ライカ Q3 モノクローム|もう色捨てました!モノクロは原点にして頂点!モノクロ専用機
はじめに
モノクロ写真を始めてすぐに夢中になり、気づけばモノクロ作品の写真展も行いました。
その間ずっと使っていたのはLUMIX S1RII。プロファイルをLEICA モノクロームにして撮影していました。
そんな中、「本家のLeica Monochromってそんなにいいの?」と気になり始めて、調べていくうちにどんどん欲しくなり、気づいたら昨年末にはLeica Q3 Monochromを買っていました。

モノクロ撮影の細かい設定や、Leica Monochromならではの階調表現、光と影のコントロールを改めて学びながら撮影しています。
今回は、超有名で最高級、個性的なカメラ Leica Q3 Monochromをレビューしていきます。
Leica Q3 Monochromのスペック
| 形式 | 35mm フルサイズコンパクトデジタルカメラ |
| 材質 | 金属製:マグネシウムダイカスト、レザー外装、IP規格(防水・防塵規格)保護等級:IP52 |
| 寸法 | 130 x 80.3 x 92.6 mm |
| 質量 | 質量 約746 g (バッテリー有) |
| センサーサイズ | CMOSイメージセンサー 6030万画素 |
| プロセッサー | ライカ マエストロ シリーズ(Maestro IV) |
| レンズ | ライカズミルックス 28mm F1.7 ASPH. |
| デジタルズーム | 35mm/50mm/75mm/90mm |
| 手ブレ補正 | 光学補正(静止画、動画) |
| 電子ビューファインダー | 576万ドット |
| シャッタータイプ | 電子シャッターまたはメカニカルシャッター |
| シャッタースピード | フォーカルプレーンシャッター:60分~1/2000秒 電子シャッター:60秒~1/16000秒 フラッシュ同調速度:1/2000秒まで |
| オートフォーカス | コントラスト検出方式 |
| ISO感度 | ISO200~200000 |
Leica Q3 Monochromの特徴
カラーフィルターを持たない専用センサーにより、光の情報をダイレクトに記録。
圧倒的な解像感と滑らかな階調、低ノイズを実現し、純粋なモノクロ表現が可能です。
また、6000万・3600万・1800万画素から選択でき、用途に応じた撮影ができます。
明るい広角レンズにより、シャープな描写と美しいボケを両立。
スナップやストリートに最適な一本です。
さらに、チルト液晶やUSB-C対応で使い勝手も向上。
赤ロゴを排したミニマルな外観は、撮影への集中を高めます。
なぜ「Monochrome」ではなく「Monochrom」なのか
Leica Q3 Monochromの「Monochrom」という名前、ちょっと独特です。
英語だと「Monochrome」と最後に“e”が付きますが、Leicaはあえて付けていません。
理由はシンプルで、Leicaがドイツのブランドだからです。
ドイツ語では「モノクロ」は「Monochrom」と書きます。
つまりこの名前は、英語ではなくドイツ語由来で、ブランドのルーツをそのまま表しているというわけです。
さらに「Monochrom」という言葉自体も、無駄を削ぎ落としたシンプルな印象があります。
色を使わず、光と影だけで表現するこのカメラの考え方とも一致しています。
たった一文字の違いですが、しっかりLeicaらしさが込められているポイントです。
多彩な撮影設定
正直偏見があって、Leicaって「画質とかトーンは最強だけど、その代わり機能はシンプルで他メーカーより弱い」ってずっと思っていました。
でも実際に買ってみたら、いい意味で裏切られました。
実用的な機能がたくさんあるし、とてもしっかりしています。

その中で一番驚いたのがAFの認識機能です。
Qシリーズって「AFは使えるけどそこまで速くない」「認識もあっても人物くらいでしょ」って思っていました。
実際は瞳AF・顔AFはもちろん、動物まで対応していました。
しかもAFがかなり速い。迷う感じがほぼなくて、スッと合ってピタッと止まる感じです。

次にドライブモード。
これも正直、もっとシンプルだと思っていたのですが、しっかり色々な設定が用意されていて驚きました。
必要なものはしっかりと揃っている印象です。

続いて測光方式。
ここは今までかなり適当に使っていた部分でした。
普段使用していると同じ感覚で「多点」のまま撮っていたのですが、思っていたような画にならず少し苦戦しました。
そこで試しに測光をいじってみたら、白と黒の出方がかなり変わることに気づきました。
このカメラでは、測光もかなり重要な設定です。
自分はシルエットを撮ることが多いので、ハイライトを飛ばさない「ハイライト重点」をメインで使っています。
これに変えてから、かなりイメージに近い仕上がりになりました。
最強の高感度耐性

