ソニー α7 IVで創る世界観の秘密|kanako
はじめに
こんにちは。kanakoです。
今回は、「SONY α7 IV」を使った記事です。このカメラは、普段愛用しているフルサイズのミラーレスカメラで、写真と動画の両方で高い性能を発揮します。SONY α7 IVで創る世界観の秘密について書いていきますので、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
では、さっそく見ていきましょう。
機材紹介
SONY α7 IVは、2021年12月に発売されたフルサイズミラーレス一眼カメラです。

| 型式 | レンズ交換式デジタルカメラ |
| レンズマウント | Eマウント |
| 現像素子 | 35mmフルサイズ(35.9×23.9mm), Exmor R CMOSセンサー |
| カメラ有効画素数 | 約3300万画素 |
| 総画素数 | 約3410万画素 |
| 撮影素子アスペクト比 | 3:2 |
| カラーフィルター | RGB原色フィルター |
| 画像ファイル形式 | JPEG, HEIF, RAW |
| 記録画素数[3:2] | 35mmフルサイズ時 Lサイズ: 7008×4672 (33M)Mサイズ: 4608×3072 (14M), Sサイズ: 3504×2336 (8.2M) |
| 画質モード | RAW (圧縮/ロスレス圧縮/非圧縮) JPEG (エクストラファイン/ファイン/スタンダード/ライト) HEIF, RAW+JPEG, RAW+HEIF |
| クリエイティブルック | ST, PT, NT, VV, VV2, FL, IN, SH, BW, SE, カスタムルック1-6 |
| フォーカス検出方式 | ファストハイブリッドAF |
| 検出輝度範囲 | EV-4-20 (ISO100相当, F2.0レンズ使用) |
| フォーカスエリア | ワイド/ゾーン/中央固定/スポット/拡張スポット/トラッキング |
| 瞳AF | [静止画]人物(左右瞳選択可)/ 動物(左右瞳選択可) |
| ISO感度 | 静止画撮影時: ISO100-51200 |
| ピント確認機能 | ピント拡大(35mmフルサイズ時5.5x/ 11.0x, APS-C時3.6x/7.2x) |
| シャッター方式 | メカシャッター/ 電子シャッター |
| シャッター速度範囲 | 静止画撮影時: 1/8000-30秒, バルブ, 動画撮影時: 1/8000-1/4 |
| 使用電池 | リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100 |
| 静止画撮影可能枚数 | ファインダー使用時:約520枚, 液晶モニター使用時:約580枚 |
| 重量(本体のみ) | 約573g |
クリエイティブルックの使い方
クリエイティブルックとは、撮影の段階で使用するプリセットのようなもので、好みの質感や色味を選ぶことができます。特に、JPEG撮って出しをする時におすすめです。
後半部分ではクリエイティブルック(SE)を使用した作例があります。
では、クリエイティブルックの使い方について見ていきましょう。
クリエイティブルック
・ST(Standard): 被写体・シーンに幅広く対応する標準の仕上がり。
・PT(Portrait): 肌を柔らかに再現する。人物の撮影に適している。
・NT(Neutral): 彩度・シャープネスが低くなり、落ち着いた雰囲気に表現。
・VV(Vivid): 彩度とコントラストが高めになり、花、新緑、青空、海などの色彩豊かなシーンをより印象的に表現する。
・VV2(Vivid2): 明るく色鮮やかな発色で、明瞭度の高い画像に仕上がる。
・FL(Film): 落ち着いた発色と印象的な空や緑の色味に、メリハリのあるコントラストを加えることで、雰囲気のある画像に仕上がる。
・IN(Instant): コントラストと彩度を抑えたマットな質感に仕上がる。
・SH(Soft Highkey): 透明感・柔らかさ・鮮やかさを持つ明るい雰囲気に仕上がる。
・BW(Black&White): 白黒のモノトーンで表現する。
・SE(Sepia): セピア色のモノトーンで表現する。
・カスタムルック: 任意の内容を登録できる6つのカスタムルックを選んで、右ボタンで、希望の設定を選んで登録できる。
設定方法
1.MENU→露出/色→[カラー/トーン]→[クリエイティブルック]を選ぶ
2.コントロールホイールで希望のルックまたはカスタムルックを選ぶ
編集方法
クリエイティブルックを使った撮影の編集は、SONYの編集ソフト「Imaging Edge Desktop」を使用しました。RAW画像をパソコン上で調整・現像、パソコンからリモート撮影をすることができます。このソフトを使うと、クリエイティブルックを反映したままRAW画像で取り込むことができ、またソフト上でクリエイティブルックの変更もできます。Lightroom Classicでは、RAW画像で反映されないので注意が必要です。
作例
では作例をご覧ください。
高速連写で撮りたい瞬間を逃さない

