誰でも簡単に撮影できるインスタントカメラ「Polaroid Flip」でアナログLifeを楽しもう!

ShaSha編集部
誰でも簡単に撮影できるインスタントカメラ「Polaroid Flip」でアナログLifeを楽しもう!

はじめに

インスタントカメラのパイオニアであるPolaroid社(ポラロイド)より最新モデルのインスタントカメラ「Polaroid Flip」が2025年5月16日に発売されました。それを記念して、新宿 北村写真機店でメディア向けイベントが開催され、Polaroid社よりポラロイドの歴史や「Polaroid Flip」の開発の経緯、特長などについての説明がありましたのでご紹介させて頂きます。

ポラロイドの歴史

1937年に創業者のエドウィン・ランドはパイロット用の高性能ゴーグルなどを製造していましたが、1943年にランドの娘に「どうして撮った写真はすぐに見れないの」と尋ねられた事がきっかけで、インスタントカメラの開発がはじまりました。1947年には世界初のインスタントカメラが製作され、アイデアが製品化された記念すべき年になりました。

その後1978年には、インスタントフォトグラフィーを確立するPolaroid SX-70が導入され人気を博し1980年~90年代にかけて世界中で愛用されるようになりました。1990~2000年代に入るとデジタル化が進んで行きインスタントカメラが影を潜め、2008年にインスタントフォトフィルムの生産終了を発表しました。そして2020年にブランドを復活して現在のニーズにこたえるモダンなカメラを次々にリリースする事で、現在では日本を含め13か国以上の国で販売をしています。

「Polaroid Flip」の開発

本社はアムステルダムに拠点を置き、研究開発の大半は台湾で行っています。「Polaroid Flip」の製品開発の初期段階では、過去の製品や既存の技術を調査し、製品のかたちをつくりました。特に1980年代に登場した600シリーズには沢山のアイディアが詰まっており、それらからインスピレーションを得て現代風にアップデートしています。

現在多くの人はスマートフォンで写真を撮る事に慣れています。簡単に写真を撮り、高度な画像処理が可能です。そこでFlipも同様に誰でも手にとってもらい簡単にすぐに撮影できるように開発時に力を注ぎました。FlipはI2やその他の製品からプレミアムな機能を取り入れつつ、より使いやすく、多様に使えるように仕上げています。

I2は多くのマニュアル操作が可能な機能が搭載されており、私たちはこのモデルをややハイエンドなカメラと位置づけています。flipはシャッターボタンをおせばオートで撮影できるようになり誰でも簡単に撮れるような設計になっています。このカメラによってポラロイドカメラやフィルムの利用が増えるだけでなく、インスタント写真やアナログ写真全体の市場が成長すると信じています。

カバー

Flipの最大の特徴はFlipという名前にもなっているカバー部分にあります。使用していない時にカメラ本体を保護します。カメラにはレンズやビューファインダーが搭載されていて、それらはこのカバーの下にありますので持ち運びの際にそれらを守る事ができます。そしてカバーを開く事で電源がONになりすぐに撮影を行うことができます。

ソナーオートフォーカス

Flipでは距離測定システムにソナーを採用してます。このソナーは音波(ショックウェーブ)を前方に発し、それが固い表面にあたって跳ね返ってくる事で被写体までの距離を計測してます。ソナーの搭載は今回が初めてではありません。1980年代のポラロイド660シリーズにも使われていました。今回はそれを更に進化して最新のFlipに搭載することで、高精度で安定した距離測定が可能になっています。

ハイパーフォーカル対応の4レンズシステム

電源を入れると4つのレンズが動作している音がします。これはレンズを適切な位置に配置する為にキャリブレーションをしています。

4つのレンズは65センチ、85センチ、120センチ、2.5メートルから無限で構成されており、これによりセルフィーのような近距離撮影から集合写真のような非常に距離のある撮影にも対応しています。一見すると非常にシンプルなレンズ構成に見えるかもしれませんが、高度な光学設計の技術が使われており、これによりシャッターボタンを半押するだけで、カメラが自動に距離を測り最適なレンズを選んでくれます。

パワフルなフラッシュ

ポラロイド史上最も強力なフラッシュを搭載しました。フラッシュ設計で明るくする事は重要ですが、もう一つ光に均一性を持たせることが重要になります。例えば光が片側だけに強くあたり、もう片方が暗くなってしまうと、写真の仕上がりにムラができ失敗につながります。その為細部まで徹底して調整しました。

・フラッシュカバーの形状と材質
・内部のリフレクターの配置
・発行チューブの位置と角度、ディフーザーのデザイン調整

またフラッシュはON、OFFの明かりではありません。シーン毎に最適な光量を自動調整しています。ライトセンサーが周囲の明るさを測定、ソナーが被写体までの距離を測定、それらの情報を元に必要なフラッシュ量を算出しています。撮影距離が遠ければフラッシュの明かりは強めに、近ければ弱めに、明るい場所では控えめに発行するなど、シーンによって明るさが制御されている。

シーン解析機能

ビューファインダー内のLED表示により、露出オーバー・アンダー、被写体が近すぎる場合などを事前に警告。それにより撮影ミスを減らして、フィルムの無駄を防ぐことができます。カメラまかせで楽しめる「Polaroid Flip」で是非アナログLifeを楽しんでみてください。

 

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