Insta360 Luna Ultraで楽しむセブ島の旅

水咲奈々
Insta360 Luna Ultraで楽しむセブ島の旅

はじめに

Insta360から初のジンバルカメラ「Insta360 Luna Ultra」が、2026年6月に発売されました。ジンバル一体型スティック形状カメラはDJIが市場を独占していましたが、Insta360がダブルレンズを搭載した本機を参入させたことで、ジンバルカメラ界隈が一気に沸き立ちました。旅先で使うことが多いであろう本機を、セブ島に持っていって撮影してきましたので、その動画性能をメインにレビューします。

横並びのレンズが可愛らしいダブルレンズスタイル

液晶をくるっと回転させると電源が入ります。縦に収納されているレンズが回転しながら横並びになり、撮影可能になります。電源ボタンを長押しして電源をオンにすることももちろん可能なので、縦動画撮影で液晶画面を縦に使用したい場合は、画面を横→縦に変更するよりも、そのほうが早く撮影がスタートできるでしょう。

今回はコスミックブラックの通常版キットを試用しました。パッケージとしては一番安価なモデルになりますが、レンズ部を守ってくれる保護カバーと、折り畳める簡易三脚と1/4インチネジ付きのハンドルがセットになっているのは、とても親切なパッケージだと思いました。

気軽に撮影をしたいジンバルカメラなので、レンズを保護しながらどれだけコンパクトに持ち歩くかは、使いながらも試行錯誤する命題ですし、大型の三脚などがなくても、さっと机などに立てて撮影できる初期装備があることは、撮影のハードルをぐっと下げてくれます。

また、本機の大きな特徴として、取り外せるタッチスクリーンを採用している点があります。2インチのOLEDタッチスクリーンは、最大20mの映像伝送に対応しており、ワンオペでカメラとの距離を取りたい撮影時に活躍します。このタッチスクリーンの上部にマイクが搭載されているので、本体から離れても、タッチスクリーンを手元に持って収録をすれば、外付けマイクを使用したかのような映像が撮れます。

大きさは52.4×169.9×38.5mmと、ダブルレンズ機ながらコンパクトに仕上がっています。重さはコズミックブラックは233g、ステラホワイトは235gです。映り込みを心配するのでしたらコズミックブラック一択ですが、ステラホワイトの可愛らしさは持つ喜びを味あわせてくれるので、カラー選択は悩ましいところですね。

レビュー用機材はコズミックブラックをお借りしましたが、自分が選ぶとしたら、見た目の可愛らしさに負けてステラホワイトかなと思いました。

内蔵ストレージは47GB搭載されているので、購入してすぐに撮影が始められるのは大きなメリットです。バッテリーは一体型で最大4時間の撮影が可能。8K動画や4K動画の撮影を多用すると撮影時間は短くなってしまいますが、PD急速充電を使用すれば23分で80%まで回復させられるので、旅先などでモバイルバッテリーを持ち歩いている状況でしたら、移動時に充電しておけば、いざというときに撮れない!という事態にも陥らないでしょう。

ズームレバーを使用すれば滑らかなズーミングが可能!

作例撮影時(2026年8月)の最大ズーム12倍(240mm相当)までの、ズーミング作例動画です

広角レンズは35mm判換算で20mmの焦点距離、絞りはF1.8です。センサーサイズは1インチで、最短撮影距離は9cmです。Leica Summicronレンズを搭載しているのも、心をくすぐられるところです。

望遠レンズは35mm判換算で60mmの焦点距離、絞りはF2です。センサーサイズは1/1.3インチで、最短撮影距離は15cmです。

気になるズーム性能ですが、発売当初の最大ズーム域は12倍(240mm相当)でしたが、原稿執筆時(2026年9月末現在)はアップデートにより、最大15倍(300mm相当)までズームできるようになりました。

6倍(120mm相当)まではロスレスズーム対応なので、実用に耐えうる画質だと感じました。ただ、広角レンズから望遠レンズへの切り替わりのときに、画が横に移動したような揺れがあるのと、わずかながら色味が変わるので、ズーミング自体はスムーズなのに、この変化のせいで動画に使用するのは躊躇われるのが、惜しい点です。

ズーミングは画面をタッチして2倍、3倍、6倍、12倍と画角ごとにズームすることも可能ですが、動画でそのまま使用したい場合はズームレバーを使って徐々にズームすると、自分の手加減もありますが、比較的滑らかなズーミングにできました。

お勧め撮影方法とカラー&フィルター機能

Insta360 Luna Ultraのカラー作例

広角レンズは1インチ8Kセンサーを搭載しており、8K Dolby Visionの撮影が可能です。映像の明るさやコントラストなどを、動的メタデータによって最適化する色彩豊かな映像再現が可能なDolby Visionは、8Kで撮影して残したくなりますが、8K撮影を多用していると、本体が熱を帯びてくることがあります。

