ソニー α7Rシリーズと共に歩んだ写真の世界|Hiromichi

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ソニー α7Rシリーズと共に歩んだ写真の世界|Hiromichi

はじめに

旅行雑誌やインターネットで綺麗な風景写真を見ているうちに、自分でも撮れるのかな?と思うようになり写真をはじめました。昨年末には写真を撮り続けた10年の総集編として写真展を行いましたが、今回はずっと愛用してきた歴代のソニー α7 Rシリーズと共に、これまで撮り続けて来た作品をご紹介出来ればと思います。是非最後まで読んで頂ければ嬉しく思います。

α7Rシリーズとの出会い

私にとっての最初のカメラはソニー αNEX-6で、そのカメラで風景撮影を楽しむようになりました。当時はマイクロフォーサーズやAPS-Cセンサーサイズのミラーレスカメラが人気を博していましたので、私もこれにならってαNEX-6を購入したのですが、それから半年経った2013年11月にソニーから『誰も作らなかったカメラ』と銘打ってフルサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラ α7とα7Rが登場しました。この広告コピーのワクワク感と、もっと高い解像感で風景を撮影してみたいと思い始めていた事もあり、高解像モデルの初代α7Rを購入しました。

当時20万円くらいで販売されていて高い買い物だった事と、ボディーと同時に発売になったフルサイズのミラーレスカメラ用レンズはSonnar T* FE 35mm F2.8 ZA1本しかありませんでしたので、迷いと不安を抱えながら購入したのを今でも覚えています。

初代α7R

α7Rを最初に使った時、これまでの画との違いに驚きました。それまでのαNEX-6よりセンサーサイズが大きくなり、ハイレゾリューションになった事で期待以上の写真が撮れて、この頃は何を撮っても楽しく感じました。

 

■撮影機材:α7R

αNEX-6を購入した時に富士山に登って撮影した事があり、その時も綺麗な写真が撮れて感動したのですが、フルサイズセンサーの高解像カメラで撮ったらどんな画が見れるんだろうと思うようになり、α7Rを買ったら登って撮ってみようと決めていました。そして購入後に事前に決めていたように富士山に登って同じ場所で写真を撮りました。その時撮ったのがこちらの写真で、鮮明で澄んだ空気まで見てとれる気がしてとても驚きましました。

 

■撮影機材:α7R

鉄道好きの知り合いに誘われて静岡県の掛川で蒸気機関車を撮った時の写真です。この頃からイメージに合った仕上がりにしたいと思うようになり、撮った写真をフォトショップで色味などを調整するようになりました。

 

■撮影機材:α7R

大雪が降った時に近所で撮影したものです。フラッシュをカメラに装着して、降っている雪に弱めに光をあてて雪の玉ボケをつくっています。今思えば、カメラの事が全然分からずに撮っていて、設定とかはめちゃくちゃだったなと反省しています。今だったらこのシーンはISO 4000とかで撮らなのですが、何故か4000になっていたりと。。。でも雰囲気は今でも気に入っています。

 

■撮影機材:α7R

こちらも同じ雪の日に何故か超高感度で撮っていた為にノイズが出てしまったのですが、偶然にもしっくりくる雰囲気になりました。

 

■撮影機材:α7R

高解像モデルのα7Rだから一枚一枚の桜だけでなく、木の枝もパキッと写るように撮りました。

 

■撮影機材:α7R

王子の展望台で流し撮りして撮りました。運転席のところをしっかりと写し止める事が出来てとても気に入っています。この頃腕が無かったので何千枚って撮ってようやくお気に入りの1枚が撮れました。Aマウントの135mmで撮っていて、距離が足りない分はAPS-Cモードでクロップして撮影しました。このようにクロップしても解像感を保てるのはα7Rの魅力ですよね。

