ソニー α7 IVが親子セルフィーにベストな理由|Maki

はじめに
みなさま、こんにちは。フォトグラファーのMakiです。
0歳と5歳の2人の子どもたちと、当たり前のような日常の親子時間や、旅行やお出かけ先で一緒に見て感動した景色などを、親子セルフィーという形で写真に撮って残し続けています。
そんな私が現在愛用しているカメラは、ソニーのα7 IVです。上の子が生まれて初めて買ったAPS-C機、次にα7 IIIでフルサイズデビュー、そして今のα7 IVとこれで3台目のカメラになります。最初のAPS-C機の時からセルフィーを始めましたが、α7 IVを使うようになって格段にセルフィーが撮りやすくなったので、今回は「親子セルフィーを撮る」という観点からα7 IVのメリットやオススメ機能について本音レビューしていきたいと思います。
ピントストレスからの解放
今までセルフィー撮影をしたことがある方であれば、誰しも一度は必ず経験があるでしょう、せっかく撮ったのにピントが合わない問題。
特に小さな子どもと一緒にセルフィーするとなればさらに難易度は高くなり、大荷物を持ちながら三脚をやっとこさでセットして、おまけに子どもの機嫌を考慮しながら撮影タイミングを図り、いざなんとか撮ってはみたものの、お家に帰ってゆっくり確認したら全部ピントが合っていなかった・・・なんて落胆した経験があるのではないでしょうか。私もそれで心が折れそうになったことが幾度となくありました(笑)やっぱり親子セルフィーって難しい、そう思ってしまう一番の要因は、やはりピント合わせが難しいという点にあると思います。

ISO100 112mm f2.8 SS1/800
でもα7 IVの高性能なAFのおかげで、今ではほぼ100%ガチピンで親子セルフィーが撮れるようになりました。構図を決めて、パパや子どもに先に立ってもらう、そしてカメラが瞬時に瞳を認識してお顔にピントを合わせてくれる、そこでセルフタイマーやインターバルのシャッターを押すだけでガチピンのセルフィーが簡単に撮れてしまいます。なので、撮りたいと思った時にサッと一回で撮り終えられる、これは気軽にセルフィーを残す上で何よりも大事なポイントだと思っています。

ISO100 138mm f2.8 SS1/1600
勝手にカメラ側で適切なAFを判断してくれるので、時には子どもにシャッター係をお願いして、三脚にセットしたカメラのシャッターを押して戻ってくるゲームをしたりして、親子で楽しい遊び感覚の時間にすることもできると思います。
正直、ピントが合わないというストレスは精神的体力的疲労がハンパないものですよね(笑)
だからこそこのピントストレスから解放されるということの価値は非常に大きいものだと感じています。単に子どもだけを撮る時にα7 IVのAF性能の速さや正確性に助けられているというだけでなく、親子セルフィーを撮る時も同様にこの高性能AFの恩恵を受けています。

ISO100 137mm f5 SS1/2000
アプリとの連動性の進化
一番初めにセルフィーをしはじめた時は、いつもカメラとスマホアプリを連動させて、スマホでリモート撮影していました。カメラメーカーのスマホアプリとカメラを接続すると、スマホの画面にモニターが表示されるので、それを見ながら自分の立ち位置や体の角度を確認したり、カメラの設定を微調整したり、スマホ画面をタッチするだけで好きなところにピントを合わせることができます。そしてもちろんシャッターも切れるので、スマホ一つで完成度の高いセルフィーがバッチリ撮れてしまうという、セルフィー初心者にはピッタリな方法です。
でもα7 IIIの時はほとんどスマホを使わずに撮っていました。というのも実は、α7 IIIの場合はスマホ画面では指定の場所にピント合わせができず、さらにピント枠も表示されないので正確にどこにピントが合っているかということが分かりにくくなっています。当然AF認識で基本的なピントは合わせてくれるのですが、例えばピンポイントでここに合わせたいと思う場所にピントを指定して置くことはできないのです。特に寄りの場合は意図的にピント位置を指定したい、撮りながら確認したいという場合が多いので、そういうこともあってスマホアプリ以外の方法でセルフィーを撮っていました。

ISO100 163mm f2.8 SS1/1000
しかしα7 IVになってその点が改善され、スマホ画面上をタッチするだけで指定の場所にピントを置けるようになり、さらにピント枠もカメラモニターと同じように一目でわかりやすく表示されるようになったので、快適に使えるようになりました。これ、本当に助かってます!
特に、まだ1人でお座りもできないような小さな子どもと2人きりで撮る場合は、子ども1人を置いてピント合わせするということができないので、誰もいない無人の状態で構図を決めて撮るというケースが多くなります。その時こそまさにこのアプリの出番で、手元のスマホを見ながら好きな場所に立ち、好きな位置にピントを合わせて撮ることで、意図した絵を意図したピント位置で思い通りに撮ることができます。
ちなみに、最近下の子と撮る時は基本的にスマホを使って撮っています。子どものお顔をAF認識させてピントを合わせてからシャッターを押し、サッとスマホを隠して撮影しています。そうすることで望遠レンズでも簡単にしっかりガチピンのセルフィーを撮ることができます。

