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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

夜景ポートレートVol.045 2012年1月6日更新

ちょっと前に夜景の撮り方を取り上げたので、今回は夜景ポートレートについてお話します。
「夜景の前で記念撮影」というのもよくあるシチュエーションです。
しかし何しろ暗い中で撮る写真なのでいくつか注意が必要です。
今回は人と夜景を一緒に撮る時のコツについて説明します。

まずは感度を高めに設定

夜景だけを撮るなら三脚を使って低速シャッターを使うという方法があります。しかし人が入る写真の場合はあまり低速シャッターを使うと人がぶれてしまいます。いくらじっとしていればいいといっても限度があり、そうそうじっと動かずにいられるものではありません。設定できるISO感度はそのカメラによってちがいますし、一眼レフならけっこう高感度にしてもきれいに写りますが、コンデジでは同じ感度に設定してもすぐにノイズが出てしまう、といったこともありますから一概にいくつならいいとはいえません。自分のカメラがきれいに写せる範囲で感度を高めに設定しておきましょう。

(1)Pでそのまま撮影

(1)Pでそのまま撮影

シンクロモードがAのままだと背景が真っ暗に

作例(1)はストロボを使ってPモードで撮影しました。近所の公園でキャンドルを灯すイベントがあったのでそのキャンドルを背景に子供を撮った写真です。特にキャンドルの灯りは人工の夜景よりもずっと暗いので三脚を使いましたが、シンクロモードがAになっていたため、シャッター速度が1/60に設定されてしまい、背景のキャンドルが真っ暗になってしまいました。この状態ではカメラが手ブレしない程度のシャッター速度を選択するのでストロボの光が届かないところは暗くなってしまうのです。

シンクロモードはスローシンクロにするか、夜景ポートレートモードを選択

そこでシンクロモードをスローシンクロに設定しました。スローシンクロにするとカメラはストロボなしでも適正な明るさに写るように露出を決めるので背景も適度な明るさに写りますし、人物にはストロボの光が当たるので明るく写ります[作例(2)]。シンクロモードの設定がわからない場合はシーンモードの夜景ポートレートモードに設定すれば自動的にストロボがスローシンクロになります。ただし、かなりの低速シャッターになるので三脚を使うのが前提です。手持ちでは特に背景のブレが目立つことになってしまいます。

(2)シンクロモードをスローシンクロに

(2)シンクロモードをスローシンクロに

夜景が見えるように人の配置を考える

作例(3)は子供に「ちょっとしゃがんで」と声をかけて撮りました。キャンドルは地面に並べてあるので子供たちが立ったままだと子供たちのかげに隠れてキャンドルがよく見えなかったからです。一緒に写したい夜景が建物の場合も同様です。人物が写したいものを隠してしまわないようにアングルを調整しましょう。人物に声をかけて移動してもらうか、自分が移動してちょうどいいアングルを探しましょう。

(3)子供たちをしゃがませて撮影

(3)子供たちをしゃがませて撮影


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