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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

チョコレートを撮るVol.307 2017年02月03日更新

昨年、一年間を月別にわけて写真の題材とその撮り方を提案する本を作りました。担当者から「2月って何がありますかね?」と言われてとりあえず思いついたのが節分と受験でしたが「そうだ、バレンタインデーがあるじゃん」と思ってチョコレートの写真を撮りおろしました。我が家では長女がお菓子作りを趣味としているので、バレンタインデー前になるとたいてい新考案の試作チョコケーキなどを作っては「あ~、なんかイマイチ、これ食べて」ということになり、家族のおやつにチョコが続きます。娘の失敗作を食べながら、これも撮っておいたら記念になるかも、と思いつきました。今回はチョコレートの写真を撮る場合のコツを紹介します。

かわいいパッケージでおしゃれなイメージに

娘の手作りチョコは学校のお友達同士で交換する友チョコです。お友達からの手作りチョコもたくさんもらってきますが売っているチョコと違って手作りだと包装も自分でやらなければなりません。それでも最近は100円ショップなどにかわいいパッケージがあるので安くてもきれいに包装することができます。特にバレンタインのチョコは人にプレゼントすることが前提ですからパッケージを小道具にして撮るとおしゃれな感じになるし、バレンタインのイメージに合う写真が撮れます。

パッケージのイメージに合わせて明るく柔らかい感じに

作例1は娘がお友達からもらってきたチョコです。パステルピンクの箱だったので下に敷く布(今回はランチョンマット)もパステルっぽい水色にしました。うちには残念ながらパステルっぽい色のマットがこれしかなかったので水色ですが、もしピンク系のマットがあればそれも合うと思います。同系色で濃い色と薄い色を合わせると簡単におしゃれな感じに仕上げることができます。全体に明るい感じにしたかったので+1補正して撮っています。また、レフを使って手前の陰になった部分に光を補っています(図1)。影が強く出ているより、陰を薄くしたほうが写真全体を柔らかいイメージにできるからです。また、この箱はけっこう深い箱だったのでチョコレートがよく見えるようにするにはかなり上から撮らなければなりません。横からだとチョコレートの上の方しか見えないので箱パッケージで撮るときは上から撮るようにしましょう。

図1

図1

作例1 明るく柔らかいイメージで

作例1 明るく柔らかいイメージで


お皿で撮るときは2枚重ねて使うのもあり

次はお皿で撮るときです。平たいお皿に盛る場合、お皿の中央にチョコを並べてみましょう。山のように高く盛るデザインの盛り付けもありますが、作例2のように並べて撮る場合はお皿が小さすぎて縁までぎっしりつまった感じになるとかっこ悪いのでちょっと余裕が出る程度の大きさの器にするか、チョコの数を減らしましょう。下に敷いてあるのは英字プリントの包装紙です。チョコが黒っぽい色なので白っぽいお皿にしたのですが、下の包装紙も白ということもあり、このままではイマイチ締まらない感じです。そこで白いお皿の下にもう一枚大きめの黒いお皿を重ねてみました(作例3)。チョコレートだけに限らずお皿を二枚使うのは料理写真でもよく使われる手段です。素材やどんなイメージにしたいかにも寄りますがちょっと物足りないと感じたとき、お皿2枚を重ねて使うのも一つの方法です。

作例2 お皿一枚

作例2 お皿一枚

作例3 お皿を2枚重ねて

作例3 お皿を2枚重ねて


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