こんな便利なフラッシュを待っていた!GODOX「iT32」フラッシュ +「X5」ワイヤレストリガーセット

坂井田富三
こんな便利なフラッシュを待っていた!GODOX「iT32」フラッシュ +「X5」ワイヤレストリガーセット

はじめに

今回紹介するアイテムはGODOXのコンパクト&パワフルなカメラフラッシュ「iT32」及び、「iT32」のホットシューを兼ねたマグネット着脱式のTTLワイヤレストリガー「X5」です。

このフラッシュおよびTTL対応トリガーは、2026年4月10日から発売開始になった新しいフラッシュです。マグネットで着脱可能なモジュラー式のワイヤレストリガーが特徴的なフラッシュで、オンカメラフラッシュにもワイヤレスフラッシュにも、この1台で対応可能なのが魅力的なアイテムです。今回はその特徴や使い勝手などをご紹介します。

GODOX「iT32」フラッシュ +「X5」トリガーキットの基本スペック

GODOX「iT32」+「X5」の基本スペック情報

ワイヤレスシステム 2.4GHzワイヤレス受信
※GODOX「X」ワイヤレスシステム送信機能内蔵のトリガーおよびフラッシュ
対応TTL キヤノン(C)、ニコン(N)、ソニー(S)、富士フイルム(F)、OM/パナソニック(O)
フラッシュモード TTL / マニュアル / マルチ
ガイドナンバー GN18(m/ISO100)
閃光時間 1/1000s – 1/30000s
出力調整 1/128 – 1/4
マルチフラッシュ 最大100回 / 100Hz
シンクロモード ハイスピードシンクロ(最大1/8000秒)、先幕シンクロ、後幕シンクロ
※ソニーグローバルシャッターでは最大1/80000秒
調光補正 ±3(1/3ステップ)
モデリングランプ 明るさ調整:0 – 100%
表示パネル タッチスクリーン
送信グループ M、A、B、C
※X5Cの場合は、A、B、C、D
ID 99(1 – 99)/ OFF
チャンネル 32(1 – 32)
受信範囲 最大80m(iT32とX5を離して使用する場合は最大20m)
リチウムバッテリー iT32 : 7.4V/900mAh、X5 : 3.8V/100mAh
発光回数 約510回(1/1)
シンクロコネクター 2.5mmシンクロコード
サイズ・重量 iT32 : 56 x 39 × 10mm / 169g
X5 : 32 x 32 × 2mm / 23g
同梱品 iT32 : フラッシュ本体、ディフューザー、マグネットベース、USB-Cケーブル、
ストレージバック、オレンジフィルター(1/1と½)
X5:本体のみ
発売 2026年4月
左:「iT32」フラッシュ本体  右:「X5」TTLワイヤレストリガー本体

「iT32」フラッシュ本体と「X5」TTLワイヤレストリガー本体は別々に購入する事も可能で、「X5」TTLワイヤレストリガーを各社用に変更すると各社のカメラに対応する事ができ「iT32」フラッシュ本体を共有して使用する事が可能です。複数メーカーのカメラをお持ちのユーザーでも低コストでフラッシュを運用できます。

GODOX「iT32」フラッシュ +「X5」トリガーキットの特徴

左:「iT32」フラッシュ本体  右:「X5」TTLワイヤレストリガー本体
「iT32」フラッシュの付属品。ソフトボックスやフィルターなども付属しコストパフォーマンスも良い
液晶はタッチスクリーン方式。モードの切り替えなどで使用
液晶の右側に上:メニューボタン 中:セットボタン 下:電源及びテスト発光ボタン
右側のダイヤルで調光補正などの操作が可能
上方向、左右のバウンスが可能
ワイドアングルディフューザーとキャッチライトシート内蔵
LED モデリングランプ内蔵。「iT32」フラッシュ本体および「X5」TTLワイヤレストリガー本体への充電は、「iT32」フラッシュ本体左ヨコにあるUSB-Cで充電する仕様
付属のマグネット式ミニベース。ワイヤレスで使用する際に簡単マグネット装着が可能

GODOX「iT32」フラッシュ +「X5」トリガーキットで猫撮影

■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/60 絞りF2.8 ISO400
※GODOX「iT32」+「X5」天井バウンス撮影

今回は、GODOX「iT32」+「X5」を使って室内で猫を撮影してみました。普段の撮影はできるだけ自然光で撮影しているのですが、逆光のシーンや夜の室内などのシーンではかなり苦戦していました。

下の1枚目の写真は、窓から強い外光が入ってきている状態で撮影したもので、フラッシュを使用せず大きく露出をプラス補正している状態です。
2枚目の写真は、同じ場所からGODOX「iT32」+「X5」で天井バウンスをして撮影したものになります。フラッシュを使用する事で、シャッター速度も稼ぐことができるのでブレのリスクが減り、全体的なコントラストも向上しています。

