キヤノン EF24-105mm F4L IS USMレビュー|RFマウントのミラーレスカメラでEFレンズを楽しもう!

杉本優也
キヤノン EF24-105mm F4L IS USMレビュー|RFマウントのミラーレスカメラでEFレンズを楽しもう!

はじめに

こんにちは。杉本です。
今回はキヤノン EF24-105mm F4L IS USMのレビューです。

発売されたのは2005年とのことです。僕が購入したのは2016年か2017年だったと思います。
一般的に「大三元レンズ」と呼ばれる16-35mmF2.8や24-70mmF2.8、70-200mmF2.8のようなレンズと違い、こちらはF4通しのズームレンズです。
ミラーレスのRFマウントが販売される前は、このレンズがフルサイズ機のキットレンズになっていたと思います。
ちなみにCanonのEOS Rシリーズフルサイズ機では、現在RF24-105mm F4 L IS USMがレンズキットのひとつとして設定されています。

それほどベーシックなレンズですから、大三元のような明るさはないものの、万能なレンズとして今でも多くの方が使用しています。
細かい仕様は例の如く公式サイトを確認してください。
https://global.canon/ja/c-museum/product/ef387.html

ちなみに今回ボディはEOR R6 Mark IIを使用しています。アダプターを使用してマウントを合わせています。

基本スペック

公式にはフィルター径が77mm、重量が約670gという情報はありますが、使用感と合わせて説明していきます。
マウントアダプターを使用するとレンズは少し長いです。大きな領域をカバーするズームレンズですので元々小さくはないのですが、サイズ感と長さのバランスが良いです。結果としてホールド感が良い感じで見た目の印象より全然扱いやすい印象です。アダプターがあってもそこまで気になる感じではありません。全長の短い単焦点レンズや薄いパンケーキのようなレンズだとアダプターが存在感を放ちやすいと思うのですが、元が少し長いのでなんとなく許容できる印象ではあると思います。

ちなみに大きさは現行のRF24-105mm F4 L IS USMとほとんど同じです。RFであればアダプターがいらないのでもっとコンパクトになります。
後述しますが、この辺りは手持ちの機材やレフ機からの移行等々でどちらを使用するか選択肢になるパターンもあると思います。

便利な万能ズーム

▼24mm

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark II + EF24-105mm F4L IS USM + マウントアダプター
■撮影環境:1/125 F4.5 ISO200 24mm

先にも述べましたが、キットレンズになるほどのレンズですから、大きな役割として「万能さ」を備えています。すごくボケるとか、ものすごいズームができるといった尖った性能を持っていない代わりに「これ一本あればなんとかなる」みたいなイメージです。
名前の通り24mmという広角から中望遠の105mmまでを一本でカバーしています。
上の写真は24mmで撮影しています。

広角ですし、僕自身少しだけ上に向かってカメラを構えていますから歪みは発生しています。
線は少し柔らかい印象で、現代レンズほどパキッとした写りではありません。ですが格段画質が悪い印象もないですね。ただし逆光ではパープルフリンジは出ます。
この日は曇っていて逆光でもないのでわかりにくいですが、晴れているともう少し顕著に出ると思われます。

▼35mm

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark II + EF24-105mm F4L IS USM + マウントアダプター
■撮影環境:1/500 F4 ISO100 35mm

35mmは非常に扱いやすいです。この辺になるともう歪みに神経質になるゾーンは抜けていますのでサクサク撮れると思います。(全く歪まない訳ではないですが)
開放F4ですから、わかりやすくボケてる訳ではないですね。それゆえに背景の情報が残るのは魅力的なポイントだと思います。引いて撮ったときにこれくらい輪郭が残っていると現像時の自由度も高くなりやすいですね。

先の写真をLightroomで300%まで拡大したものです。
最新のVCMレンズと比べると当然ながら解像感は劣るものの、この写りで20年前に発売というのは驚愕ですね。個人的な解釈ですが、センサーの発展が良い作用になっているのではないかと考えています。デニムの生地の質感などはそこまではっきりとは出ておらず、アクセサリーやレンズの文字も少し曖昧です。ですが等倍で見て気になる人はほとんどいないのではというクオリティですね。個人的な結論は現在でも問題なく使用できる、という感じです。

▼40mm

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark II + EF24-105mm F4L IS USM + マウントアダプター
■撮影環境:1/125 F4.5 ISO200 40mm

40mmで撮影しています。
24mmと40mmはかなり印象が違いますが、これを一本のレンズで撮れてしまいます。
この対応性の高さがこのレンズの真髄だと思います。通常はレンズを交換して絵作りを変えないといけないですからね。

▼75mm

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark II + EF24-105mm F4L IS USM + マウントアダプター
■撮影環境:1/125 F4.5 ISO200 75mm