これはまさにLeica Monochromならではの強みで、圧倒的な高感度耐性です。
自分がこのカメラを買うきっかけになったのも、まさにここでした。
ただ、他のレビューやYouTubeだと「高感度すごい!」っていう話はあっても、しっかり比較している作例って意外と少なくて、ずっと気になっていました。
実際に買って試してみたら想像以上でした。

ISO1600はほぼノイズなし。
ISO25000も拡大しなければ問題ないレベル。
ISO50000でも細かいディテールがしっかり残っています。

ISO100000を超えてくると、さすがにノイズは見えてきますが、それでも印象はかなりいいです。
というのも、このカメラはカラーフィルターがないモノクロ専用機なので、いわゆるカラーノイズが出ません。
そのおかげで、ノイズが出ても汚くならず、むしろ質感として成立するのがすごいところです。
普通のカメラでISO50000まで上げると、カラーノイズが出て一気に破綻しがちですが、そこが全然違います。
最近はISOをあまり気にせず撮れるようになりました。
夜中でもシャッタースピード1/250で普通に撮れるので、撮影の自由度がかなり上がって楽しいです。

■撮影環境:1/125秒 f/5.6 -3.0EV ISO2500
モノクロ専用機ならではの階調表現やディテール
他社フルサイズ機で撮影した写真と、Leica Q3 Monochrom、それとLeica Q3 43で撮影した写真を比較してみました。
ぱっと見だと正直そこまで大きな違いは分かりません。
でも拡大していくと、差がしっかり出てきます。


まず石の壁の写真。
Leica Q3 Monochromで撮ったものは、石のゴツゴツしたディテールがしっかり残っています。ISO3200でもノイズはかなり少なめです。
一方で他社フルサイズ機は、ディテールが少しなだらかになっていて、ノイズも少し目立ちます。


次に床のタイル。
こちらはLeica Q3 43との比較です。
Leica Q3 MonochromはISO1000で撮影しているのに、ほぼノイズは気になりません。
それに対してQ3 43はISO400でもノイズが見えていて、タイルの質感も少し弱くなっています。
ちなみにこの比較は、Q3 43の43mmに合わせて、Monochrom側も43mm相当でクロップして撮影しています。

■撮影環境:1/250秒 f/8 -2.3EV ISO1250
最後に、Leica Q3 Monochromの階調やトーンが分かりやすい写真です。
窓から入る柔らかい光がとにかく綺麗で、撮っている時点でかなりテンション上がりました。
測光はハイライト重点にしているので、白飛びせずしっかり粘ってくれています。
ハイライトに合わせている分、周りはしっかり暗く落ちますが、そのぶん光が当たっている部分だけがグラデーションのように浮かび上がります。
この表現はかなり独特で、Monochromならではの強さを感じる部分です。

■撮影環境:1/2000秒 f/5.6 -2.6EV ISO200
続いて、街灯と月の写真。
実はこのカット、撮影時に90mm相当までクロップしています。
それでも月の模様までしっかり見えるのは、さすが6000万画素です。
それと空のトーンがとにかく綺麗。
カラーで撮ると普通の空になりますが、モノクロ専用機で撮るとここまで印象が変わります。
おわりに
ここまで読んでくれてありがとうございました!
モノクロ専用機やLeica、ちょっと気になってきましたか?
自分は完全にハマってしまって、データで楽しむだけじゃ足りずにプリンターまで買ってしまいました。
最初は「使いづらそうだな」と思っていたデザインも、実際に使ってみるとそんなことはなくて、むしろシンプルで分かりやすい。
慣れてくるとこっちの方がしっくりきます。
さすがにグリップがないのはちょっときつかったので、ハンドグリップは付けましたが(笑)
それでもこの無駄を削ぎ落としたデザインはかなり気に入っています。
正直、カメラを始めた頃はLeicaを買うなんて思っていませんでした。
でも使ってみて感じたのは、「やっぱりここに行き着くのだな」ということ。
モノクロ、Leica、そしてその表現力。
ひとつの完成形だと思います。
■写真家:あらぽん
1997年埼玉県生まれ。雨ストリート撮影や自然風景、モノクローム撮影を中心に幅広く撮影している。















