富士フイルム XF400mmF4.5 R LM OIS WR|Xシリーズ3本目の超望遠単焦点レンズ

ShaSha編集部
富士フイルム XF400mmF4.5 R LM OIS WR|Xシリーズ3本目の超望遠単焦点レンズ

はじめに

富士フイルムからXFレンズの新製品「XF400mmF4.5 R LM OIS WR」が発表されました。35mm判換算609mm相当の超望遠単焦点レンズで、野生動物や野鳥、飛行機、スポーツなどの撮影に最適な1本となります。

Xシリーズの超望遠単焦点レンズといえば、2018年に登場したXF200mmF2 R LM OIS WR、2024年に登場したXF500mmF5.6 R LM OIS WRの2本のみでしたが、今回はその間の焦点距離となる400mmが加わりました。これにより35mm判換算で305mm、609mm、762mmの3つの望遠域をカバーした単焦点レンズラインアップとなりました。

レンズスペック

レンズ構成 14群21枚(EDレンズ4枚、スーパーEDレンズ2枚)
焦点距離 400mm(35mm判換算609mm相当)
開放絞り F4.5
最小絞り F22
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最短撮影距離 2.75m
最大撮影倍率 0.16倍
外形寸法 最大径 Ø104.5mm×長さ 239.5mm
質量 約1,245g
フィルターサイズ Ø95mm

 

レンズ外装には鏡筒内の温度上昇を抑制するマットシルバーの塗装を採用。いわゆる白レンズのホワイトとは違った色味で、富士フイルムの独自性が現れています。もちろん防塵・防滴・-10℃の耐低温構造のため、雨や雪などの環境でも安心して使うことができます。

レンズ横には各種スイッチが備わっていますが、その中でも特徴的なのがフォーカスセレクトスイッチです。ここを「PRESET」にすると、SETボタンであらかじめ設定した位置にピントを瞬時に移動できるフォーカスプリセット機能を使うことができます。

付属のレンズフードにはFUJINON(フジノン)の文字と緑色のリングがあしらわれており、高級レンズらしい特別感も演出しています。レンズフードにはフィルター操作用の窓も備わっているので、C-PLフィルターなども使いやすい仕様です。

本レンズはテレコンバーターにも対応する
※白色のXF1.4X TC WRはXF200mmF2レンズのセット品

手持ちで軽々使える超望遠

XF400mmF4.5 R LM OIS WRの最大の特徴が圧倒的な小型軽量性。400mmの超望遠単焦点レンズながら想像以上にコンパクトです。質量は1,245gという1.5kgを下回る軽さに仕上がっており、手持ち撮影もストレスなく行うことができます。高速連写に優れたX-H2Sと組み合わせても2kg以下なので、フィールドで長時間持ち歩くときも快適です。

軽いレンズであれば疲労感が少ないので、集中力を欠くことなく撮影を続けられるのもメリットです。さらには重量バランスも良くレンズを振り回しやすいので、素早く構えることができたり、飛び回る野鳥も安定して連写で追い続けたりすることができます。

■撮影機材:FUJIFILM X-H2S + XF400mmF4.5 R LM OIS WR
■撮影設定:F6.4 1/1600s ISO640 560mm(XF1.4X TC WR)
■撮影機材:FUJIFILM X-H2S + XF400mmF4.5 R LM OIS WR
■撮影設定:F6.4 1/1600s ISO2000 560mm(XF1.4X TC WR)

同じような焦点距離と開放F値で言えば600mm F4の単焦点、いわゆるロクヨンに相当するのがこのXF400mmF4.5。フルサイズ用の600mm F4がおおよそ3kgほどの重さであることを考えると、その半分以下の重さで600mmが使えるのは大きな魅力だと思います。

レンズ内手ブレ補正も搭載されており、レンズ単体で5.5段の補正効果を発揮します。609mm相当の超望遠となれば手ブレが気になりますが、手持ちでの撮影時もピタッとブレを抑えて快適にフレーミングすることができました。

■撮影機材:FUJIFILM X-H2S + XF400mmF4.5 R LM OIS WR
■撮影設定:F4.5 1/1600s ISO200 400mm

609mm相当の超望遠撮影

本レンズにマッチした被写体として今回は野鳥をメインに撮影してみました。焦点距離が609mm相当ということで、遠く離れた野鳥もグッと引き寄せて撮影ができます。

レンズ構成はEDレンズ4枚、スーパーEDレンズ2枚を含む14群21枚。最高峰の光学性能を追求した単焦点レンズとあって解像性能も素晴らしく、鳥の羽の質感もくっきり写し出してくれました。

■撮影機材:FUJIFILM X-H2S + XF400mmF4.5 R LM OIS WR
■撮影設定:F4.5 1/1600s ISO160 400mm
■撮影機材:FUJIFILM X-H2S + XF400mmF4.5 R LM OIS WR
■撮影設定:F4.5 1/1600s ISO160 400mm

本レンズはテレコンバーターにも対応しており、「XF1.4X TC WR」を装着すれば560mm(35mm判換算853mm相当)、「XF2X TC WR」なら800mm(35mm判換算1219mm相当)の焦点距離をカバーします。野鳥撮影だと609mmという焦点距離でも足りないシーンが出てくるので、XF1.4X TC WRがあるとより幅広い環境に対応できそうです。

XF1.4X TC WRなら1段分、XF2X TC WRだと2段分、開放F値が暗くなるものの被写体検出やAFは非常にスムーズで、テレコンを装着してもストレスを感じることなく撮影できました。ただ、焦点距離が伸びるほど空気の揺らぎの影響を受けやすくなるので、その点は注意が必要です。

最短撮影距離は2.75m、最大撮影倍率は0.16倍ということで、思った以上に近い距離も撮影できると感じました。飛んでくる野鳥など、被写体が不意に近い位置に現れても焦ることなく対応できます。

■撮影機材:FUJIFILM X-H2S + XF400mmF4.5 R LM OIS WR
■撮影設定:F4.5 1/1000s ISO400 400mm
■撮影機材:FUJIFILM X-H2S + XF400mmF4.5 R LM OIS WR
■撮影設定:F6.4 1/1600s ISO3200 560mm(XF1.4X TC WR)
■撮影機材:FUJIFILM X-H2S + XF400mmF4.5 R LM OIS WR
■撮影設定:F9 1/1000s ISO500 800mm(XF2X TC WR)

おわりに

XF400mmF4.5 R LM OIS WRは609mm相当の超望遠を手持ちで快適に撮影したいという人にぴったりなレンズです。APS-Cならでの軽量性を活かした機動力と、単焦点レンズの高解像度があれば、野鳥や野生動物、飛行機、モータースポーツなどの撮影で今まで以上に高クオリティの作品を残せることと思います。Xユーザー待望の超望遠単焦点レンズを、ぜひカメラのキタムラでチェックしてみてください。

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