50mm以降はかなりストレートに撮れます。
ポートレートにおいて非常に使いやすい領域になっていきますね。歪みが出にくいので構図の自由度も高く非常に楽しく撮影できます。

明るい単焦点レンズと違い開放F値が4と暗めではありますが、最近のカメラはISOを上げてもノイズが出にくいですし、ノイズを修正するソフトウェアも良いものが出てきましたのでガンガン上げて撮影しても良いと思います。
余談ですがLightroonのノイズ除去機能も進化していて扱いやすいです。

ボケ味

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark II + EF24-105mm F4L IS USM + マウントアダプター
■撮影環境:1/1000 F4 ISO100 105mm

こちらは望遠側の105mmで撮影しています。
結構綺麗なボケになります。玉ボケの感じも綺麗な円状で形状的な違和感はありません。
素直なボケ味だと思います。とろけるようなボケではないですが、使いやすいラインは乗っていると思います。

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark II + EF24-105mm F4L IS USM + マウントアダプター
■撮影環境:1/320 F4 ISO800 105mm

圧縮効果もそれなりで最初の24mmとこの写真が瞬時に切り替えられるのは強いですね。
105mmが望遠かというと微妙なラインで中望遠くらいかなと思うのですが、それでも100mmを超えてくるとぼかしたいならぼかせるということですね。
使い方でかなり幅を出せるレンズでキットレンズを務めるだけのことはあるなと思います。
普段もとりあえずカメラバッグに入れておいて損はないと言いますか、不安だったら持っておこうというレンズですからここまで掘り下げることはあまりないのですが、改めてすごいレンズだなと思います。

前ボケも試してみた

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark II + EF24-105mm F4L IS USM + マウントアダプター
■撮影環境:1/400 F4 ISO100 105mm

可能な限り前ボケと後ろボケを入れて撮りました。
ここまでやりたいなら単焦点の中望遠レンズの方がいいですね。
やはり極端な撮り方をするよりはベーシックの範囲で広く守れるという印象だと思います。

AFの速度

ちなみにAFは速いです。これまでEFレンズのレビューを書いてきて感じたのはRF機のボディのAFの速さです。アダプターが優秀なのもあるとも思うのですが、純正レンズであれば基本的にどのレンズでもAFは速いと感じます。もちろん全てのレンズを試した訳ではないのですが、この辺りは心配しなくていいのかなと思っています。

総合的に優秀なレンズ

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark II + EF24-105mm F4L IS USM + マウントアダプター
■撮影環境:1/80 F4 ISO400 50mm

RFの時代になって現行のミラーレス機のキットレンズとしてRF24-105mm F4 L IS USMを購入している方がこのレンズに手を出すメリットは正直いってあまりないと思います。
僕のようにレフ機とミラーレス機を併用していたり、RFの単焦点の他に万能なレンズを安価に揃えておきたいといった方には選択肢になるのかなと思います。

僕自身よく行う運用パターンで、単焦点とこのレンズを持ち歩くというのがあります。解像度やボケなど単焦点のメリットを享受しつつ、絵代わりの部分はこのレンズに任せるというパターンです。正直CanonユーザーであればRF24-105mm F4 L IS USMかEF24-105mm F4L IS USMのどちらかは持っておいて損はないといった性能をしていると思います。

この連載の中で何度か言っていますがEFレンズはいまだに優秀です。僕自身仕事でもEFレンズを使用する機会はまだまだあります。中古市場であればRFレンズの新品を買うより安いケースも多分にありますので、控えの優秀なレンズとして選択肢になるかなと思います。

逆にこのレンズを持っているならRFの方に手を出さず、アダプターを使ってRFの単焦点を揃えて万能さを獲得する等の考え方もありますね。このレンズが一本あればかなりの範囲をカバーできるので、そのほかの選択の自由度の獲得に繋がるという意味で役割の大きなレンズだと思っています。

現場ではアダプターを使用するケースは意外と多い

僕も現場で色々なフォトグラファーの方と会うようになって知ったのですが、現場でアダプターを使用してレンズを選択する方って非常に多いんですね。
気に入っていたレンズだけどマウントが変わったからとか、ボディは他の機材との兼ね合いでメーカーを統一したいけどこのレンズだけは使いたいなど、様々な事情でアダプターは使用されます。僕自身もアダプターはいくつも使用していますが、こういうのってあまり情報がないですからね。なんとなく新しいレンズにしたい気持ちもわかるのですが、アダプター性能も向上している今、過去のレンズや昔から馴染んだ大切なレンズを使える環境はありがたいなと思います。ではまた。

 

 

■写真家:杉本優也
東京都生まれ東京都在住。妻を撮影し続けている活動がテレビメディアに特集されたことを機に、フォトグラファーとしてのキャリアをスタートさせる。ライブ撮影やメーカーへの作例提供、機材レビューなどの活動をしている。

 

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