ですので現状では、通常の撮影は4K画質の10-bit I-Logでカラーコレクション・カラーグレーディングをするか、撮ってそのままSNSなどにアップしたい場合は、4K画質の標準カラープロファイルでの撮影が筆者のお勧めです。

標準のカラーモードはナチュラルでとても見やすい色味なので、どんなシーンにも合いやすいです。過度な色味やコントラストの演出がされていないので、実際の色味と近い色合いで撮影できるため、Vlogとの相性がいいです。

旅先の景色など色味をはっきり出したいシーンでは、10-bit I-Logでの撮影が筆者好みでした。10-bit I-Logは手軽に階調豊かな映像を収録できるので、シャドウとハイライトの調整が難しいシーンや、後からカラーグレーディングして色調を整えたいシーンでは、積極的に使用をお勧めしたいです。

また、ライカと共同開発のカラーとフィルターは、本機ではぜひ使って欲しい機能のひとつです。ライカ純正カラーの「Leica Natural」、「Leica Vivid」、「Leica Chrome」3種類と、6種類のフィルター「ポジフィルム」、「ネガフィルム」、「CCフィルム」、「NCフィルム」、「フレッシュ」、「シネマティック」が搭載されています。

カラーコレクションやカラーグレーディングをしなくても、撮って出しで簡単に様々なカラーのムービーが撮れるので、本機とスマホだけでSNSにアップしたい方は、積極的に使用すると楽しい機能です。

夜撮影に重宝するPureVideoモード

Insta360 Luna UltraのPureVideoモードで撮影した夜の作例動画

最大4K60fpsの撮影が可能なPureVideoモードは、手持ちで夜の街を歩くときに、ノイズの少ないクリアーな映像が得られる最高のモードでした!日中だとその差がわかりにくいスマホとの画質差も、夜間撮影だと本機を持っていて良かったと思える、綺麗な映像を撮影できます。

マイクは本体に3つ、着脱式タッチスクリーンに1つ搭載されており、本体のマイクにはウインドガードが初期搭載されています。しっかり音声を収録するには外付けのマイクがあったほうが確実ですが、歩きながらの動画で周囲の環境音を収録するくらいであれば、本体マイクでも十分だと感じました。

こちらの動画は、本体マイクで収録した音声を使用しています。お店から流れてくる音楽、バイクの音や人の声など、自然ながら臨場感ある音で収録されています。

ぐぐっと寄れる撮影最短距離!

Insta360 Luna Ultraで撮影した接写動画

望遠レンズの撮影最短距離は15cmなので、被写体にぐっと寄った撮影を行えます。広角レンズのみの搭載だと被写体に寄るよりも、風景などを広く捉えた撮影がメインになりがちですが、望遠レンズの搭載によって、接写撮影がより楽しくなりました。

専用アプリでAI自動編集!

Insta360 Luna Ultraで撮影して、専用アプリInsta360のAI編集で作成したショートムービー

旅行中にテンションが上って沢山の動画を撮影しても、帰ってからいざ編集しようとすると、腰が重くなる方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、専用アプリを使えば簡単に自動でかっこいいショートムービーが出来上がります。

Insta360の専用アプリとカメラ本体を接続すると、本体のアップデートはもちろん、リモート撮影や撮影した動画にフィルターをかけたりなどの編集や、テンプレート使ったショート動画の作成などができます。

今回は、使いたい動画を選んでAIに編集まで行ってもらって、一本のショートムービーを仕上げました。仕上がったそのままを書き出してもいいのですし、使用するムービーの箇所を自分で選択して変更すると、さらに自分の意図を反映したムービーに仕上げることができます。サクッとショートムービーを作りたい方は、完全にアプリ任せにしてもOKなので、動画編集の敷居がぐっと下がります。

本体の使いやすさとアプリでのムービーの編集のしやすさのお陰で、動画初心者の方でも気軽にムービー完成までたどり着けます。これからジンバルカメラにチャレンジしてみたい方は、ぜひ一度実機を手に取ってみることをお勧めします。

 

 

■写真家:水咲奈々
東京都出身。大学卒業後、舞台俳優として活動するがモデルとしてカメラの前に立つうちに撮る側に興味が湧き、作品を持ち込んだカメラ雑誌の出版社に入社し編集と写真を学ぶ。現在はフリーの写真家として雑誌やWEB、イベントや写真教室など多方面で活動中。興味を持った被写体に積極的にアプローチするので撮影ジャンルは赤ちゃんから戦闘機までと幅広い。日本写真家協会(JPS)会員。

 

 

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