野鳥撮影は露出で決まる!Part3|使いこなしたい最新の撮影機能を一挙紹介
はじめに
今回は露出とは直接関係がありませんが、風景などでよく使うフィルターや、ここ数年飛躍的に進化した野鳥撮影にフル活用できる新機能について説明をさせていただきます。野鳥撮影における露出の考え方や撮影設定に関しては下記記事で解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

暗い森の中なので明るいレンズを用意したが、ヤマドリの尾は長いことと周辺の環境も写し込みたかったので、F9まで絞り込んだ。ISO3200になってしまったがカメラ内現像でニューラルネットワークノイズ低減を適応させて高感度ノイズを抑えた。
■撮影機材:CANON EOS R5 Mark II + RF16-28mm F2.8 IS STM
■撮影環境:F9 1/2000秒 ISO3200 WB オート

AFトラッキングの性能が向上したことで一度捉えた被写体の目をほぼ完璧に追い続ける。かなり暗い状況であっても離さない。この時はスローシャッター1/30秒で流し撮りをしたがしっかりとコミミズクを追い続けてくれた。
■撮影機材:CANON EOS R3 + EF500mm F4L IS II USM + EF1.4×III
■撮影環境:F5.6 1/30秒 ISO4000 WB オート
野鳥撮影にも使えるフィルターは?
野鳥撮影で保護フィルター以外を使う人はほとんどいないと考えていいでしょう。かく言う私もほとんど使っていません。理由はたいていの超望遠レンズは前玉が大きいのでフィルターを付けられない(もしくはフィルターが非常に高価な)場合が多いからです。それでも前玉が77mm径程度であれば使えるフィルターも豊富にあります。また、超望遠レンズの場合は前玉につけるタイプではなくレンズにドロップインするタイプが主流となります。
以下に使えそうなフィルターをあげておきますので参考にしていただければと思います。
・保護フィルター
UVカットや透明な保護フィルターがあるので、レンズの前玉を保護するために使用をすることをお勧めします。私はRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMにKANIのUV IRカット(紫外線&赤外線カット)フィルターを装着してます。基本は保護フィルターとして使っています。透明なので露出に影響を及ぼしません。
・C-PLフィルター
風景写真の定番で、基本としては水面やガラスの反射を除去したり、青空をより深く青く、雲をより立体的に写すことができるフィルターです。フィルター枠を回転させて光の反射をカットする度合いを調整します。テカリを抑え、本来の色を引き出し写真のコントラストを高める利点もありますが、フィルターを装着すると光が減るためシャッタースピードが遅くなるデメリットもあります。偏光膜も経年劣化するので買い替えも必要となります。野鳥撮影での使い方はサンゴの海を飛翔するアジサシなど、水面の反射を除去できるのできれいな海を表現することができます。
・NDフィルター
Neutral Density(ニュートラル・デンシティ)の略で減光フィルターとも呼ばれます。読んで字のごとくレンズを透過する光の量を減らすフィルターです。シャッター速度を意図的に遅くしたり、絞りを開けたい時に使うものです。NDのナンバーが大きくなればなるほど暗く減光するのでより効果が出ます。例えばサギやカモなど川辺でとまって動かない鳥を撮影する際に、NDフィルターを使う事で水面のシルキーな流れを表現することができます。
※後述の手ブレ防止機能も参考にしてください。
・その他のフィルター
カラーフィルターやハーフNDなども風景ではよく使われるフィルターですが、野鳥撮影に関しては相手が動くことと超望遠レンズがメインレンズになるため、よほど狙いが定まっていない限り使用は難しいと言っていいでしょう。
▼C-PLフィルター

フィルター枠を回転させることで光の反射をカットすることができるのだが、広角での撮影だと場合によっては半分暗く半分明るい状態になりやすいので使い方が難しい。望遠レンズの場合画角が狭いため偏りが無いので使いやすく、青空を飛翔する純白のベニアジサシがより美しくなった。
■撮影機材:CANON EOS R5 + EF500mm F4L IS II USM + C-PLフィルター
■撮影環境:F5.6 1/2500秒 ISO200 WB 太陽光
▼C-PLフィルター

