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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2011.12.09【Vol.041】

外付けEVF(電子ビューファインダー)の話

 最近その種類が増えてきた、ミラーレス一眼。光学的ファインダーを搭載することが構造上困難なため、代わりにEVF(電子ビューファインダー)を搭載しています。しかしながらそんなミラーレス一眼の中でも、ボディーの小型軽量化を優先して作られたタイプのカメラはEVFを省略した機種もあります。もっとも、ミラーレス一眼もコンパクトデジカメ同様に背面液晶で構図を決めたり、タッチパネル操作を行うのが基本ですので、ファインダーが無くてもそこまで困ることは無いように思えます。

しかしカメラメーカーは、専用アクセサリーとしてEVFを用意しています。背面液晶だけでなく、ファインダーを使って被写体を確認することのメリットがあるからに他なりません。まずEVFの多くは90度のチルトを行うことができるので、アングルファインダーとしての役目を併せ持っています。低い位置にある被写体を撮影する場合やカメラをウエストレベルで構えての撮影に大変便利です。そして最も大きなメリットは、カメラをホールディングしたときの違いです。背面液晶だけだとどうしても腕を前に伸ばした姿勢になりカメラが不安定になります。水平、垂直をとるのも面倒です。EVFを装着すれば接眼部があることで、一眼レフのような構え方となり、カメラのホールディング性は確実にアップしてくれます。また、WBや露出補正の効果をファインダー上で視認することができ、これは光学ファインダーと比較して大きなアドバンテージになります。倍率を大きくして見たり、視野率が100パーセント表示される点もおおきなメリットとなり得ます。

外付けEVF、背面液晶そのどちらが良いというわけではなく、個人でその意見が分かれるでしょう。EVFをつければ本来のミラーレス一眼の見た目上のコンパクトさはなくなります。めったに外れることはありませんが外付けである以上、ストロボ同様持ち運びであったり、接点に関する注意は必要です。ただし、先ほど述べたようなメリットもあることから、撮影の自由度、フレーミングのバリエーションを増してくれることは間違いないといえるでしょう。