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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

ラーメン写真を撮ってみようVol.096 2012年12月28日更新

こう寒くなってくるとラーメンがおいしい季節です。
この間久しぶりにラーメン屋さんに行ったのでラーメンを撮ってみました。
ラーメンが好きな人は、よく自分で食べたラーメンのコメントなどをネット上で紹介していますよね。
今回はプライベートでラーメンを撮ることを想定して、一眼レフではなくコンデジです。
昔ラーメンの専門誌の仕事をしていたとき、編集者から厳命されていたことの一つが、
「必ず麺が見えるように撮ってください」ということでした。
コンデジで撮っても写真は撮り方次第で写りがちがうのでいろいろ工夫してみましょう。

作例(1)出されたままの状態

作例(1)出されたままの状態

作例(2)とりあえず向きを変える

作例(2)とりあえず向きを変える

まずは向きを考える

作例(1)は店員さんが私の席にラーメンを置いていったのをそのままの状態で撮った作例です。気を使ってくれるお店だとラーメンの向きが正面になるようにおいてくれるのですが、どうやらこの場合はラーメンが逆向きのようです。ラーメンに限らず料理にはたいてい向きがあり、正面から見たとき一番バランスのよい状態にみえるように盛り付けられています。このラーメンの場合玉子の向きを見るとどうやら逆向きになっているようなのでとりあえず逆に置き換えて撮ったのが作例(2)です。

作例(3)広角だとパースが付く

作例(3)広角だとパースが付く

ズームは望遠側で

もう一点ですが、ラーメンなど料理の写真を撮る時はズームの望遠側を使うとバランスよく撮れます。作例(1)も作例(2)もなるべく遠くから望遠で撮るようにしました。といっても席を立って離れたところから撮るというほどのことではなく、席に座ったまま少しラーメンを向こうのほうに押しやって距離を離し、自分は伸び上がるようにちょっと高いところから撮った程度です。仕事ならちゃんと距離をとりますが、今回はお店に迷惑をかけないように気を使いながらなのであまり勝手なことはできません。
ためしに広角側で近くからそのまま撮ってみたのが作例(3)です。広角で近づいて撮るとパースが付いて(遠近感が強調されて)どんぶりがゆがんで見えます。料理のボリューム感を出したいときなどは広角もありなのですが、バランスよく撮るには望遠で撮ったほうがいいでしょう。


作例(4)麺が見えるように

作例(4)麺が見えるように

麺が見えなかったら引っ張り出す

以前やっていたラーメン専門誌では「絶対麺が見えなきゃダメ」ということになっていました。ところが、その雑誌で撮影していたのはどの店でも一番シンプルなメニューであるはずの「ラーメン」であったにもかかわらずトッピングが多くて麺が見えない盛り付けのものが半分くらいはあったと記憶しています。 何しろ仕事ですから編集者の意向に沿った写真を撮らなければなりません。
そこでいつも私はお箸を借りて麺を引っ張り出してから撮っていました。今回も麺を引っ張り出してみたら海老も出てきたのでそれを見えるように撮ったのが作例(4)です。考えてみればラーメンの場合主役は麺ですから「麺が見えるように」というのはごく当然のことで、麺が細いのか太いのかや縮れ麺なのかなどの情報がラーメン写真には重要なポイントなのだと思います。皆さんもラーメン写真を撮る時はちょっと気をつけてみてください。


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