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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

花畑を撮るVol.167 2014年05月16日更新

もう五月にもなるといろいろな花が咲く季節です。最近では大きな植物園や緑地などに花畑を作っているところもありますね。私の地元でも県内に大きな植物園というか花を中心にしたガーデンがあり、この時期はそこに花の写真を撮りに行きます。また、近くに川原の敷地を利用した花畑があり、春はポピー、秋はコスモスの花畑になっています。こういった花畑はきれいな花が一面に咲いているため、写真を撮っていると一日楽しめます。今回は花畑で写真を撮ってみましょう。

ボケを利用した写真は撮りやすい

[作例(1)]はポピーの花畑で撮った写真です。白いポピーを主役にして白を引き立てるため、前後に赤やピンクのポピーでボケを入れました。花畑にはたくさんの花が一面に咲いていますからこういった後ボケ前ボケを利用した写真はたくさん撮ることができます。ボケ素材もたくさんありますし、きれいにぼかすために必要な奥行きも十分とれます。たとえばこの主役にはピンクの後ボケを入れたい、と思ったらピンクの花を探してそれが後ボケに入るポジションに移動して撮ればいいわけです。ちょっと低いアングルから撮れば前ボケも後ボケも自由に入れられるのが大きなメリットになります。

作例(1)ボケを利用した写真が撮りやすい

作例(1)ボケを利用した写真が撮りやすい

地上からだと花いっぱいのフレーミングは難しい

[作例(2)]は植物園内の花畑の状況です。この場所ではいろいろな花が緩い斜面に植えられている細長い花畑でした。花畑の一部を切り取ったような、画面一杯が花で埋められているような写真を撮りたいと思いました。しかし地上からだと花畑を水平方向から見るため画面をいっぱいに花で埋めるには望遠で離れたところから花が画面の上下いっぱいになる程度にフレーミングするしかありません[作例(3)]。しかしこれだと手前の花は写りますがちょっと奥のほうの花(いっぱいにひろがっているのに)が写りません。広い面を横から見ているため、せっかくの花畑の手前の一部しか写せないからです。また、広角で撮る場合、画面を花でいっぱいにするには近くからよって撮ることになります。[作例(4)]これもまた地上から撮っているため写るのは手前のほうの花ばかりです。しかも、ちょっと時期が遅かったためアップになると枯れた花が目立ってしまいます。

作例(2)状況

作例(2)状況

作例(3)地上から望遠で

作例(3)地上から望遠で

作例(4)地上から広角で

作例(4)地上から広角で

作例(5)高い場所から撮る

作例(5)高い場所から撮る

高い場所から撮る

画面が花で埋め尽くされたような写真を撮るには地上からよりもちょっと小高い場所から撮るときれいに撮れます。[作例(5)]は花畑の中央にあった展望台のような台の上から撮りました。高さはせいぜい2階程度のたかさでしたが、上から見下ろすと地上から撮るときとは全く印象が違います。この作例は110ミリ程度の望遠で縦位置で撮っています。[作例(4)]の時は枯れた花が目立っていまいちきれいに撮れませんでしたが同じ花畑でもこうして見ると枯れた部分はほとんどわからないくらいです。肉眼で見ていてもやはり近くから見れば、枯れた花があるのがわかっても、遠くから見るときれいな花畑に見えるものです。花畑に行ったことがある人なら覚えがある現象ではないでしょうか。写真もこれと同じで遠くから見るときれいな花畑の写真になります。さらに高い場所から見下ろすことで手前の花だけでなく奥のほうの花も見下ろすことができるのでこういった切り取り方をしたいときは高い場所から撮るのがおすすめです。


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