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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

花火のちょっと変わった撮り方Vol.175 2014年07月11日更新

7月に入りそろそろ花火大会の季節です。子供のころから毎年行っている地元の花火大会で毎年写真を撮っていますが、花火も今は昔よりバリエーションが豊富になってきている気がします。子供のころ見た花火で覚えているのはスターマインとしだれやなぎくらいだったような気がしますが今の花火は種類もたくさんあるし、色の変化も昔より華やかな感じがします。今回は花火大会で撮る花火の写真ですがちょっと変わった撮り方を紹介します。

三脚と一眼レフとズームレンズを用意

花火の撮影に必要な機材は一眼レフと、三脚とズームレンズです。レリーズがあればなおよし、です。ずっと前この写真教室のvol.20で三脚、一眼レフが必要とお話しました。同じ話で恐縮ですが、この3つは絶対必要です。ズームレンズはどの程度の長さが必要かというとこれは打ち上げ地点からどの程度の距離で撮るのかによります。打ち上げ地点からちょっと遠いポイントから撮るなら長めのレンズを持っていきましょう。遠くからでは小さくしか撮れませんからその分望遠でアップにするしかないからです。

シャッターが開いている間にピントリングをまわす

今回紹介するのは作例1のような写真の撮り方です。正統派の撮り方とは違いますが、こういうの遊びっぽい写真も私は好きなのでよく撮ります。
(1)まずピントはマニュアルにして、一番最短距離(できる限り近く)にしておきます。
(2)三脚のパン棒をちょっと緩めておいて打ちあがる花火を追いかけます。
(3)花火が開くタイミングと同時に素早くパン棒をしめてシャッターを切り、ピントリングを回す体制をとります
(4)花火が開くタイミングに合わせてゆっくりピントリングを回します。開ききったときにピントリングが無限遠になるようにするくらいの速さが目安です。

作例1 露光中にアウトフォーカスからピントを合わせる

作例1 露光中にアウトフォーカスから
ピントを合わせる

花火は1つもしくは2つまで

この撮り方の時は花火をあまりたくさん画面に入れるのは無理です。1つではじめて慣れてきたら2つにするくらいでいいと思います。あまりたくさんの花火をフレームに入れるとごちゃごちゃしすぎてきれいに写りません。

絞りは開放がおすすめ

作例2は絞りをF7.1で撮ってみた作例です。ボケが角ばっているので、花火のぼけ方もちょっと角ばった感じになっています。作例1の花火のように、開いた後パチパチっと小さくはじける火花のボケが出るときに丸いボケができたほうがきれいだと思うので、開放で撮ったほうがいいのではないかと思います。また、開放のほうがボケも大きくなるので花火の開きはじめの軌跡の太さも解放のほうが太くなりますので周辺に行くにしたがってだんだん細くなる状態もわかりやすくなります。

作例2 F7.1だと角ばったボケになる

作例2 F7.1だと角ばったボケになる

ピントリングを回すタイミングが悪いとボケボケになる

作例3はピントリングを回さずアウトフォーカスのままで撮った写真です。慌てて撮ったのでピントリングを回すタイミングを逸してしまい、そのまま写ってしまった写真です。これではボケボケで何を撮ったのかわかりません。今回の撮り方は慣れが必要です。最初はうまくいかないかもしれませんが、何回か撮っているうちにタイミングがつかめるようになると思いますので挑戦してみてください。いきなりやってもなかなか思うようにできませんから、花火が始まる前にシュミレーションして練習しておくといいと思います。

作例3 アウトフォーカスのままだとこうなる

作例3 アウトフォーカスのままだとこうなる


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