ソニー α6400 レビュー|風景や動物・動画まで撮れる、コスパ最強ミラーレスカメラ!

ShaSha編集部

ソニーα6400で撮影したネコの作例画像

α6400について

 『君の「瞳」、ずっと離さない、逃さない』という印象的な製品コピーの通り、α6400は高速・高精度な瞳AF、被写体追従性能を有するAPS-Cセンサーサイズのミラーレスカメラです。被写体を瞬時に捉えて離さないAF性能は様々な写真家や専門家によって評価されています。最新の動物瞳AFにも対応しており、またボディーサイズは小型・軽量でとても魅力的なカメラといえます。

α6400の代名詞「AF性能」

瞳AFの説明画像

■出典:SONY HP

  α6400の代名詞ともいえる、「瞳AF」はカメラを被写体となる人物に向けると瞬く間にピントが瞳に合い、人物が動いても瞳にピントが合い続けてくれます。左右どちらの瞳にAFを合わせるかも選択することが可能です。
 また顔認識機能を搭載している為、瞳を検出できない場合でも、人物の顔にピントを合わせてくれます。

動体だけではなく、どんな撮影ジャンルにも対応

建物の作例画像

■使用レンズ:E 18-135mm F3.5-5.6 OSS
■撮影環境:ISO6400 F11 SS 1/30

 動体性能のことばかり取り上げられることが多いα6400ですが、もちろん動きのないものを撮影する場合にも実力を発揮します。建造物が被写体であってもしっかりと質感まで表現してくれます。人物撮影に比べて検出機能がないためAF時にピントを外すことは多少ありますが、その際はタッチフォーカスやタッチシャッター機能などが活躍します。

 また、マニュアルフォーカス時には拡大表示機能でピントが合っているか細部まで確認でき、じっくりとピントを合わせることもできます。

動物瞳AFは凄いの一言に尽きます…

猫の作例画像1

■使用レンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
■撮影環境:ISO400 F3.5 SS 1/60

 α6400の目玉機能である動物瞳AFを使用して、我が家の愛猫を撮影しました。左手でおもちゃを操り、右手で撮影をしたので手振れやピント合わせに不安があったものの、終始しっかり目にピントが合っていました。

 また構図の中に納まっている瞳は、両目でなくても追従を続けてくれました。遊び疲れた猫がそっぽを向いても、このようにAFを逃しません。
猫の作例画像2

■使用レンズ:E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
■撮影環境:ISO400 F3.5 SS 1/60

 今回使用していて凄いと思ったことは、目を閉じている状態で動物瞳AFが動作したことです。撮影環境によって多少変動するかとは思いますが、今回のような目と判断することが難しい状況でもピントが合うかどうかは、試してみて分かることも多いです。ライティングや被写体の大きさ・構図など、写真を撮る楽しみが増えます。

撮影後も楽しみが待っています!

吹き抜けの作例画像

■使用レンズ:E 18-135mm F3.5-5.6 OSS
■撮影環境:ISO160 F11 SS 1/30

 ソニーのイメージセンサーと画像処理エンジンは常に進化を続けており、その真価は撮った後に発揮されると私は考えています。
 もちろん、jpeg撮って出しでも見た目に近い写真が仕上がりますが、今回の撮影のRAW現像時にはそのダイナミックレンジの広さとラチチュードの豊かさ、APS-Cセンサーながらフルサイズ機と遜色ないノイズの少なさや解像感など驚きが沢山ありました。
 
 またスマートフォンへの転送が簡単で、友だちや家族へのシェアがその場で出来ます。シェアした画像をSNSへ投稿する際に、スマホで写真を加工する、なんていうことも容易にできるようになっています。

長時間撮影でも疲れないグリップ

α6400を手で握った画像
 今回6400を使ってみて一番驚かされたことは手に馴染むホールド感でした!
 α6400は手に吸い付くようなグリップで、しっかりと指先にかかるため長時間の撮影でも疲れにくい印象を受けました。また、約403g※の軽量ボディのため、手が小さい女性でも扱いやすい印象を受けました。

※バッテリーとメモリカードを含む本体質量

動画も使い勝手が良く、オススメ!

 α6400は写真だけでなく、動画機材としてもオススメしています。チルトモニターを180度角度変更して使用すると自撮りが簡単にでき、動画撮影中の映像確認ができることで、YoutuberやVlogユーザーからも支持されています。

 一番の魅力は、カメラにお任せで初心者の方にも安心なスムーズにピント合わせができるファストハイブリッドAFを使用した動画撮影です。これにより、安定したピント合わせができるようになります。被写体の前を障害物が横切ってしまった…そんな時も、安定した動作でふらつきのないピント合わせが可能です。

 また、SONYから公開されているモバイルアプリケーション「Imaging Edge Mobile(イメージング エッジ モバイル)」を使えば、4K動画を含む高ビットレート動画をスマートフォンに転送できます。スマホさえあれば、友人や家族と撮った動画を旅行先ですぐ共有できます。

さいごに…やはりボディ内手ブレ補正の恩恵は大きい

猫の作例画像3
 ここまで述べてきた素晴らしい点の一方、やはり気になったのは手ブレ補正です。今回撮影した自宅や国際フォーラム内は、曇天や室内灯などのやや暗いシチュエーションでした。加えて筆者の腕の無さも相まって数枚の写真が手ブレしており、普段使用しているα7IIに慣れている分、本機種に搭載されていない機能「ボディ内手ブレ補正」の恩恵を痛感しました…
 
 その例に本機種のイチオシ機能でもある液晶モニターを180度角度変更して使用する「自撮り撮影」をした際、片手で持つシチュエーションは手ブレが起きやすかったため、うまく撮影ができませんでした。このあたりは、APS-C上位モデル機種となるα6500や先日発表となりましたα6600は光学式ボディ内手ブレ補正しており、価格や機能面をとことん比較をしてみるのも面白いと思います。

 α6400は、「旅行先でスナップや手軽に綺麗な写真を撮りたい」「動きもの(スポーツや動物など)の撮影がメイン」となるユーザーには非常におすすめできるカメラです!
特に初心者には嬉しいオート機能や、チルトモニターの恩恵は大きいので、ぜひ参考にしてみてください。

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