α7R II

2015年8月に登場したα7R IIは、画素数が大きく向上しボディー内手ブレ補正が搭載されていましたのですぐに欲しくなりました。初代α7Rは高解像の世界に私を導いてくれた思い出のカメラだったので、手放す事にためらいはありましたが、α7R IIもいい値段のカメラでしたので、しっかりと下取りしてもらいα7R II購入の軍資金とする事にしました。

初代α7Rも3640万画素の高解像モデルでしたが、撮影を続ける中で高解像の魅力を益々感じるようになり、α7R IIに乗り換える事で4240万画素の写真が撮れる事はとても魅力的な事でした。

また高解像モデルのカメラに手ブレ補正がついた事で、今まで手持ちで撮影する場合は本当にシビアに1枚1枚撮影していたのですが、この手ブレ補正のお陰で自由に撮影できるようになりました。更に初代α7Rのメカシャッターはガシャンガシャンという感じで結構振動が大きくて苦労していましたが、α7R IIはこの振動も減って格段と撮影に集中できるようになりました。

 

■撮影機材:α7R II

銀座に年代を感じる建物があって、そこにいい雰囲気の階段があったのでモデルさんを連れて撮影した作品です。

 

■撮影機材:α7R II

スローシャッターで撮った写真を何枚か重ねた作品になります。この頃からちょっとずつ合成写真にチャレンジするようになりました。

α7R III

2017年10月にα7R IIIが登場となり、画素数は前モデルと変わりませんでしたがAF性能が大きく進化していました。殆どマニュアルで撮っている私にとってはあまり魅力的ではありませんでしたが、少し気になる機能もありましたので迷いながらも購入する事にしました。
ただ購入後に思いもよらず大きな恩恵を受ける事になりました。それは使ってみて気づいたのですが、α7R IIIの画はシリーズ通して一番好きな画作りになっていた事です。

高感度で撮った時は勿論ノイズが出るのですが、そのノイズの出方が非常に気に入っています。暗い場所での撮影ではどうしても感度を上げないと撮れない時もあると思うのですが、α7R II迄はノイズがノイズでしかなく、どうしたら目が行かないように出来るかなどを考えていましたが、α7R IIIでは良いノイズになり、作品の一部として積極的に見せるようになりました。

 

■撮影機材:α7R III

手前に大きい木を入れて奥行を出す事とシルエットを意識して撮りました。シルエットの中にも細かい表情が見えるようにして、赤い傘を持った女の子とその周りに彼岸花が綺麗に見えるようにしています。

 

■撮影機材:α7R III

紅葉の時期に撮影したポートレートで、前ボケのボケ感や抜け感が気に入っています。

 

■撮影機材:α7R III

目一杯絞って猛スピードで横切るバスを撮影しました。最初は目の前を車が通り抜けるだけの作品を撮ろうと思って撮影していたのですが、何度か撮影しているうちに、ひょっとしたらバス越しに奥の風景が撮れるかな?と思い始じめ、この画を狙って撮りました。こういった画を電車ではみた事があったので、それをバスで撮れればと思いました。

α7R IV

2019年6月に登場したα7R IVは有効画素数6100万画素の超高解像モデルになっていて、高解像の世界に魅力されている私は迷うことなく購入を決めました。

 

■撮影機材:α7R IV

こちらは雨上がりの公園で朝日を撮ったもので、α7R IVを買って最初に撮った作品です。全体の雰囲気は殆ど目でみたままに撮影できたと思います。目の前を通るカラスは合成ですが、それ以外は全て本物のカラスです。

 

■撮影機材:α7R IV

この作品は喪黒雨造(もぐろあめぞう)シリーズの一番最初に撮ったものです。秋葉原の駅前は昼間沢山の人がいるのに深夜になると誰もいなくなり、日常と非日常のギャップのようなものを感じていました。そこで、真夜中の誰もいないところにポツンとサラリーマンがいたら更に大きなギャップと非日常感が出て面白いだろうなと思い作品づくりを進めました。

 

