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シンメトリー構図Vol.108 2013年03月22日更新

今回は構図の話です。構図と言うのは四角い画面のなかにどのように被写体を配して絵柄を作るかと言うことです。3分割法とか三角構図とかシンメトリーとかいろいろ基本とされているものがあるのですが、正直言うと自分で撮ってるときは「ええとまずは画面を3つに分けて…」などということはあまり考えていません。ただ、撮った写真をチェックしていると意識してたわけじゃないのに結果的に構図の法則通りになっている写真はよくあります。自分の感覚だけでは不安なときには構図の基本を実践してみるのいいかもしれません。今回はシンメトリー構図です。

建築やインテリアによく使われるシンメトリー構図

シンメトリーとは左右対称(上下対象でも基本的にはいいと思うんですが)の構図のことです。自然界にはあんまりない構図なので人工的なモノの写真によく使われる構図です。特に建築写真やインテリアなどの写真で見かけることがよくあります。[作例(1)]はインテリアの写真ですが、壁の正面から撮っています。部屋全体が写るようにするなら部屋の隅のコーナーから対角線上に向かって斜めに撮ったほうが部屋全体を撮る事ができますがそれだとシンメトリーの構図を作るのは難しいので、まずは左右対称になりそうな部分を探してそこを正面からフレーミングしてみます。

左右対称になっていない部分は切ってしまう

[作例(1)]もなんとなく左右対称っぽくなっていますが手前左のイスと手前右の鏡が対象的ではありません。そこで一歩前に出て左右を切ったのが[作例(2)]です。シンメトリー構図にするには左右対称の被写体を探すことと、左右対称になっているところだけでフレーミングするのがコツです。

作例(1)正面から撮る

作例(1)正面から撮る

作例(2)左右対称になってない部分を切りおとす

作例(2)左右対称になってない部分を切りおとす

シンメトリー構図のコツはとにかく「きっちり

シンメトリー構図をきれいに決めるにはとにかく「きっちり」が大事です。[作例(3)]は階段にあった窓を撮りましたが階段の途中から撮ったため高いところから見下ろす角度になってしまい、窓の四角が下つぼまりになってしまっています。また、水平もちょっとかたむいて斜めになっています。シンメトリー構図はきっちりセンターから撮らないと画面の歪みが目立ちます。同時に水平の傾きも目立つのでかなり気をつけてとらなければなりません。私個人はもともと大雑把な性格なので、この「きっちり」と言うのは苦手な分野です。なので、こういう構図は緊張します。[作例(4)]はちゃんと正面に移動して撮りました。このとき気をつけるのはカメラを水平に構えることです。カメラを水平にした状態で上下のバランスが取れるような高さに自分がしゃがんだり中腰になればよいのです。

作例(3)ちょっと斜めが目立つ

作例(3)ちょっと斜めが目立つ

作例(4)シンメトリーのコツはきっちり

作例(4)シンメトリーのコツはきっちり


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