パナソニック LUMIX DC-G100DWレビュー|小型・軽量ボディが魅力の入門機
はじめに
2024年1月に発売されたパナソニックのデジタル一眼カメラ「LUMIX DC-G100」は、小型・軽量でスマホからステップアップして持つ、初めての一眼カメラとして人気を博したモデルでした。今回は、シリーズで特に人気のダブルズームレンズキットのレビューをお送りします。
本記事でご紹介のLUMIX DC-G100DW-K ダブルズームレンズキットは期間限定のキャンペーンを実施中です。2025年12月21日(日)迄にカメラのキタムラECサイトでご購入頂くと、現在の表示価格から7,000円引きでご購入頂けます。
コスパのいいダブルズームレンズキット

■撮影環境:焦点距離:150mm F5.6 1/250秒 ISO800 AWB
本機は有効画素数約2,030万画素、4/3型Live MOS センサー搭載のマイクロフォーサーズ一眼カメラで、3.0型フリーアングルタッチパネルモニターを搭載しています。大きさは約115.6×83.1×54.2mm、重さは約346gと小さなボディサイズながら、4K30pの動画撮影も可能な、静止画・動画共に楽しめる入門型の機種です。
特に標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. [H-FS12032] 」と、望遠ズームレンズ「LUMIX G VARIO 45-150mm/F4.0-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. [H-FS45150] 」がセットになったダブルズームレンズキットは、普段のスナップから運動会までカバーできる焦点距離が魅力的なセットとなっています。
レンズ単体で購入すると結構な金額になってしまうけど、カメラとセットのレンズキットで購入すると、とってもお得な金額でレンズが手に入るのは、購入側としては嬉しいバグですよね。
操作も簡単で、説明書がなくても触っているうちに覚えていけるでしょう。物理ボタンとタッチパネル操作で、ほとんどの設定に1から2アクションでアクセスでき、よく使う設定はショートカット登録をして、すぐに呼び出せるようにもできます。特にタッチパネルの感度が良かったのが印象に残りました。
初めてでも使いやすいAF性能

■撮影環境:焦点距離:32mm F5.6 1/250秒 ISO200 AWB

■撮影環境:焦点距離:32mm F5.6 1/250秒 ISO400 AWB
人物の顔を自動的に検知して、顔や瞳にピントを合わせてくれる機能が搭載されているので、家族やお友達を撮るときはもちろん、液晶を自分側に向けて自撮りもしやすいAFを搭載しています。瞳に関しては、ピントを合わせたい瞳をタッチすることで、右目と左目のフォーカスの切り替えができるので、自分の意図を反映した写真と動画を撮ることができます。
また、49点AFがとても便利で、液晶を見ながら任意の被写体をタッチすることで、そのフォーカスエリアにピントを合わせられます。構図の端にあるような被写体や、ピントを合わせたい箇所も、スマホ感覚でピント合わせが行えるのは、入門機として正しい機能だと思います。
シャッターを押すだけで簡単キレイ!