光の反射を除去できる事で、サンゴ礁の海のテカリを抑えて海の美しさがより強調される。通常は露出が1段程度下がるが、このような明るい状況であればまったく問題なく使用ができる。
■撮影機材:CANON EOS R7 + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + C-PLフィルター
■撮影環境:F5.6 1/2000秒 ISO320 WB 太陽光
▼NDフィルター

明るい状況でスローシャッターを使いたい場合、NDフィルターが無ければ撮影ができない。低ISOで絞りを絞り込んでも限界があるからだ。使用する際、サギなど動きが少ない鳥が撮影しやすい。1/10秒以下で撮影する場合、電子レリーズを使うか2秒タイマーで。手ブレ補正はOFFにすると誤作動によるブレを抑えられる。
■撮影機材:CANON EOS R + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + NDフィルター
■撮影環境:F22 1秒 ISO100 WB 太陽光
▼NDフィルター

ササゴイが川の中で魚を狙う。きょろきょろと魚を探すと魚から警戒されるためじっと動かない。この状況ならとNDフィルターを使用し水面をシルキーにさせて一つの画面に「静と動」を表現できる。
■撮影機材:CANON EOS R5 + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM + NDフィルター
■撮影環境:F11 2秒 ISO100 WB 太陽光
電子シャッターのメリットとデメリット
現行のミラーレスカメラの中には電子シャッターのみという機種もありますが、キヤノンにはメカシャッターと電子先幕という選択肢もあります。その違いとしてメカシャッターはフォーカルプレーンシャッターを使うシャッター方式で、素早い動きの野鳥を撮影する際に翼やバックの建物、電柱などの動体歪みが少ない撮影ができます。ただし電子シャッターに比べて高速連写枚数が少なくなります。
電子先幕は電子シャッターとメカシャッターの中間的なもので、以前は推奨されていましたが電子シャッターの進化でほとんど影の薄い立場になっています。
電子シャッターはメカ動作をしないため、非常に静かな撮影が可能であり、他シャッター方式よりも秒間の最大連続撮影可能枚数が多いのが特徴です。デメリットとしては高級機ではローリングシャッター歪みがほとんど出ませんが、廉価機はローリングシャッター歪みがきつくなるため、バックの木や電柱の歪みが発生したり、羽ばたく翼がぐにゃりと変な歪みが出たりすることがあります。
野鳥の動きや飛翔スピードに応じてローリングシャッター歪みがきつい場合は、メカシャッターに切り替えて撮影すればいいのですが、切り替えがついていない機種はある意味「ローリングシャッター歪み」を受け入れるしかありません。

電子シャッターはブレが無く、高速連写が使える利点もあるがどうしても「ローリングシャッター歪み」が起きてしまう。しかし空バックでほとんど羽ばたかなければ問題にはならない。また高級機種になるとこの歪みは抑えられる。写真ではオオアジサシとウミネコの翼は自然だが、海から出た杭は歪みのせいで斜めになってしまった。
■撮影機材:CANON EOS R7 + EF500mm F4L IS II USM + EF1.4×III
■撮影環境:F13 1/3200秒 ISO2000 WB 太陽光

