サムヤン AF 35mm F1.8 P FE|216gの軽さが魅力の単焦点レンズ
はじめに
今回紹介するレンズは2026年6月に新発売になったサムヤンの「AF 35mm F1.8 P FE」です。サムヤンPrimaシリーズの4本目のレンズになります。このPrimaシリーズは軽量で扱いやすい単焦点レンズのシリーズで、「Prima」はラテン語に由来し「最初」と「重要」を意味しており、ユーザーにとって「最初のレンズ」であり、撮影時に「最初」に手を伸ばすレンズをコンセプトに設計されています。そんな「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」を早速使用してみたので特徴と実力、そして写りをご紹介します。
「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」の基本スペック

「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」は、サムヤンのプリマシリーズのレンズです。このプリマシリーズは、サムヤンレンズでは第3世代レンズとしてコンパクトなサイズ感と優れた光学性能、機動性の高さを両立させているのが大きな特徴です。
このレンズの一番のライバルになるのは、ソニー純正レンズ「FE 35mm F1.8」になると思うのでスペックを比較してみました。

| LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE | ソニー FE 35mm F1.8 | |
| 焦点距離 | 35mm | 35mm |
| レンズ構成 | 8群10枚 | 9群11枚 |
| 開放絞り | 1.8 | 1.8 |
| 最小絞り | 22 | 22 |
| フィルター径 | 62mm | 55mm |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
| 最近接距離 | 0.27m | 0.22m |
| 最大撮影倍率 | 0.19倍 | 0.24倍 |
| 手ブレ補正 | 無 | 無 |
| 全長×最大径 | 71.5×69.8mm | 73×65.mm |
| 重量 | 216g | 280g |
| 発売 | 2026年6月 | 2019年8月 |
サイズ感などはよく似たレンズで同士ですが、「ソニー FE 35mm F1.8」はよく寄れるレンズなので最大撮影倍率などは純正レンズの方に軍配があがります。「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」は非常に軽量に仕上がっているのが魅力のポイントです。
「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」の特徴

「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」は、とにかく軽いというのが第一印象のレンズです。この軽さであれば、常に持ち歩いていてもカメラバッグに潜ませておいても苦にならない重量で、何処にでも持って行けそうです。



最短撮影距離が0.27mなので、テーブルフォトなどの撮影にも向いているレンズです。また軽く明るい単焦点レンズなので、やや暗めの場所でも安心して撮影が可能です。

■撮影環境:シャッター速度1/2500 絞りF1.8 ISO800

■撮影環境:シャッター速度1/250 絞りF1.8 ISO800

■撮影環境:シャッター速度1/60 絞りF1.8 ISO800
描写に関しては、同社プリマシリーズの第1弾の同じ焦点距離の「LK SAMYANG AF 35mm F1.4 P FE」とよく似た傾向の描写です。
開放で撮影した際のボケの傾向は、輪郭が少し強調されるようなバブルボケの傾向があります。

■撮影環境:シャッター速度1/2000 絞りF1.8 ISO200
焦点距離35mm
軽さと少し特徴のあるボケがお好みのユーザーにはハマるレンズではないでしょうか。

■撮影環境:シャッター速度1/4000 絞りF1.8 ISO100

このレンズの魅力はなんといっても軽さです。ですが軽いレンズに見られるようなチープさは無く、非常にシンプルなデザインでありながら質感も悪くありません。スナップ撮影や日常の撮影のおともにマッチしたレンズです。
「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」でスナップ撮影

■撮影環境:シャッター速度1/1000 絞りF1.8 ISO100
「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」は小型軽量なレンズなので、一日中持ち歩いても苦になりません。焦点距離35mmのレンズは、スナップ撮影にはピッタリで街中をぶらぶら歩きながら気になるものをスナップしていくのにマッチしています。
描写はシックなイメージで、少し落ち着いた描写をするのが特徴なレンズです。絞り開放からシャープな描写をするので、ピントを合わせた面とその前後のボケの柔らかさがより印象的に被写体を引き立ててくれます。

■撮影環境:シャッター速度1/500 絞りF1.8 ISO100

■撮影環境:シャッター速度1/50 絞りF8 ISO100

■撮影環境:シャッター速度1/8000 絞りF1.8 ISO100

■撮影環境:シャッター速度1/40 絞りF14 ISO800

■撮影環境:シャッター速度1/50 絞りF1.8 ISO800

■撮影環境:シャッター速度1/1000 絞りF1.8 ISO100
オートフォーカス速度に関しては、リニア STM IIによる速いオートフォーカスで快適に動作し「動物瞳AF」を使った撮影も精度高く動作し、狙った瞬間を切りとることができ快適な撮影をサポートしてくれます。焦点距離50mmよりも少し広い画角が、狭い室内撮影でのお子様やペット撮影において扱いやすいのもこのレンズのポイントです。

■撮影環境:シャッター速度1/160 絞りF1.8 ISO1600
※被写体認識(動物)AF使用
「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」でAPS-C機でスナップ撮影

「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」はフルサイズ機対応のレンズですが、焦点距離35mmなのでAPS-C機の使用で焦点距離52mm相当になり、APS-C機のユーザーでもスナップ撮影に対応できるレンズです。今回はソニーのAPS-C機「α6700」でも、「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」を使用してみました。
APS-C機のα6700にもマッチする小型で軽量なレンズで、フルサイズ機でもα7C系のボディの方がマッチする大きさです。
重量もα6700(バッテリー・メディア含む)+「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」で約710gとなり、α7 V(バッテリー・メディア含む)ボディの重量約695gとほとんど変わらない重量なので、その軽さがより引き立ちます。

■撮影環境:シャッター速度1/160 絞りF1.8 ISO100
焦点距離35mm(フルサイズ換算52mm)

■撮影環境:シャッター速度1/80 絞りF1.8 ISO100
焦点距離35mm(フルサイズ換算52mm)

■撮影環境:シャッター速度1/400 絞りF1.8 ISO800
焦点距離35mm(フルサイズ換算52mm)

■撮影環境:シャッター速度1/200 絞りF1.8 ISO100
焦点距離35mm(フルサイズ換算52mm)

■撮影環境:シャッター速度1/250 絞りF1.8 ISO400
焦点距離35mm(フルサイズ換算52mm)
使い勝手もよい焦点距離35mmのレンズは、APS-C機ユーザーでも使いやすいレンズです。日常のスナップからテーブルフォト、開放F値も明るいので室内でのお子様撮影やペット撮影まで幅広く活躍できるレンズになると思います。
まとめ
「LK SAMYANG AF 35mm F1.8 P FE」は216gという軽量化を達成しているレンズなので、長時間のスナップ撮影も気軽に持ち運べるレンズです。明るい開放F値による大きなボケを活かした撮影もでき、なによりもコストパフォーマンスの高さが魅力です。普段ズームレンズしか使用していないユーザーの初めての単焦点レンズとして活躍するレンズではないかと思います。
また落ち着いた描写、表現をするレンズなので、少しオールドレンズ感を感じられる描写が好みのユーザーにはおすすめになるのではないでしょうか。
■写真家:坂井田富三
写真小売業界で27年勤務したのち独立しフリーランスカメラマンとして活動中。撮影ジャンルは、スポーツ・モータースポーツ・ネイチャー・ペット・動物・風景写真を中心に撮影。第48回キヤノンフォトコンテスト スポーツ/モータースポーツ部門で大賞を受賞。
・公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
・EIZO認定ColorEdgeアンバサダー
・ソニーαアカデミー講師