■撮影環境:焦点距離:97mm F5.6 1/250秒 ISO400 AWB

■撮影環境:焦点距離:32mm F5.6 1/250秒 ISO400 AWB
これからカメラを始めます!という方は、まずは「インテリジェントオート」モードで撮影してみると良いでしょう。カメラを撮りたい被写体に向けるだけで、ヴィーナスエンジンの認識技術がそのシーンを自動で判別して、最適な撮影モードに切り替えてくれます。
自動的に判別されるシーンは、i人物、i風景、iマクロ、i夜景&人物(フラッシュ使用時)、i夜景、i手持ち夜景、i料理、i赤ちゃん、i夕焼け、iローライト、標準設定(どのシーンにも当てはまらない場合)の、全部で11種類あります。
そこからさらに自分の個性を加えたくなったら、撮影モードはカメラ任せでも、明るさ、色合い、ボケ味は自分で調整する「インテリジェントオートプラス」モードで撮ってみましょう。この3つだけでも、自分で調整すると絵柄がガラリと変わります。前述の「インテリジェントオート」モードがかなり優秀なので、余計なことを考えずに写真に個性を足せるのが、この「インテリジェントオートプラス」モードのメリットです。
動画性能
後半はOZO Audioのオートモードで撮影した音声入り
本機は4K(3840×2160)動画撮影に対応しています。また、カメラ本体の5軸電子手ブレ補正と、レンズの2軸光学手ブレ補正が連動する、5軸ハイブリッド手ブレ補正が搭載されているので、ジンバルがなくてもカクカクしないスムーズな動画を撮りやすいです。
望遠ズームレンズで手持ち動画撮影をするときは、さすがに、ちょっとのブレでも画面に出やすいので気をつけたほうがいいですが、標準ズームレンズを使用した手持ち動画撮影の場合は、本当に楽に撮影ができるので、動画撮影に慣れていない方も気軽にチャレンジできるでしょう。
また、音声記録はNOKIA社製のOZO Audioを採用しているので、臨場感のある音声を簡単に収録できます。顔・瞳認識AFと連動して自動調整するトラッキングモードや、カメラ前方・後方と決めて集音できたり、ぐるり360°全体の環境音を集音できたりします。今回は、撮影シーンに合わせてカメラが自動で調節して集音する、オートモードで撮影しています。後半の望遠ズームレンズのパートでお聞きいただけます。
動画撮影で筆者が何回もやってしまったミスが、逆REC(レク)です。つまり、動画スタート時にボタンを押せていなくて、ストップしたと思ったら逆に動画録画が始まってしまい・・・つまり、何も撮れていないというミスです。
カメラによって録画収録中は液晶画面に赤い点が出たり、録画をしていることを教えてくれる機能はあるのですが、小さい液晶の場合は見過ごす事も多く、しっかりしているつもりでも何度もミスしています。その点、本機の動画収録中は液晶画面に赤い枠が出るので、このミスを防ぐことができました。小さめの液晶画面を持つ動画機能付きのカメラは、すべてこの赤枠表示機能を絶対条件で搭載して欲しいくらいです。
地味ながら便利で見やすい電子水準器

■撮影環境:焦点距離:32mm F5.6 1/400秒 ISO400 AWB
本体内蔵の便利な機能として、電子水準器が搭載されています。カメラ内のセンサーがロール(水平)方向とピッチ(あおり)方向の傾きを検知して、液晶画面に表示してくれる機能です。メーカーや機種によっては見にくい表示形式だったりもするのですが、本機はとても見やすい表示形式だったので特筆したいです。
水平線のある風景や、建物の縦横のラインが多いスナップなどの撮影時、自分の体は自分が思っているほど水平が取れていないものなので、まっすぐに撮っているつもりでも、ちょっと斜めになっているなんてことは結構あります。そこを客観的に指摘してくれるのが水準器です。
右下がり、左下がりは特に癖になっていることが多いので、自分の撮った写真をパソコンなどの大きな画面にサムネイルとして沢山表示させて少し引いて見ると、自分の癖が見えてくるので気になる方は調べてみてください。
どんな人に向いているカメラ?

■撮影環境:焦点距離:32mm F5.6 1/500秒 ISO200 AWB
アプリで連携して、すぐにスマホに写真を送ることができるので、スマホからステップアップした写真をSNSにすぐ投稿したい方は、このコンパクトなボディの恩恵を一番受けられる、向いている方と言えるでしょう。
また、マイクロフォーサーズレンズ資産のあるハイアマチュアの方は、気軽に街スナップをしたいとき、大きなカメラを持ち歩きたくない旅行時、家族で共有してカメラを使いたいときに、本機はジャストアイテムだと思います。
小さなお子さんがいるご家庭は、本機のような入門機で赤ちゃんから小学校入学前くらいまで撮り続ければ、ふんわりポートレートも動き回る元気な姿も、上手に撮れるようになると思います。運動会でお子さんの活躍を思い出に残すために、赤ちゃん時代から撮影し続けることをお勧めします。
1年以上前に発売されたカメラですが、基本性能を抑えたコスパのいい入門機です。静止画、動画共に楽しめる小型・軽量カメラは持っていると日常が楽しくなりますよ!
■写真家:水咲奈々
東京都出身。大学卒業後、舞台俳優として活動するがモデルとしてカメラの前に立つうちに撮る側に興味が湧き、作品を持ち込んだカメラ雑誌の出版社に入社し編集と写真を学ぶ。現在はフリーの写真家として雑誌やWEB、イベントや写真教室など多方面で活動中。興味を持った被写体に積極的にアプローチするので撮影ジャンルは赤ちゃんから戦闘機までと幅広い。日本写真家協会(JPS)会員。
本記事でご紹介のLUMIX DC-G100DW-K ダブルズームレンズキットは期間限定のキャンペーンを実施中です。2025年12月21日(日)迄にカメラのキタムラECサイトでご購入頂くと、現在の表示価格から7,000円引きでご購入頂けます。