キヤノンの現行機ではR1<R5 Mark II<R6 Mark III<R7の順でローリングシャッター歪みが強く出る。上記のオオアジサシと比べるとルリビタキは飛翔していないので周囲の木の枝はとまっているが、速い翼の動きのため若干の歪みが出てしまっている。
■撮影機材:CANON EOS R5 + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
■撮影環境:F8 1/2000秒 ISO1000 WB 太陽光
プリ連写とは?
メーカーごとに「プリ連写」「プリ撮影」「プリキャプチャー」などいろいろと呼び名が違いますが、内容は同じです。要するにシャッターを押した瞬間から0.5秒など、決まった時間をさかのぼった所から記録する機能。よく時間をさかのぼるという表現をしますが、人によっては理解できないと言われてしまい「どうやったら理解をできるか?」で悩まされましたが、最近「ドライブレコーダー」だという説明で納得をしてもらう事ができました。
シャッターを押す=車が事故でぶつかることにより、ぶつかる前から撮影記録していることで本来は逃してしまっていた瞬間を記録することになります。ざっくり言ってしまえばシャッター半押し時には動画を撮影していて、シャッターを全押しした瞬間から記録している前部分を残すと思えばいいでしょう。
この機能のいいところは、人間の反応速度では対応できない部分を細くキャッチしてくれるという事。大きな鳥などは飛翔する前にポーズやアクションを起こす種類が多いので、狙って連写をすれば飛び立つ瞬間もそれほど難しくありません。一方で、小鳥になるとサイズが小さい&飛ぶ前の動作がつかめず、その瞬間を撮るためには物理的にタイムラグもあるので不可能でした。
しかし、プリ連写でシャッターを半押ししておけばAFトラッキング機能が作動して動き出す鳥を追従できます。今までなら「あっ、動いた」と思った瞬間にシャッターを押してもフレームから鳥が消えていたのが、シャッターを押す前からカメラが記録をしているので、今まで撮れなかった瞬間を撮影ができるようになったのです。さらにAFトラッキングが優秀なのでほぼ全部にピントが合っているから驚き以外の何物でもありません。あまりにも不可能なカットが簡単に撮れてしまうので、拍子抜けするかもしれません。
デメリットとしては連続でこの機能を使用するとカメラが熱を持ってダウンすることがあり、バッテリーの消耗が激しくなることです。加えて、高速連写と連動させることになるので意図しない連続カットを量産することになり、写真を後からセレクトする作業が大変になります。したがってこの機能は「ここ一番」で使うのがおすすめです。なお電子先幕、メカシャッターでは使用できません。
機種によってはRAWとJPEGどちらも使えるものもありますが、JPEGオンリーの機種もあるので自分の機種はどのタイプかを知っておくのがいいでしょう。
※プリ連写で飛び立つ瞬間を捉える場合、シャッター速度1/2000秒以上が必須、小鳥では1/4000秒以上が必要となります。カメラの機種にもよりますが高速連写は秒間30~40コマに設定。AFトラッキングはONにすること。

小鳥たちは飛び立つ瞬間がわからないので「飛んだ!」と思った瞬間にシャッターを切っても物理的に「タイムラグ」があり撮影することができない。しかしプリ連写を使えば反射神経が遅くともシャッターを切る前から記録されているのでこのようなカットが撮れてしまう!
■撮影機材:CANON EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
■撮影環境:F8 1/3200秒 ISO1000 WB 太陽光

鳥がアクションを起こした後でも「アクション前」のカットを撮ることができるのがプリ連写。しかしピントを合わせ続けるAFトラッキング+高速連写が必要になる。ミミカイツブリが潜水するシーンは難しくないが嘴が水面についているところが撮りたかったので数回繰り返し、このカットがようやく撮れた。秒間40コマを使えていればもう少し難易度が下がっていたかもしれない。
■撮影機材:CANON EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
■撮影環境:F10 1/2000秒 ISO800 WB 太陽光
ノイズリダクション機能
暗い環境で撮影をする場合、ISO感度を上げて速いシャッター速度を確保することはこれまでもさんざん書いてきたので「今さら」ではありますが、高感度撮影をすればどうしても高感度ノイズが気になるところ。現行の機種ではかなり高感度ノイズが低減され、とてもきれいな撮影ができるようになっています。
しかしISO10000を超えるとさすがに気になります。この高感度ノイズを減らすことができないかと思うのは普通なことで、すでにノイズ低減ソフトを使われている方もいると思います。最近はAIの進化がかなりいい結果を出しているので、気になる方は使ってみるといいでしょう。
(DxO:PureRAWシリーズ、Adobe:Lightroom ClassicやPhotoshopなど)
キヤノンの現行機ではEOS R1とR5 Mark IIがカメラ内で高感度ノイズ低減ができます。これはニューラルネットワークノイズ低減という機能で、カメラ内でRAW現像を行う時に特殊なノイズ低減をかけることができます。
▼ニューラルネットワークノイズ低減なし

