ソニー FE 50-150mm F2 GM レビュー|ペトグラファー 小川晃代

小川晃代
ソニー FE 50-150mm F2 GM レビュー|ペトグラファー 小川晃代

はじめに

今回は愛犬家や愛猫家に話題のレンズ、FE 50-150mm F2 GMを様々なシーンで使ってみました。
私が普段主に撮影するシーンは大きく分けると4つ。
「屋外ロケーション撮影」「走りシーンの撮影」「室内ナチュラル撮影」「フォトブースを使った撮影」です。
普段はシーンごとにレンズを使い分けていますが、今回はこのレンズ1本で各シーンを撮影してみましたのでご覧ください。

屋外ロケーションで撮ってみた

お花が美しいこの季節、満開の菜の花畑で撮影しました。
まずは定番のお花に埋もれるわんこ写真。
密集感が求められるので普段はFE 70-200mm F2.8 GMレンズを使用する撮影シーンです。今回のレンズは150mmまでしかないのでどうかな?と少し心配でしたが、そんな心配をよそに密集感もばっちり!
完成した写真を見てみると、ピントが合ったわんこと、その横並びにある菜の花はきりっとシャープに、そこから手前と奥に広がる自然で美しいボケ味の描写がたまりません。
ズームレンズなのに、まるで単焦点レンズで撮影したかのような写りにうっとりしました。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2. 1/6400 ISO160 AWB 150mm
道にわんこを配置して逆光になるようなアングルから撮影。
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/8000 ISO160 AWB 150mm
道が見えないような位置に移動して撮影。

少し立ち位置とアングルを変えて少し空が入るようにフレーミングした1枚。
菜の花の美しさも際立っています。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/6400 ISO160 AWB 150mm
わんこ撮影では高さ合わせ用の台を持ち歩いて撮影しています。

地面ギリギリにカメラを構えて見上げるような角度で撮影すると、空もたくさん入って、爽やかな1枚に。
逆光で輝くわんこの輪郭もキラキラで美しく、菜の花の生き生きした描写が美しいです。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/5000 ISO160 AWB 83mm
生き生きしている菜の花の横にわんこを配置して撮影

わんこを目立たせるフレーミングでもう少しアップ目に。この日は風が強く菜の花が大きく揺れていたので菜の花がわんこに被らないように、そして菜の花がフレームになるようにアングルを微調整しながら撮影しました。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/5000 ISO160 AWB 92mm
黄色の菜の花と青空とわんこがバランス良く美しくなるフレーミングで。

走りシーンを撮ってみた

続いては私の大好きな走りシーンの撮影です。躍動感のある生き生きした写真を撮る事が好きな私が一番楽しみにしていたこのシーン。普段はここでも70-200mmで撮っています。今回は150mmあるので焦点距離的には十分ですが、あとはどれだけピントが合うかAF精度が気になる所です。定番のカメラに向かって走るわんこを撮影しましたが、70-200mmレンズを使用した時と同様に完璧なAF精度!ピントがしっかり追従し続けてくれるのでストレスフリー。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/8000 ISO160 AWB 131mm
ふわっと上がった耳がキュートな1枚。
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/8000 ISO160 AWB 150mm
遠くから飼い主さんの元にかけよるシーン
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/8000 ISO160 AWB 104mm
連写した中から一番生き生きしているシーンをピックアップ
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/8000 ISO160 AWB 50mm
最短撮影距離がワイド端で40cmだから、カメラの近くに来てもしっかり捉えられた

室内で撮ってみた!

今回は保護猫カフェきゃりこふじみ野店さんにお邪魔して撮影してきました!
カラフルで可愛い広い店内に元気なにゃんこ達。
大きな窓があるので光が差し込むとは言え、屋外と違って光量が弱い室内撮影では明るいレンズに頼る必要があります。普段は55mmや85mmの単焦点レンズで撮る事が多いのですが、今回は1本でどちらの焦点距離も網羅していて開放値がF2のレンズなので期待値大!
遠くにいる子も近くの子もレンズ交換無しなのでさくさく撮影出来ました。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO1250 5000k 72mm
壁に設置されたキャットウォークにいるシーン
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO800 5000k 136mm
ちょっと臆病な子だったので遠くから望遠で撮影
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/500 ISO250 5000k 150mm
にゃんこの毛の質感と描写が美しい1枚

店内でゆっくりくつろぎながら良く観察し、にゃんこが動き出したらレンズを向けて撮影していますが、単焦点レンズでは状況によっては近づかないといけないシーンも
ズームレンズはほぼ自分が動かずにレンズをズームするだけなので楽ちん♪
おかげで短時間ながら様々なシーン撮れました!

