コスパ抜群!パナソニック LUMIX S5IIでの作品撮り|Rinaty

Rinaty
コスパ抜群!パナソニック LUMIX S5IIでの作品撮り|Rinaty

はじめに

みなさんこんにちは、セルフポートレート写真家のRinatyです。
人物を美しく撮りたい時、どのメーカーのカメラを使いますか?

私はこれまでPENTAX、Canon、SONY、NIKON、FUJIFILMのカメラを所有し作品を残してきました。
そんな私ですが、新たにマウントを増やしました。

それは・・・Panasonic LUMIXです!
その中でS5IIを、LUMIXを導入する際の初めのカメラにしました。

購入した理由

私がS5IIを購入した理由は全部で6つ。

・フルサイズ機である
・ストロボが使える&ファインダーが付いている
・防塵防滴
・値段が安い
・使えるレンズの種類が多い
・色が好き
・操作性が良い
・進化したAF

順番に紹介していこうと思います。

フルサイズ機である

LUMIXはマイクロフォーサーズのカメラもたくさん発売しています。
マイクロフォーサーズの魅力はやはり「軽さ」。荷物が多い私にとって、とても有難いポイントです。また、面白くて軽くて機能的なレンズもたくさんあります。
しかし、しっかりボカしたい時もあり、画質や表現の幅を優先したいと思い、フルサイズ機を選びました。

ストロボが使える&ファインダーが付いている

フルサイズ機を選ぶにあたって、S9も比較の対象となりました。しかしストロボを取り付けることができないこと、そしてファインダーが付いていなかったため、私の選択肢から外れました。
私は気軽に撮影することが少なく、作品撮りでは高確率でストロボを使用しているため、かなり重要なポイントでした。
またロケの現場が雪原など、とても明るい場合、モニターの確認がしづらい状況になります。
その際、ファインダーを除くと、周りの環境に影響されず、撮影中の画面を確認することができるのです。

防塵防滴

私は普段からかなりハードなロケーションでよく撮影しています。
雨の中、雪の中、どんなロケーションでも安心して使えるようにしたかったため、かなり有難いと感じました。

値段が安い

近年、物価が高騰しており、フルサイズ機は30万円を超えるものが多くなっています。
しかしS5IIは新品でも20万円前半。お財布に優しく驚きました。
初めてフルサイズミラーレス一眼を購入する方にもかなりおすすめできるカメラです。
実際に、私の実の姉が一眼レフからミラーレス一眼へと乗り換える際に強くお勧めし、購入していました。

使えるレンズの種類が多い

作品を撮る際、レンズの種類が多いほど撮影できる幅が広がります。
LUMIX純正のフルサイズ用レンズの種類は正直多いとは言えませんが、サードパーティのレンズが多く存在します。SIGMAユーザーやライカユーザーなどと同じLマウントのレンズが使えるからです。

お気に入りのLマウントレンズに関する記事はこちら↓

色が好き

初めてパナソニック様からS5IIをお借りして家で自分を撮影した際、色味がかなり好みで、さまざまな表現ができるところが楽しいと感じました。
色に関する気に入っている部分を紹介させていただきます。

肌色の表現が美しい
セルフポートレート撮影をする際、最も大切なことは、被写体が美しく写っているかどうか。です。
こちらの作品は標準搭載されている人物モードで撮影したJpeg撮って出し。ただ肌色を明るくするのではなく、立体感と血色も残してくれました。

また暖色のライトを組み合わせていますが、オレンジっぽく色が転ばすニュートラルな表現になっています。本や羽の生成りやアイボリーと肌が不自然にならずに撮影することができました。
作り込んだシーンの中で、肌が埋もれず主役として輝かせることができるカメラだと感じました。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S 20-60mm f3.5-5.6
■撮影環境:1/40秒 f/5 ISO1000 24mm

こちらの作品はキバナコスモス畑で撮影。このように黄色が多いロケでは肌色も黄色に引っ張られがちですが、肌と花の色をしっかり区別し、美しく表現されています。チークやリップにオレンジ色を使っていますが、その色も消えることなく立体感を残したまま描かれています。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S PRO 70-200mm f2.8
■撮影環境:1/160秒 f/3.5 ISO100 146mm

白の表現が好み
ポートレート撮影の際、白い衣装を使う確率はみなさんも高いと思います。
どんなロケでも白い衣装を着ておけば間違いないため、私もたくさん白い衣装を所有しています。
白は200色あると言われるほど繊細な色です。
LUMIXはその白も美しく写すことができます。

こちらの作品はスタジオで撮影。ハイキー寄りの背景に溶け込むことなく、ドレスのビーズやチュールの質感がしっかり浮かび上がっており、純白からシルバー、生成りに近い白まで微妙なニュアンスを区別して描くことができています。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S 20-60mm f3.5-5.6
■撮影環境:1/80秒 f/7.1 ISO640 60mm

赤色の発色が良い
私が最も好きな色は赤色です。よくファンの方からも「Rinatyさんは赤色のイメージが強い」と言っていただいています。そのためかなり強くこだわりを持っています。
LUMIXの赤色は色飽和することなく、はっきりとした発色で表現されます。
こちらはS5IIで撮影したJpeg撮って出しのデータ。彼岸花やメイクの赤色が美しく表現されています。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S PRO 70-200mm f2.8
■撮影環境:1/30秒 f/4 ISO1250 70mm

