私の地元では桜は3月のはじめくらいに咲くので卒業式ってイメージです。」とおっしゃっていました。暖かい地域ではそういうこともあるだろうし、寒いところに行ったら入学式にはまだ桜は咲いてないのだろうな、と思いました。入学式らしい感じを出すために私はよく「脇役に桜」と思っていましたがそうでない場合も考えてみましょう。

入学式の立て看板

これはだいたいどの人も撮っていますが、とりあえずは「入学式」と書かれた立て看板です(作例1)。新しい制服を着ている写真というだけでも親にとっては記念になりますが、立て看板は入学式の素材としては一番わかりやすいアイテムです。卒業式なら卒業証書とか仲の良いお友達とのスナップもいいと思いますし、たいてい胸にコサージュをつける学校が多いので脇役素材が意外とたくさんあるものですが、入学式はまだお友達もできてないし証書などのようにわかりやすい素材が少ないものです。この時はちょうど校門の近くに桜も咲いていたので桜も入れて撮りました。立て看板はみんなが撮るので順番待ちの列ができていることもあります。ゆっくり撮りたい場合はちょっと早目に着くようにしましょう。

作例1 立て看板と一緒に撮る

作例1 立て看板と一緒に撮る

入学式に行く前の様子も撮っておく

学校での記念写真だけでなく、新しい制服を着て入学式に出かける前の様子も撮っておくと良い思い出になります。作例2は入学式に行く前の自宅でのスナップです。鏡の前でお母さんに髪を結んでもらっているところですが、鏡越しに撮ることで表情を正面からとらえることができ、手前に後ろ姿を入れて臨場感を出しています。子供にとっては新しい環境に入る第一日目ですから緊張もあると思います。そんな子供の様子も撮っておきましょう。

作例2 家を出る前の身支度

作例2 家を出る前の身支度

紅白の幕を入れて入学式のイメージを出す

たいていどこの学校も入学式は体育館にイスを並べて行っています。そしてこれもよく見かけるものですが、壁に紅白の幕が張ってあります。作例3は着席した後、式が始まるまで時間があったので撮ったスナップで、知っている友達の姿を探して後ろを眺めているところです。室内でやや暗い状況ですがISO感度を高めにすればストロボなしで撮ることができます。記念写真と違ってその場の雰囲気を写したいスナップの場合はノーストロボがおすすめです。この時はF値を開放にして後ろにいる他の子供たちをぼかすように撮りました。これでも悪くはありませんが、入学式のイメージを強調したいと思い、左側の通路を入れて向こうの壁に張られている紅白の幕を入れてみたのが作例4です。この紅白の色が入ると入学式らしい雰囲気になります。また長い通路を入れたことで写真に奥行きを持たせることができました。もちろん新しい線服を着ているところを写真に撮るだけでも家族にとっては思い出になりますが、入学式らしい背景や脇役を画面に入れて撮るように工夫すると、よりよい記念の写真にすることができます。地域やその学校によって入学式もいろいろだと思いますがその場にあるものを利用して自分なりの工夫をしてみましょう。

作例3 会場でのスナップ

作例3 会場でのスナップ

作例4 紅白の幕を入れて入学式らしさを出す

作例4 紅白の幕を入れて入学式らしさを出す



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