■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/13 絞りF2.8 ISO400
■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/80 絞りF2.8 ISO400
※GODOX「iT32」+「X5」天井バウンス撮影
■撮影機材:SONY α6700 + FE 35mm F1.8
■撮影環境:シャッター速度1/500 絞りF1.8 ISO400 (フルサイズ換算52mm)
※GODOX「iT32」+「X5」天井バウンス撮影・ハイスピードシンクロ
■撮影機材:SONY α7V + Sonnar T* FE55mm F1.8 ZA
■撮影環境:シャッター速度1/80 絞りF2.8 ISO1600
※GODOX「iT32」+「X5」ワイヤレス天井バウンス撮影
■撮影機材:SONY α7V + Sonnar T* FE55mm F1.8 ZA
■撮影環境:シャッター速度1/60 絞りF2.8 ISO800
※GODOX「iT32」+「X5」ワイヤレス天井バウンス撮影

今回、GODOX「iT32」をワイヤレスフラッシュで使用する際には、付属のマグネット式ベースを使用して三脚などに固定をして撮影をしました。マグネット式ベースは単体でも使用できますが、三脚のネジ穴があるので簡単に設置する事ができます。

ミニ三脚にマグネット式ベースとGODOX「iT32」

GODOX「iT32」フラッシュ +「X5」トリガーキットで花撮影

■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/60 絞りF20 ISO400
※GODOX「iT32」+「X5」ワイヤレスフラッシュ撮影

フラッシュを使用とマクロレンズを同時に使用している時に特に気になるのが、フードによるフラッシュ光のケラレです。特に小型のクリップオンフラッシュでは、マクロ撮影の際のレンズ+フードの長さおよび被写体までの近さが相まって、フラッシュ光が上手く当たらない場合が発生します。下の写真がその例になります。フラッシュ光がレンズフードによって遮られ大きな影が出てしまいました。

■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/60 絞りF5 ISO100
※GODOX「iT32」+「X5」クリップオン撮影

こんな時に便利なのが、GODOX「iT32」+「X5」です。「iT32」フラッシュ部分を分離させ、レンズフードの影響の出ない位置でフラッシュを使用して撮影する事がすぐに対応できます。下の写真がカメラは同じ位置で「iT32」フラッシュをワイヤレスで撮影したものになります。

通常のクリップオンフラッシュとワイヤレスフラッシュに切り替えは結構面倒な作業が発生します。ソニー純正のフラッシュシステムの場合、ワイヤレスフラッシュを使用する際にはフラッシュとコマンダーのペアリング作業や、カメラ内のメニューでワイヤレスフラッシュ設定のON/OFFの設定切り替え等が必要になってきます。

このGODOX「iT32」+「X5」の組み合わせでは、カメラの設定切り替えは不要で「X5」から「iT32」を外すだけでワイヤレスフラッシュが即時に可能になります。初めてワイヤレスフラッシュを使用するユーザーにとっても気軽に扱えるセットです。

■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/60 絞りF5 ISO100
※GODOX「iT32」+「X5」ワイヤレス撮影(調光補正あり)

雨の中の撮影や、雨上がりでまだどんよりとした空の元の撮影の様なシーンでは、フラッシュ撮影をする事によって、花に付いた水滴に光を入れ込む事ができます。下の1枚目の写真はフラッシュなしで撮影、2枚目の写真はフラッシュを使用して撮影をしています。
少し分かりにくいかもしれませんが、フラッシュを使用した写真では水滴にフラッシュの光が小さく入り込んでいます。

■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/100 絞りF2.8 ISO200
■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/100 絞りF2.8 ISO200
※GODOX「iT32」+「X5」ワイヤレス撮影(調光補正あり)

室内のテーブルフォトにおいても、ワイヤレスフラッシュで使用する事でいろいろな角度からフラッシュ光を当てることができ、意図的に陰影を強めたりする事も可能です。

■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/60 絞りF18 ISO200
※GODOX「iT32」+「X5」ワイヤレスフラッシュ撮影
■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/60 絞りF18 ISO200
※GODOX「iT32」+「X5」ワイヤレスフラッシュ撮影
■撮影機材:SONY α7R V + FE 100mm F2.8 Macro GM OSS
■撮影環境:シャッター速度1/100 絞りF2.8 ISO200
※GODOX「iT32」+「X5」ワイヤレスフラッシュ撮影

ワイヤレスフラッシュシステムは、通常であればフラッシュ本体とワイヤレスコマンダーをそれぞれ用意して、いろいろな設定作業が必要になりますが、GODOX「iT32」+「X5」のセットは、通常のクリップオンフラッシュにもワイヤレスフラッシュにもなるシステムです。

まとめ

GODOX「iT32」フラッシュ +「X5」ワイヤレストリガーのセットは、GN18のコンパクトなフラッシュシステムでありながら、簡単にワイヤレスフラッシュにもなる優れもののフラッシュです。お求めやすい価格なので、普段フラッシュを使用していないユーザーの、初めてのフラッシュにも最適なアイテムです。

 

 

■写真家:坂井田富三
写真小売業界で27年勤務したのち独立しフリーランスカメラマンとして活動中。撮影ジャンルは、スポーツ・モータースポーツ・ネイチャー・ペット・動物・風景写真を中心に撮影。第48回キヤノンフォトコンテスト スポーツ/モータースポーツ部門で大賞を受賞。

・公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
・EIZO認定ColorEdgeアンバサダー
・ソニーαアカデミー講師

 

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