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2012.09.07【Vol.080】

RAWの話 その3

RAWで撮影したデータをPC上で行うRAW現像により、撮影時に行われた設定を変更したデータを作ることが出来るという話は以前行いました。

簡単に言ってしまえば「なんでも出来てしまうような」RAWなのですが、暗い画像を白く、そしてその逆への調整もRAW現像において可能です。もちろんその調整の幅には限度がありますので、それがすべての失敗を救済するためのものではないということはお話しましたが、では、その明るさ調整を簡単に見てみましょう。

まず、RAW現像ソフトに見られる「明るさ調整」のパラメーターを動かせば、元の画像全体を均一に明るくしたり、暗くすることが出来ます。アンダーの画像をプラス側に明るくしていけば当然暗くつぶれがちであった部分が明るく持ち上がってきますし、オーバーの画像をマイナス側に補正していけば、明るく現れていた部分のトーンは出てきます。ただし、それら画像の中間のトーン(適正な明るさの部分)は明暗どちらかに偏った明るさになっていくということも承知しておく必要があります。

元画像

元画像

プラス1補正

プラス1補正

マイナス1補正

マイナス1補正

最近では、明暗差のある被写体でも肉眼で見えているかのように、バランスの取れた明るさのデータを撮影時に得ることが出来るようになってきましたが、それでもまだ、明るいところと暗いところに差がありすぎる画像の調整は露出補正だけでは手に負えない部分があります。画像の露光量、階調がどういったものなのかを判断してからでないと、どの程度までの補正が行えるかは一概に言えませんが、極端なアンダー、オーバーになりすぎて画像のクオリティーを下げない注意が必要です。

ご存知のように写真は同じ光の量でフラットに光が当たる状況を除き、被写体に当たる光の量は千差万別でいくつもの階調(トーン)で構成されているわけです。コントラストとは、写真の話でいうと「明るいところと暗いところの差」「明暗差」といい、ハイライト補正、シャドウ補正をおこなうことで、画像の明るい領域、暗い領域をそれぞれ調整できます。画像全体の露光量を変化させる明るさ調整ではないので、露出補正ということにはならないのですが、明るさ調整だけでは先に述べたような画面の明るさに差が出てしまう場合には有効な補正方法でしょう。画像全体の露出が整っていることがもちろん理想であり、当然ながら露出はしっかりと抑えておくことが、RAWでの明るさ調整が行いやすいのではないかと考えられます。それと同時に自分なりの適正露出を常にイメージしておくことが大事だと思います。