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO1600 5000k 68mm
おもちゃのトンネルから顔を出した所
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO1250 5000k 68mm
トンネルから飛び出てきたにゃんこもピントがばっちり!
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO1250 5000k 95mm
ごろごろと気持ち良さそうに転がるシーン

50mmで撮影したときの最短撮影距離が40cmなので、目の前まで近寄って来たにゃんこもしっかり捉える事が出来ました。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■(左)撮影環境:F2 1/500 ISO125 5000k 50mm
■(右)撮影環境:F2 1/500 ISO125 5000k 59mm
興味津々で目の前まで近寄ってきたにゃんこもしっかり撮れた!

フォトブースで撮ってみた

最後のシーンは、今、愛犬家と愛猫家の間で流行っているフォトブースでの撮影です。最近では各地に時間制でスタジオを自由に利用出来るセルフフォトSTUDIOが沢山あって、お洒落なフォトブースの中で飼い主様が自身のわんこにゃんこを撮影するセルフフォトが流行っていますね。

私が運営するアニマルラグーンSTUDIOもその一つで、月ごとに変わる3つの季節のフォトブースが人気です。
お洒落なフォトブースの全景も写したいし、わんこにゃんこのアップ目も撮りたい、そして背景が適度にふんわりぼけている写真も撮りたい!
と、飼い主様からレンズ選びの相談を受ける事も多いのですが、フォトブースの撮影ではだいたい35mm~85mmくらいのレンズが使いやすいです。
私自身は55mm、85mm、24-70mmを普段は使い分けて、引きやアップ、背景をぼかしたり前ボケを入れたりと撮影しています。

では実際に50-150mmF2レンズで撮影した写真をご覧いただきましょう。
まずは1つ目のイースターセットではセットが分かるように卵も下まで全部入れた引きのカットを。こちらは56mmで撮影しました。そこからもう少しよってみたり、卵の一部を切り取るような形で撮影してみたりと1つのフォトブースで焦点距離を変えながらバリエーションを出して撮影しています。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO640 5200k 56mm
フォトブースの全景を撮影
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO800 5200k 81mm
わんこメインになるように少し寄りで撮影
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO800 5200k 96mm
背景がふんわり柔らかいボケ味で美しい1枚

2つ目は花籠のフォトセット。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO800 5200k 64mm
まずは全景を1枚
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO800 5200k 104mm
少し寄り気味だけど、花がなるべく沢山入るようなフレーミングで
■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO800 5200k 144mm
わんこメインで背景の花をぼかして撮影

3つ目の桜のteaパーティーセットは前ボケと沢山の桜を表現したく、引きだけど前ボケも入るように意識して撮影しました。

■使用機材:SONY α9 III + FE 50-150mm F2 GM
■撮影環境:F2 1/400 ISO1250 5200k 85mm
広い絵でも桜の前ボケをしっかり入れた1枚

結論!レンズ交換をせずに引きもアップも撮れて楽ちん!そしてF2なのでボケ味がちょうど良い!フォトブースの撮影では奥行きが無い事が多いので、ボケ味はレンズ頼みになるのですが、50-150mmF2レンズはしっかりボケてくれたのでわんこを引き立たせて撮れました!

おわりに

このレンズ1本で私が普段撮影するどのシーンも何不自由なく快適に撮影できる事と、本当に美しい描写力に魅力を感じました。
正直な所、普段から標準レンズや単焦点レンズを使っている方からすると、大きなレンズだと思います。
70-200mmF2.8レンズを使っている方は気にならないかも。
ですが、シーンごとにレンズを沢山持ち歩く事に比べたら、50-150mmレンズ1本で済ませられるのは大きな魅力ではないでしょうか。

 

 

■写真家:小川晃代
トリマー・ドッグトレーナー資格を保持しペットやのら猫等小さな生き物撮影を得意とするペトグラファー。2006年に動物に特化した制作会社とペット&キッズ専門の写真スタジオ「アニマルラグーン」を設立。現在はカレンダーやカタログ、写真絵本の撮影をはじめ、写真教室の講師やペットモデルコーディネーターとしても活躍。『ゆるねこ×ブッダの言葉』(インプレス)、『ちいさいののちゃん』(講談社ビーシー)、『ねこもふ。ごーじゃす』『手乗りねこ』(宝島社)、『ねこの撮り方まとめました!』(日本カメラ社)、『こいぬ』『こねこ』(ポプラ社)、『ねこきゅう』(東京書店)などの写真集ほか、ペットカレンダーも多く手がけている。

 

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