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アジサイを撮るVol.170 2014年06月06日更新

最近、天気予報では「今年一番の暑さ」という言葉をよく聞くようになりました。暖かくて気持ちいい季節から暑い季節へと移ってきたことになります。私の地元ではまだ梅雨入りしていませんがアジサイはきれいに咲き始めました。ネットを眺めていても、この時期になるとみなさんアジサイの写真をよく撮っていらっしゃるようです。私もアジサイの写真は毎年撮っています。今回はアジサイを撮るときのヒントを紹介します。

背景に色を入れる

アジサイは青やピンクなどきれいな色の花ですが、咲き始めは色が薄く、咲いていくにしたがって色づいていく花です。咲き始めの花はまだしっかり色づいていないことも多く、その淡い色のイメージがまたよいのですが写真にするとちょっと色がさびしいこともあります。また、白いアジサイやガクアジサイの蕾などもきれいですが色的にちょっと物足りないことがよくあります。このような時は背景に色のある後ボケを入れたり、きれいな色の前ボケを入れると画面が華やぎます。[作例(1)]はガクアジサイの蕾です。ガクアジサイの蕾はマクロでアップにすると和菓子みたいな丸い形でとてもかわいいのですが、このままだとやはり物足りない感じになってしまいます。[作例(2)]は同じガクアジサイですが、後ろに青いアジサイのボケが入るようにちょっと移動して撮りました。こうすると画面に色が入ることで写真にちょっとだけ華やかさを添えることができます。私は白い花が好きなので白いアジサイも撮りますが、主役が白なので、後ボケや前ボケに色のあるアジサイを入れて撮ることがよくあります。このコーナーでも何回かお話したことですが、主役が地味でも背景などに工夫すると写真のイメージが全く違ってくるのでためしてみてください。

作例(1)色が寂しい

作例(1)色が寂しい

作例(2)背景に青いアジサイのボケを入れる

作例(2)背景に青いアジサイのボケを入れる

晴天なら日陰の花をねらう

アジサイには雨が似合いますが、なかなか雨の日に撮影に出るのは大変です。アジサイの撮影としては曇天くらいがちょうどよいのですが撮影に行く日が人間の都合でうまく曇ってくれるとはかぎりません。雨の時は傘とカメラ用雨具装備でいけば写真写りとしては良い条件なので、自分が大変なのを我慢すればいいだけのことです。しかし、ピーカンに晴れてしまった場合などは、正直言ってアジサイは撮りにくい……なにしろ球体状に咲く花である上に小さな花が集まって咲いているので、直射日光が当たると影がうっとおしいことこの上ない状態になってしまいます。このように晴天になってしまった時は私はもっぱら日陰で咲いているアジサイを探して撮っています。日陰なら光が柔らかいので、直射日光のようなきつい影はできません。晴天の日にアジサイを撮るなら日陰がおすすめです。

日向を背景にすると明るい写真になる

[作例(3)]は日陰のアジサイのアップです。背景が日向の緑なので写真全体が明るいトーンなっています。[作例(4)]は[作例(3)]を撮ったときの状況です。現場は公園の片隅で、写真左側に置いてあるのはこの日レフ板代わりに使っていた白紙です。[作例(3)]を撮ったときもこの白紙のレフを使いました。晴天の場合は明るい部分を背景にすると明るいイメージの写真を撮ることができます。主役の後ろに日向の部分が来るようなアングルを探してみましょう。

作例(3)アジサイのアップ

作例(3)アジサイのアップ

作例(4)状況

作例(4)状況


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