■撮影機材:α7R IV

私はカメラを始める前は野球をやっていたので、喪黒雨造(もぐろあめぞう)シリーズで野球の作品を撮ってみる事にしました。暗雲立ち込める中、球場を貸し切って2本のカラーコーンを使って撮影しています。

 

■撮影機材:α7R IV

事前にイメージして撮影する事もあるのですが、多くの作品は現地でイメージをつくって撮影をしていて、この作品も現地でイメージをつくって撮影した作品です。紅葉シーズンで、撮影前まで雨が降っていて撮影のタイミングに雨がやんでモヤが出ていました。湖の反対側に、丁度人が立てる位置がある事が分かり、モデルさんにその場所に行ってもらい撮影しました。その空間を見つけていなかったら、この作品は撮れなかったと思います。

 

■撮影機材:α7R IV

鶴岡市立加茂水族館で販売されているクラゲの傘を使って墨田水族館で撮影をしています。クラゲの傘を初めて見た時にこの傘を使った作品を撮ってみたいと思い、実際に作品にしました。

 

■撮影機材:α7R IV

コロナ禍になって緊急事態宣言が解除された後に渋谷の街を撮った1枚です。普段人で賑わっている渋谷の街から人や車がいなくなった様子をモノクロで表現しました。絶望の中にも希望の光を感じられるように、赤い傘をさした女性を希望の象徴としています。

 

■撮影機材:α7R IV

こちらの作品は土手みたいなところで手前に菜の花を入れて見上げるように撮影しました。降り注ぐ白いものは桜吹雪で、カメラに装着したLEDライトに照らされて白く輝くように映っています。

α7R V

2022年11月にα7R Vが登場となり、α7R IVの保障が切れていたので買換えました。画素数はα7R IVと同じままでしたので、α7R Vの購入理由は非常に消極的なものでしたが、実際に使ってみたら、全然違うカメラになっていてびっくりしました。

今まではAFを信頼できずマニュアルで撮影してきましたが、α7R VのAIが内蔵されたAFはとても優秀でした。多くの作品で前ボケを作るのですが、作品的にこの位置にピントが欲しいと思っているところにピントを合わせてくれるので、今はAFばかり使うようになりました。

またホワイトバランスのセンサーがカメラ前面に搭載され性能が大きく向上し、様々なシーンで目で見た通りの色を出す事が出来るようになり撮影後に色味の編集をする事が極端に減りました。

 

■撮影機材:α7R V

こういった前ボケが大きく入る作品でも意図した位置にピントをしっかりと合わせてくれます。またα7 IVでは緑被りしているようなシーンでしたが、女性の肌はナチュラルな色味に仕上がりました。

 

■撮影機材:α7R V

α7 IVのところでご紹介したくらげの傘の作品を進化させた作品になります。もっと解像感の高い作品に仕上げたかったので沢山の木や枝を入れて森っぽい感じを演出しています。また大きなくらげも入れてストーリーを感じやすいようにしました。

 

■撮影機材:α7R V
■撮影機材:α7R V

この作品も喪黒雨造(もぐろあめぞう)シリーズのものですが、先ほどα7R IVのところで紹介した作品とはがらっと変わり、くすっと笑える作品にしています。

さいごに

最初は迷いながら購入したα7 Rでしたが、高解像の写真の世界に私を導いてくれた貴重な出会いとなり、α7 Rシリーズは私の作品づくりに無くてはならない存在となりました。今後もα7 Rシリーズがどんな進化を遂げるのか楽しみです。これからも沢山の作品をつくっていきますので興味を持って見て頂けたら嬉しく思います。

 

 

■写真家:Hiromichi
1980年埼玉県川口市生まれ。日常生活の中からイメージした空想の世界を写真で表現する事や、美しい自然風景を舞台としたポートレート撮影を得意とする。現在、2022年からスタートした喪黒雨造シリーズの制作を中心に行い、様々な合同展で作品を発表しながら創作活動を続けている。

 

 

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