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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

梅の花を撮るVol.305 2017年01月20日更新

先週のコラムで「冬の風景には色があまり無いので寂しい」とお話しました。先週末に大寒波が訪れ、全国的に雪がたくさん降ったのですが、なぜか私の住む地域はきれいに晴れており、「雪が降ったら撮ろうかな」と思っていたので当てがはずれました。大雪が降ったらそれはそれで困ることがたくさん出てくるわけですから勝手な都合なのですが。それでも朝の気温が氷点下になるという予報だったので霜の写真だけ撮りに行きました。するといつも撮りに行く公園の隅っこにある梅の木に3輪ほどですが梅の花が咲いていました。「早い!お正月が暖かかったから?どうなってるんだろう?」と思いながら今週は梅の写真のお話にします。

しだれ梅は枝の様子も写しこんで

しだれ梅はその名の通り枝が柳のように垂れ下がるタイプの木です。満開に花をつけると少し豪華な感じで人目を惹きます。作例1は、しだれ梅を少し引いて撮った写真です。あまり花に寄りすぎてアップにしてしまうと、しなやかに下がっている枝の様子がわかりません。この時は枝の様子がわかるように、花をアップにするのではなく少し引いて撮りました。手前にほかの枝を入れてぼかすのと、遠いところが背景になるようにポジションを選んで前後をぼかしています。光は、花を暗めの背景に重ねたので花が印象的に見えるように逆光気味にしています。まずは光の方向から撮る方向をだいたい決めて、背景がいい具合になるように調整して撮影するポジションを決める感じです。

作例1 枝の様子を写しこむ

作例1 枝の様子を写しこむ

背景に彩を添えると華やかに

近所に小さな梅林がある公園があるので、梅の写真を撮るときはとりあえずそこに足を運びます。ほとんどが白梅なのですが、中に2~3本だけ紅梅があり、色がきれいなので気に入っている場所です。この公園でどの木を撮ろうかと考えながら花を探していると白梅の木なのに一輪だけ赤い花が咲いている枝がありました。面白いと思ってアップで撮ったのが作例2です。この場合、画面いっぱいに一輪のアップではつまらないので、白い花をつけた枝に一輪だけ赤い花がある様子がわかるように一緒に咲いている隣の白い花も入る程度のフレーミングにしておきました。背景は他の木の白梅です。このままでも悪くはないのですが、もう少し明るく華やかな感じにしたかったので背景を変えて撮ったのが作例3です。作例2では主役の赤い梅以外は白い花だけでフレーミングしています。背景も白い花のボケだけです。一方作例3の方は少しアングルを変えることで背景に白梅と紅梅を両方入れました。こうすることで背景に白いボケと赤いボケが入るので背景に彩をそえることができます

作例2 背景が地味

作例2 背景が地味

作例3 背景に彩を

作例3 背景に彩を


広角レンズで晴れた空にぬいて撮る

梅が咲く時期はまだ春も早いころで、たいていはまだ寒い時期です。周りの風景はまだ冬っぽいことが多いので、背景に色で変化をつけるのは難しいのですが晴れている日なら広角で見上げるように撮って青空を背景にするという方法もあります。作例4は広角レンズで木の斜め下あたりから見上げるように撮った写真です。ちょうど天気が良い日で小さめのちぎれ雲が浮いている状態でした。雲一つない青空よりもこれくらいの雲があったほうが撮りやすいです。隣にあった白蓮の花と一緒にフレーミングしてみました。紅梅と白蓮の木でフレーミングして、隙間ができたところに雲が入るようなポジションを探して撮った作例です。空にぬいて撮る場合は、雲をどんな感じに重ねるかを考えて撮るとまとまりの良い写真になります

作例4 晴天なら広角であおるように撮る

作例4 晴天なら広角であおるように撮る


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