ISO100 135mm f2.8 SS1/1000
バリアングルモニターの重要性
これもα7 IIIとの比較になりますが、液晶モニターがチルト式のα7 IIIと比べ、α7 IVはバリアングル式になっています。Instagramでの投稿が多いのでついつい縦写真を撮ることが多くなりがちですが、そうなるとバリアングルモニターの方が圧倒的に使いやすくなります。横写真の場合はチルトがすごく便利なのですが、縦にする時の不便さがずっと気になっていました。バリアングルだと一瞬でモニターを縦画面にできるので、操作性と快適さを考えると個人的にはこのバリアングルモニターはマスト条件と言えるほど大事だなと感じています。

ISO100 16mm f2.8 SS1/1000
最近は引きのセルフィーも好きでよく撮るのですが、引きの構図を決める時は三脚をセットしてから最終的にモニターで最終チェックをしてセルフィーを始めるので、モニターの見やすさ、使いやすさはすごく重要だったりします。ファインダーを覗いて構図を決めたつもりでいても、いざ三脚にセットすると微妙に構図が変わってしまうことも多いですし、そもそもファインダー越しに見るよりもモニターで少し離れて俯瞰気味に見る方が冷静に全体の構図バランスの判断をしやすいなと感じるので、バリアングルモニターは大きな役割を果たしてくれています。
そんなわけで正直に言うと、α7 IIIからα7 IVに買い換えた一番の決め手は、実はこのバリアングルモニターだったと言っても過言ではないほどです。

ISO100 28mm f2.8 SS1/160
クリエイティブルックは救世主
さらに最近すごく助けられているものの一つに、クリエイティブルックという機能があります。これはカメラに搭載された複数のプリセットから好きなものを選択することで、撮影の段階で自分好みの色味や質感に仕上げてくれるという機能。これを選択してから撮るだけで、レタッチをしなくても撮って出しで完成された写真になるので、レタッチの時間がなかなか確保できずに溜まっていく一方だ・・・と悩む子育て世代の忙しいパパやママたちにはまさに救世主と言える存在。自分の好きなプリセットをいくつか見つけておくだけでレタッチ地獄から脱出できるだけでなく、撮影時のモニター画面にすでにそのプリセット通りの絵が映し出されるので、完成形の絵を見ながら撮るといつもとはまた少し違った視点で見ることができたり、新しいアイデアが浮かんでくるなんていう面白さもあるかもしれません。

ISO100 50mm f3.5 SS1/400
ちなみに、私は普段から「VV2」という鮮やかな色味のプリセットと「BW」というモノクロのプリセットを愛用しています。どういう時にこのクリエイティブルックを使いたいと思うかというと、私の場合は決まって、目で見たままの情景をそのまま閉じ込めるように残したい時です。レタッチで色々触ることすら勿体無いと感じるくらい目の前の光景やありのままの質感を尊く感じる瞬間ってあったりしませんか?
例えば、夕日の色味、空の色、皮膚の質感やシワ、その時に心が動いたものをそのまま閉じ込めておきたい、そう思う時によく使っています。撮って出しの無垢な状態がより神聖さや愛おしさを増す、そんな感覚なのかもしれません。これもα7 IIIから進化したα7 IVに新たに搭載された機能になるので、もしまだ使ったことのない方は是非試してみてほしいです。

ISO2000 50mm f1.8 SS1/250
さいごに
セルフィーに本格的にのめり込んだのはα7 IIIを使っていた時でしたが、その時にここがこうだったらいいのにな〜と思うポイントが見事に解決され、欲しいものが全て詰まっているのがまさにα7 Ⅳだなと日々使いながら実感しています。いつでもどこでもこのカメラさえあれば満足のいくセルフィーが撮れるとさえ思わせてくれる、そんな心強いパートナーです。
動き回る子どもにも瞬時にピントを合わせて追いかけ続けてくれる優秀なAF性能はすでにママやパパに人気ですが、それだけじゃない!
親子セルフィーを撮る時にも大活躍してくれるんだということを声を大にしてお伝えしたいと思います。刻一刻と成長していく子どもたち、そして家族みんなの成長を、気軽にセルフィーという形で楽しく残していきたいものですね!
■写真家:Maki
大阪生まれ、関東在住。母、時々フォトグラファー。子どもの誕生をきっかけにゼロからカメラを始め、四季折々の身近にある自然を愛でながら、我が子の日常写真や親子セルフィーを撮っている。我が子を被写体に、旅行やホテル・観光施設などの企業撮影、商品撮影にも携わっている。また、子どもの一番のベストショットが撮れるのはやはり親だと思うので、カメラが好きなママ・パパ向けにもっと我が子と楽しみながら写真を撮る方法を伝えるオンライン写真講座を複数開催している。