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桜を撮るVol.209 2015年03月13日更新

私の地元では今ちょうど河津桜が満開です。河津桜はこの辺りでは一番最初に咲く桜で、この桜が咲いているのを見ると、「春だなあ、今年も桜をとりにいかなきゃな」と思います。妹が一時沖縄に住んでいたことがありましたが、そのころ「運が良ければ成人式に花見ができる」と言っていたおじさんがいたそうです。地域によって桜が咲く時期は異なりますが、今年もそろそろ桜の写真の予習をしておきたいと思います。

桜の花弁の反射で色が白っぽく写る

桜の写真を撮って後で見てみたとき、「なんか色が白っぽい」と思ったことはありませんか。もうちょっとピンク色だったはずなのになんだか色あせたような白になってしまっている、という経験がある人もいるのではないでしょうか。これはやはり桜の花弁の表面に光が反射して白く写ってしまっているということがあるからです。

PLフィルターで余計な反射を除く

今までにも何度かPLフィルターが登場しました。風景などの写真を撮っている人にとってはおなじみのアクセサリーですが、なじみのない人もいるかと思います。PLフィルターの役目は、余計な反射光をカットすることです。その結果色を鮮やかに見せたり水面の反射をとったりするのが主な使い方です。新緑や紅葉にPLフィルターを使う、という使い方がよく紹介されていますが、桜の写真を撮るときもPLフィルターを持っていると便利です。紅葉などの写真では葉の表面の反射を除いて色を鮮やかに写すことができますが、桜の場合も同じです。作例1はPLフィルターを使って撮りました。作例2はPLフィルターなしです。わずかな差ですが、作例1のほうが桜のピンク色が濃く出ていると思います。桜はもともと白っぽい色なので、花弁の表面の反射などにはなかなか気づかないものですが、やはり余計な光の反射があるので、これを取り除くと、桜本来のきれいな色に写すことができます。

作例1PLフィルターあり

作例1PLフィルターあり

作例2PLフィルターなし

作例2PLフィルターなし

太陽が低い時間帯は光をうまく使って

写真を撮るときは光をうまく使うといろいろバリエーションが楽しめます。桜の薄い花弁は逆光で撮ると耀くようにきれいに撮ることができます。特に太陽が低くなってくると逆光やサイド光などいろいろ光を使い分けることができるので工夫してみると面白いと思います。逆光で桜を耀くように撮るには暗い背景にのせたほうが効果的です。極端に暗い背景を選んで背景をべったり黒くつぶさないように撮ったのが作例3です。もちろん黒い背景も使い方によってはありなのですが、このフレーミングの場合は背景にもトーンがあったほうがいいと思ったので、陰になった桜の木を背景に使いました。陰になってはいても桜は白い色なので、べたっとつぶれることなく、背景に適度な陰影がつきます。太陽が低くなってくると光の色も温かみのある色になってくるので、ここではその色をそのまま出すためにWBを太陽光にセットして撮りました。

作例3逆光を使う

作例3逆光を使う


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