ソニー α7 IV レビュー|オールジャンルに2年半使ってみて ~ 葛原よしひろ ~

葛原よしひろ
ソニー α7 IV レビュー|オールジャンルに2年半使ってみて ~ 葛原よしひろ ~

2024/6/29(土)に開催されるソニープロカメラマンセミナーでは、葛原よしひろさんが登壇して本記事でもレビューしているα7 IV含むα7シリーズとFEレンズの魅力を紹介する予定です。本記事をご覧頂き、更に深い理解を求められている方は奮ってご参加ください。セミナーの詳細は文末に記載しています。

はじめに

今回は2021年12月17日の発売から2年半使い続けたSONY α7 IVについてレビューさせて戴きます。2年半経ってレビューする理由は僕自身購入してから、ずっと使い続けているからに他なりません。今回、α7 IVの良さを改めて皆さんに伝えたいと思い、私の好きなFEレンズと共に色々なジャンルの撮影作例でレビューさせて戴きますので最後まで読んで欲しいです。

スナップポートレート

■撮影機材:ソニー α7 IV+ Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
■撮影環境:1/500秒 f/3.2 ISO250
■モデル:りなぽそ

何気ないデート中のような自然な雰囲気を意識して撮影してみました。
この写真はリップを引き直す彼女の横顔を撮影しようとしたら気付かれてしまったけど、少しだけ怒りながらも優しい笑顔を向けてくれるという私の撮りたい表現を叶えてくれた1枚です。その一瞬の表情を逃さずシャッターを切れるレスポンスの良さがα7 IVを使う大きな理由の一つです。

■撮影機材:ソニー α7 IV+ FE 85mm F1.4 GM
■撮影環境:1/2000秒 f/1.4 ISO100
■モデル:りなぽそ

前ボケ効果で柔らかい雰囲気を強調してみました。FE 85mm F1.4 GMレンズの解像感と前後共に美しく自然なボケ感によって被写体立体的により際立たせることが出来ました。

■撮影機材:ソニー α7 IV+ FE 85mm F1.4 GM
■撮影環境:1/1000秒 f/1.4 ISO100
■モデル:くれは

 
私の好きな某アニメの主人公的な雰囲気を作りたくて白いドレスで撮影してみました。ドレスと、髪と肌の白さと背景の新緑を美しく表現出来る、α7 IVの発色の豊かさによって少しファンタジーな雰囲気を演出する事が出来ました。
 実は、スナップポートレートの3枚は同じ日に、モデル2名を同時に撮影しています。
1、2枚目の、りなぽそ にはカジュアルな服装を、お願いして、3枚目の、くれは にはドレスを、お願いして同じエリアで違う雰囲気とテーマで撮影してみました。同じ日、同じ時間、同じ場所、同じ機材で撮影しても撮影者がしっかりとしたコンセプトを持って、そこに表現力の高い機材を使用する事で全く違うイメージでも撮影することが出来ます。

スタジオポートレート

■撮影機材:ソニー α7 IV+ FE 85mm F1.4 GM
■撮影環境:1/80秒 f/1.4 ISO100
■モデル:赤羽美妃

花弁を、まき散らしながらの撮影でしたがストロボでは無く定常光を使用してシャッタースピード1/80秒と遅めに設定する事で花弁と両手と着物の袖をブレさせて躍動感を出してみました。
この撮影では自然光+LEDの定常光を用いたMIX光で撮影していますがα7 IVはホワイトバランスの設定をAUTOで撮影しても、美しい肌の色を出してくれるので、とても使い易いです。

飛行機撮影

■撮影機材:ソニー α7 IV+ FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
■撮影環境:1/640秒 f/9 ISO200

滑走路に向かって着陸する旅客機を撮影した写真。

■撮影機材:ソニー α7 IV+ FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
■撮影環境:1/640秒 f/9 ISO200

 
機体の前方をトリミング拡大しました。約3300万画素のα7 IVは解像感が高い事がパイロットと機体の写り込みを見ると納得戴けると思います。

■撮影機材:ソニー α7 IV+ FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
■撮影環境:1/640秒 f/8 ISO100

着陸直前の機体のスピードはとても速いのですが、α7 IVのトラッキングAFを使用する事でピントを外す事は殆ど無く撮影者は構図に集中することが出来ます。

■撮影機材:ソニー α7 IV+ FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
■撮影環境:1/500秒 f/36 ISO100

 
普通のレンズだと、このような構図の撮影では飛行機のディティールが損なわれることが多いのですが、しっかりと機体の輪郭を表現出来ていて、このレンズのコントラスト性能の高さを感じました。

■撮影機材:ソニー α7 IV+ FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
■撮影環境:1/320秒 f/9 ISO200

レンズだけでなく、ボディ性能においてもダイナミックレンジの広さが際立っており、夕暮れの輝度差が激しい条件でも白飛びせず、機体の暗部も潰れる事無く表現出来るのは嬉しいです。この写真は、今から空に向かって飛び上がる為に滑走路に侵入する際に夕暮れの日差しが機体に映える一瞬を捉えた写真です。

スナップ

■撮影機材:ソニー α7 IV+FE 12-24mm F4 G
■撮影環境:1/40秒 f/4 ISO500

 
台北市内には無数の寺院が有りますが、その殆どが夜遅くまで参拝可能で、その外観は日本の寺院とはかなり雰囲気が異なり、常に派手な照明によりライトアップされています。
この煌びやかな寺院に入ると多数の老若男女が真剣に祈りを捧げていました。

■撮影機材:ソニー α7 IV+FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:1/40秒 f/4 ISO500
■DRO設定:Off