▼ニューラルネットワークノイズ低減あり

■撮影機材:CANON EOS R5 Mark II + RF400mm F2.8 L IS USM + EXTENDER RF1.4x
■撮影環境:F4 1/125秒 ISO40000 WBオート
アップスケーリング
アップスケーリングは、デジタル画像を拡大する際に発生する画質の劣化(ピクセル化やぼやけ)を最小限に抑え、より鮮明な高解像度画像を作り出すことです。
バイリニア補間やバイキュービック補間といった従来の手法では、周囲のピクセルから単純に色や明るさを計算して新しいピクセルを生成するため、拡大率が高いとディテールが失われがちであまり良くありませんでした。しかし最近はAIを活用した手法が主流となっています。ニューラルネットワークが学習済みの画像データに基づいて、不足しているディテールやテクスチャを推測・補完することで、より自然で高品質な拡大を実現しています。
なお有料ではありますが、キヤノンではこのニューラルネットワークノイズ低減とニューラルネットワークアップスケーリングが使えるアプリもあり、他メーカーのデータでもアップスケーリングは使えるので購入してみるのもいいでしょう。
ニューラルネットワークノイズ低減と同じく、EOS R1とR5 Mark IIには「カメラ内アップスケーリング」の機能が搭載されており、JPEGで撮影した画像の縦横の画素数をそれぞれ2倍、全画素数を4倍に変換することが可能です。トリミングによって画素数が減ってしまう際にも、このアップスケーリングを使えば必要な画素数を確保することができるでしょう。


■撮影機材:CANON EOS R5 Mark II + EF500mm F4L IS II USM + EXTENDER EF1.4×III
■撮影環境:F5.6 1/4000秒 ISO1000 WB 太陽光


■撮影機材:CANON EOS R5 Mark II + EF500mm F4L IS II USM + EF1.4×III
■撮影環境:F5.6 1/4000秒 ISO6400 WB オート
手ブレ防止機能
メーカーによっては現在ほとんどのミラーレスカメラにデフォルトでボディ内手ブレ補正がついています。ただしキヤノンは三脚使用時にはOFFにするように推奨しています。しかしどんなに大きな三脚にカメラをセットしていても、超望遠レンズを使用する野鳥撮影では「OFFではなくON」にすることをおすすめします。三脚にセットしていても風の影響を受けますし、超望遠だと必然的にブレにはシビアになるので必ずONにしましょう。
ではなぜキヤノンは三脚使用時に手ブレ補正OFFを推奨するのでしょうか?理由はカメラが固定されているのに手ブレ補正がONになっていると、意図せず動作し逆にブレを発生させてしまうことがあるからです。三脚を使って風景や星景などを撮影する際に、地面からの振動や風の影響がないのであれば手ブレ補正OFFで大丈夫です。また先ほど超望遠で三脚を使用する場合はONにすると書きましたが、スローシャッター撮影する場合で風が無く電子レリーズを使った場合は、誤作動を防ぐためOFFにしましょう。
※ちょっとしたテクニック
「電子レリーズを忘れた!でもスローシャッターで撮影がしたい」という場合、ドライブの項目から2秒セルフタイマーに切り替えて使ってみましょう。2秒後にシャッターが切れるので、ボタンを押し込んだ際のブレも無くなります。これでもシャッターボタンを押した時にブレる場合は、モニターをタッチして撮影する「タッチシャッター」を使用すればたぶん大丈夫!その際はカメラが揺れないようそっとモニターに触れてくださいね。

雨降りの川で岩の上でくつろぐオシドリ。NDフィルターがなかったのでF16まで絞り込みシャッタースピードを1秒まで下げた。ここでまた問題が!電子レリーズも忘れちゃったので2秒セルフタイマーに切り替え、タッチシャッターでモニターをやさしく触れてシャッターを切った。
■撮影機材:CANON EOS R5 + EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
■撮影環境:F16 1秒 ISO100 WB オート
絶対的有利になる技「ブラインドタッチ」のススメ!
ツアーのお客様にカメラの設定を指示する時に、だいたい9割の方がカメラのモニターを確認しながら設定をしています。この無駄な時間にチャンスを逃すことが多いのです。なのでできるだけファインダーから目を離さず、ボタンやダイヤルを回して設定を完結できるように勧めています。もちろん「面倒だから」「よくわからないから」と思う方はそのままでOKです。しかし上達したい、チャンスに強くなりたいと思う方は、ぜひともカメラのファインダーを覗いたまま各種ボタンとダイヤルを使用する「ブラインドタッチ」を練習してください。
まずはどのボタンに自分がどの機能を割り当てているかをおぼえる事が大切です。どの指でどのボタンを押して何の機能が調整できるのか?ボタンを押したのちダイヤルを回すと設定がどうなるかをおぼえてください。
続いてファインダーを覗きながら各ボタンを押してみて何を設定できるかを確認しながら、ダイヤルを回すとどうなるかを実感してください。例えば露出補正であればファインダーから目を離さずに露出を素早く変えることができますし(ミラーレスなのでEVFで明るさを確認できる)、シャッター速度や絞り、ISO感度を素早く変えることもできます。
他にもボタン一つでプリ連写のON/OFFやAFエリアの変更、AFのON/OFFなどなど。とにかく動きが速い飛翔や移動を繰り返す野鳥撮影にはとても有利になります。慣れてしまえばなんてことのない作業です。上達して周りを「あっと言わせたい!」方には絶対おすすめです。頑張りましょう!