モノクロームの撮影が楽しい
LUMIXのカメラにはモノクロームのフォトスタイルがたくさん搭載されており、とても魅力的です。
モノクローム、L.モノクローム、L.モノクロームD、L.モノクロームS、LEICAモノクロームの5種類から選ぶことができます。

こちらの作品はL.モノクロームSで撮影。
カラフルなイルミネーションをあえてモノクロで残してみました。
メリハリが抑えられており、柔らかなコントラストと豊かなハイライトトーンで人肌が美しく表現されています。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S PRO 70-200mm f2.8
■撮影環境:1/40秒 f/2.8 ISO2000 133mm

同じ日に同じロケで、人物モードで撮ったセルフポートはこちら。
かなり違った印象になります。モノクロ写真をあまり撮ったことがない方にぜひ使い比べてほしいです。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S PRO 70-200mm f2.8
■撮影環境:1/40秒 f/3.2 ISO2000 99mm

リアルタイムLUTが便利で使いやすい
この機種からリアルタイムLUTが搭載されました。これは公式アプリ「Panasonic Lumix Lab」で自分の好きなプリセットを作り、カメラに転送し、それを撮る際に当てはめて撮影できる機能です。
撮って出しの状態で、自分の個性が出る色味の作品を残すことができます。
人気のクリエイターが作ったLUTも公開されており、それをダウンロードして当てはめることもできます。

こちらは自分で作ったLUTを使い、小豆島で撮影したセルフポートレート。特徴的なオリーブの木、そして瀬戸内海が見渡せる場所で撮影させていただきました。

一緒に写っているわんちゃんはカメラ友達が飼っている、もへちゃん。
大人しくお座りしてセルフポートレートに付き合ってくれました。
黄色の彩度と緑の彩度を抑え、爽やかで落ち着いた雰囲気に仕上げました。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S20-60mm f3.5-5.6
■撮影環境:1/200秒 f/7.1 ISO100 59mm

こちらの作品も同じく小豆島で撮影。
本来ならば満開になる時期でしたが、大幅に開花が遅れており、少し控えめに咲いていました。
この作品では緑の色相と彩度を調整し、より生き生きとしたイメージで撮影しました。

場所や撮りたいイメージに合わせて、色味やコントラストを調整し、自分の理想の色をすぐに適用させることができるので、これからもたくさん使っていきたい機能です。

■撮影機材:Panasonic LUMIX S5II + LUMIX S20-60mm f3.5-5.6
■撮影環境:1/200秒 f/5 ISO100 27mm

操作性が良い

私がセルフポートレートを撮る中で一番使う機能がセルフタイマーとインターバル撮影です。
設定やライトの微調整、動きものを撮るときはセルフタイマー、数秒ごとにポージングを変えて撮りたい時はインターバル撮影を使っています。

S5IIは上面についているダイヤル一つで、一枚撮り、連写、セルフタイマー、インターバル撮影を切り替えることができます。加えて背面のモニターの上にAF-S、AF-C、MFの切り替えができるダイヤルがあり、自撮りする際のピントの切り替えが非常にスムーズで気に入っています。
また、モニターはバリアングルモニターとなっており、高い位置に縦構図でカメラを据え付けた際に画面を確認しやすくて便利です。

進化したAF

また、このS5IIから像面位相差オートフォーカスに変わっています。
今までの機種はLUMIX独自の空間認識AF(ピント位置が異なる複数の画像から被写体までの距離を演算してピントを合わせる方式)でした。これまで画質最優先だったためこの方式を取られていました。

しかし、新しく開発された画像エンジンと、有効画素数2420万画素のフルサイズCMOSセンサーによって画質の劣化を防ぐことが可能になりました。
家電量販店で旧モデルのS5を触った際、AFがやや遅いと感じていましたが、この進化によって大幅に改善されました。セルフポートレートの撮影ではあまりAFは使いませんが、自分以外の被写体を撮影する際、かなり助かるなと感じました。

さいごに

いかがだったでしょうか?
フルサイズ機を購入したいけれど、高くて手が出ないという方はたくさんいると思います。
このカメラはコスパも良く、操作も難しくないため、最初のフルサイズ機を購入される方に非常におすすめだと感じています。

また、色にこだわりがあり、自分らしい色で表現したいという方や、Lマウントのレンズを使いたい方、モノクロ写真に挑戦してみたい方に使ってみてほしい一台です。ぜひ手に取ってみてください。

 

 

■写真家:Rinaty
2021年よりフリーランスフォトグラファーに転身、大阪を拠点として全国で活動中。カメラマン・モデル・ヘアメイク・スタイリング・アートディレクションを全て一人でこなすセルフポートレート写真家として多くの作品を残す。フォトウォークやセミナー等の撮影イベントも多く開催し、上田安子服飾専門学校ファッションフォトグラフィックコースにて講師を務める。その一方でウェディング前撮り、成人式前撮り、プロフィール撮影、キッズ撮影、広告撮影、商品撮影など幅広く活躍している。
日本写真家協会 正会員・東京カメラ部2022 10選

 

関連記事

人気記事