 
続いてお話させて戴きたいのはDRO機能についてです。  
こちらは傘がハッキリ見えていますが人物は殆ど見えない位の写り方をしています。

■撮影機材:ソニー α7 IV+FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:1/40秒 f/4 ISO500
■DRO設定:5

DROを設定することで、暗部に写る傘をさす人が殆ど見えています。
DROという機能は暗部を持ち上げ、明部を抑えてくれるので、写真としては見えやすくなるのですが、表現において暗部を黒く締めたい場合等にはDRO自体をOFFに設定する事により自分のイメージした表現をする事も出来ます。

■撮影機材:ソニー α7 IV+FE 24-105mm F4 G OSS
 

ランタン上げの動画です。人々の祈りを乗せて大空に上がっていく様は希望の光に向かっていくような気持ちになります。今回手持ち撮影なのですが、α7 IVの動画性能は画質も良いのですが手ブレ補正がキッチリと効いてくれるので、このようにカメラを真上に降ってもブレが少なく、AF性能に関しても一度ピントが外れても素早くフォーカスが合いますので動画初心者でも簡単に4K動画を撮影することが可能です。

動物撮影

■撮影機材:ソニー α7 IV+FE 400mm F2.8 GM OSS
■撮影環境:1/800秒 f/2.8 ISO100

 
α7 IVは寒冷地での撮影にも強く、氷点下付近での撮影が長時間続いても安心して撮影することが可能でした。AF性能の低下も無く瞬間を捉える事が出来ました。レンズはFE 400mm F2.8 GM OSSを使用して撮影した写真ですがやはりコハクチョウの羽根の質感等、素晴らしい表現力の有るレンズだと思いました。

風景

■撮影機材:ソニー α7 IV+FE70-200mm F2.8 GM OSS II
■撮影環境:1/0.6秒 f/22 ISO64

風景撮影では3300万画素の解像感は凄く頼りがいがあり、この写真のように草花の細部のディティール迄、表現してくれるのは凄く嬉しいです。
発色の階調も豊なので風景撮影にも向いていると思います。

■撮影機材:ソニー α7 IV+FE 12-24mm F4 G
■撮影環境:1/320秒 f/7.1 ISO100

自然風景ではなく都市風景ですがリフレクションを活かして撮影した写真です。
発色について何度か触れましたが、α7 IVは特に原色の鮮やかさが私の好みなので、このようなシュチュエーションは嬉しい限りでした。

今回、α7 IVとFEレンズで撮影した様々なジャンルの写真を少しずつですが見て戴きました。α7 IVは中級機として必要な条件を軽く上回り、かなり難しい条件の撮影でも乗り越えてくれる信頼できるカメラだと思います。例えばα7R V、α1、α9 III、どれも極めて得意な撮影条件が有る素晴らしいカメラだと思いますが、α7 IVは有る1面においては、それら全ての機種のサブ機としても使用出来るオールラウンドな性格を持っており、そのオールラウンドな性能はα7 IV 1台あれば大抵の撮影を可能にしてくれる頼もしいカメラです。これから1眼デビューをする方や、サブ機に悩んでいる方、には特にオススメのカメラなので是非お試し下さい。

 

 

【2024/6/29】葛原よしひろさん登壇のα7シリーズとFEレンズを紹介するソニープロカメラマンセミナーを開催

2024年6月29日(土)講師に葛原よしひろさんをお招きして、SONYフルサイズミラーレスカメラ”α”の魅力を紹介するセミナーを開催します。その中で今回の記事で紹介したα7 IV含むα7シリーズを使用した撮影のポイントや、おすすめのFEレンズの紹介、各レンズの特徴やそのシーン別使用例などをお話いただきます。普段から撮影されている方や、これから撮影を始めてみたいと考えている方にオススメのセミナーです。当日は講師への質問もできますのでこの機会に奮ってご参加ください。

開催場所はカメラのキタムラ平塚店の他、全国のカメラのキタムラ16店舗でライブ中継にて開催いたしますので、最寄りの店舗でご参加ください。

【概要と申込み】
■開催日時:2024年6月29日(土)【第一部】11:00~12:00【第二部】14:00~15:00
■費用:無料
■場所:カメラのキタムラ 平塚店とライブ中継先店舗
■定員、申込み予約:下記店舗一覧より希望店舗へお問い合わせください。
■申込み期限:2024年6月28日(金)各店舗営業時間内

【店舗一覧】
募集状況やお申込み、ご質問などは各希望店舗へお電話ください。

■北海道:札幌/羊ケ丘通り店
■山形県:山形/馬見ヶ崎店
■神奈川県:平塚/平塚店 配信店舗
■神奈川県:藤沢/湘南台店
■千葉県:千葉/おゆみ野店
■埼玉県:埼玉/坂戸店
■富山県:富山/掛尾店
■静岡県:磐田/今之浦店
■愛知県:名古屋/サカエチカ店
■京都府:京都/四条西院店
■大阪府:豊中/豊中店
■広島県:尾道/尾道店
■香川県:高松/高松南店
■山口県:宇部/南浜町店
■福岡県:福岡/ミーナ天神店
■福岡県:久留米/上津店
■熊本県:熊本/東バイパス中央店

 

【葛原よしひろさんプロフィール】

ジャンルに捉われず何でも撮影するマルチプレイヤースタイルの写真家。カメラメーカー等の写真セミナー講師としても全国的に活動している。大阪芸術大学写真学科卒/滋賀県高島市公認フォトアドバイザー/JPS(日本写真家協会)正会員

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