全域AFで画面端のヒヨドリにピントが合うとAFトラッキングが追従してしまうため、中央でピントを合せたあとはレンズを振って中央のヒヨドリを追い続けた。
■撮影機材:CANON EOS R5 Mark II + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
■撮影環境:F11 1/8000秒 ISO500 WB 太陽光

苔むした倒木の上でさえずるコマドリのオス。最近の機種は手ブレ補正が強力なので手持ちであってもかなりなスローシャッター撮影が可能だが、安全を喫して1/250秒で狙い手ブレ&被写体ブレのない撮影をすることができた。
■撮影機材:CANON EOS R5 Mark II + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
■撮影環境:F7.1 1/250秒 ISO1000 WB オート

湖畔でくつろぐオオハクチョウ。かなり明るい日中&鳥自体が純白なのでISO100のF9であっても、1/2500秒で撮ることができた。露出をアンダーにすることで羽の質感を出し、バックを暗くつぶすことで強いインパクトを狙った。
■撮影機材:CANON EOS R1 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
■撮影環境:F9 1/2500秒 ISO100 WB くもり

干潟に群れでとまるハマシギのバックに赤いシチメンソウを配置した。周囲を飛び回るハマシギの動きを止めるため1/2000秒という高速シャッターで写し止めた。この写真ではバックのシチメンソウをどう配置するかでアングルを決めるのに苦労した。
■撮影機材:CANON EOS R5 + EF500mm F4L IS II USM + EF1.4×III
■撮影環境:F5.6 1/2000秒 ISO160 WB 太陽光

水面に浮かんでいる個体を狙っていると、突然水中から飛び出してきたもう1羽と喧嘩になった!ピントはカメラに任せてとにかくファインダーから外さないことに全集中。1/2000秒の高速シャッター&高速連写約30コマ/秒とAFの追従性が進化したことでこのカットを撮ることができた。
■撮影機材:CANON EOS R5 + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
■撮影環境:F8 1/2000秒 ISO500 WB 太陽光

カツオドリはいきなり飛び込むのでその瞬間を狙うのはAFトラッキングであっても難易度は高い。しかし飛び込んだ進行方向+風向きでどちらに飛び出すかがおおむねわかるので、水面に狙いを定めて飛び上がったところを狙うと魚をくわえたシーンが撮れることがある。しかし失敗が多い事とすぐに魚を飲み込むのでひたすら撮影をする事は修行に近いものがある。
■撮影機材:CANON EOS R5 + RF200-800mm F6.3-9 IS USM
■撮影環境:F8 1/4000秒 ISO640 WB 太陽光
さいごに
3回にわたって「野鳥特化した設定」の話をしてきました。私はキヤノンユーザーでそれ以外のメーカーについてよくわからないのですが、基本的にはどのカメラでも考え方は同じだと思います。今のままでいいという方にはつまらない内容だったかもしれませんが「上達したい」と思う方にはそれなりに役に立つのではと思います。
それから野鳥は生き物で個性的です。撮影をしたいからと無理な接近や巣の前での撮影は控えましょう。そして何よりも重要なのは観察です。双眼鏡を持っていない方は双眼鏡を使った観察をする事で鳥たちの行動を理解しましょう。行動の先読みをする事で「一味違う、他人とは違う」写真を撮ることができるはずです。
■野鳥写真家:戸塚学
幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから野鳥の撮影にのめり込む。「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどに多数発表。
・日本野鳥の会 会員
・西三河野鳥の会 会員
・日本自然科学写真協会(SSP)会員