■撮影環境:ISO320, F2.8, SS1/320秒
アンティークと何かを掛け合わせた作品撮りが好きです。
ここでは、アンティークと羽を掛け合わせて撮影しました。
羽が散っていく様子を捉えた1枚です。
羽を上方に投げ、羽の動きを止めて撮影しました。
SONY α7 IVは、AF/AE追随高速連写で最高約10コマ/秒が可能です。
動きながらでも素早くピントが合う

■撮影環境:ISO200, F7.1, SS1/3200秒
乗り物では、窓際に座って景色を眺めがちです。
飛行機で東京に向かっている際、富士山を撮影しました。
フォーカスモードで[AF制御自動切り替え]を設定します。
被写体の動きに応じて、[シングルAF]と[コンティニュアンスAF]が切り替わるようになっています。シャッターボタンを半押しすると、被写体が静止していると判断したときはピント位置を固定し、被写体が動いているときはピントを合わせ続ける機能です。
動きながらの撮影でも、狙った構図で撮影できたので感動でした。
バリアングル式モニターで高い位置から撮影ができる

■撮影環境:ISO200, F8, SS1/400秒
早朝の静かな阿蘇が好きです。
うっすらとした雲海と湖が印象的でした。
カメラを頭上に持ち、バリアングル式液晶モニターを見ながら撮影しました。
SONY α7 IIIは、チルト式液晶モニターに対して、SONY α7 IVはバリアングル式液晶モニターになっています。
風景を撮る際、SONY α7 IIIよりも撮影しやすくなりました。
高い解像度で繊細な表現ができる

■撮影環境:ISO125, F7.1, SS1/125秒

■撮影環境:ISO125, F7.1, SS1/125秒
今年の2月、初めて雪山に登った日の写真です。この日は、滝が氷柱になっているのを見に行ったのですが、氷の表現に目を惹きつけられました。
ズームレンズで寄れるところまで寄って撮影しました。
繊細なディテールで、氷の世界を表現できました。
クリエイティブルックで好みの世界観を創る
クリエイティブルックで変わる世界観について、SONY α7 IVを使った写真旅行でクリエイティブルック「セピア」で撮影した写真になります。まず、セピアとはどんな色なのか?昔の写真を眺めていると目にすることがよくあります。初期の白黒写真が経年劣化によって画像内の成分が茶色く変質してセピア色になるといわれています。セピアは「過去」のイメージと結びつき、ノスタルジックで落ち着いた印象を出したい時にぴったりです。では、セピアを活用した旅先でのスナップ写真をご覧ください。

■撮影環境:ISO200, F4.5, SS1/50秒
富山県の立山に行く途中の、バスの中での写真。
この日は、あいにくの雨だったので、水滴での表現を楽しむことにしました。
撮った瞬間から、昔撮ったものを見ているような不思議な感覚で高揚感が高まりました。

■撮影環境:ISO200, F2.8 SS1/1250秒
立山山頂付近の室堂に着くと大雨と風、霧がひどく、雨が小雨になるのを外を眺めながら待っていた時の1枚です。
ぐねぐねと続く道と大雨の中を歩く二人が印象的で、夢中になってシャッターを切りました。

■撮影環境:ISO250, F1.8, SS1/640秒
富山から岐阜に移動し、宿から撮影した1枚。
建物の裏にすぐ山があり、霧が出ていて幻想的な朝でした。

■撮影環境:ISO250, F2, SS1/2500秒
岐阜県の関ヶ原付近を散歩していると、はじめて見るレトロな街灯を見つけ撮影しました。夜はどんな色の灯りがつくのか少し気になっています。

■撮影環境:ISO250, F5, SS1/400秒
古い建物の片隅で、ひっそりと咲いていた百合の花。
止まった時間と進み続ける時間を捉えた1枚です。
どんな人が使っていたのだろう?と心を揺さぶられた瞬間でした。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、SONY α7 IVを使って『SONY α7 IVで創る世界観の秘密』についてご紹介しました。前半では、カラーの写真でポートレート・風景を撮影し、後半ではクリエイティブルックの「セピア」を活用して旅先でのスナップ写真を撮影しました。
SONY α7 IVは、高速連写かつ素早いピント合わせが可能で、撮りたい瞬間を逃さず撮影できます。また、バリアングル式液晶モニターを活用することで、風景・人物撮影の構図に幅を持たせることができます。
さらに、高い解像度で繊細な表現を可能にし、クリエイティブルックを使用することで、自分の理想とする世界観に近づけることができるのも魅力的です。
是非、皆さんもSONY α7 IVを使って世界観を表現してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
■写真家:kanako
1995年生まれ、長崎県出身。2020年、Canon fotomoti×curbon主催の次世代スター発掘キャンペーンにて、次世代スターに選出。陰影をテーマとしたポートレートを中心に独自の世界観を演出している。
















