素敵なイルミネーション写真を撮るポイント|KANEKO
はじめに
はじめましての方ははじめまして。KANEKOです。
前回はKANEKO流「旅行で綺麗なぽつん写真を撮るコツ」をテーマにご紹介しました。みなさん読んでいただけましたか?
今回はこの時期にぴったりな、そして私の大好きなイルミネーションをテーマに、4つのポイントをご紹介していきたいとおもいます。
イルミネーション撮影は難しい?
冬になると街のあちこちがキラキラと輝きだしてクリスマスや年末のイルミネーションは見ているだけでもわくわくしますよね。そしてこのきれいな景色を思い出として写真に残したい!しかもいい感じに!できればかなりいい感じに!そして、あわよくばぽつんした写真も撮りたい!
でも、イルミネーションの撮影って大変じゃないですか?まず、めっちゃ混んでいて人が多いです。ぽつん写真も撮りたいけど、他の人の映り込みとか気になるし、夜だから手持ち撮影は厳しいし、私自身も苦戦しています。
これからお話しする4つのポイントを押さえておけばだれでも簡単に素敵なイルミネーション写真が撮れちゃいます。

■撮影環境:F/1.2 1/640 ISO 200

■撮影環境:F/2.8 1/125 ISO200
1.平日に行く
まず、おすすめしたいのが「平日に行く」ことです。土日や祝日、ましてやクリスマス前の週末はどこも混みあいますが、平日の夜なら比較的ゆっくりイルミネーションを楽しむことができます。

■撮影環境:F/1.2 1/80 ISO 200
この写真は昨年平日の東京ミッドタウン(六本木)で撮影したイルミネーションです。写真のデータによると平日の22:30。イルミネーションの消灯時間が23:00だったので、ちょうど人も少なくなってきて絶好の撮影タイミングでした。ふわふわとシャボン玉が漂う演出のタイミングと相まって幻想的で素敵な1枚になりました。

■撮影環境:F/2.8 1/100 ISO200
この写真は江の島サムエルコッキング苑のイルミネーション「湘南の宝石」で撮影しました。イルミネーションはどこも大混雑なので、どこかを切り取る写真は撮りやすくても、広角レンズで撮影するのはとても難しいです。
これは人がいないタイミングを狙って正味5秒くらいで撮りました。人がいなくなるタイミングが出てくるのも平日ならではです。長いトンネルの全体像が写っていて、世界を独り占めしたかのように撮れたのでお気に入りの写真です。

■撮影環境:F/1.2 1/100 ISO 200
イルミネーション会場によっては最終入場時間が決まっていたりするので、そのあとだと人も増えず、比較的人が少ない環境で撮影ができると思います。それまでに撮りたい構図を考えたり、限定の温かい飲み物やフードを楽しんだりして過ごしています。
いや、でもクリスマス前のほうがデート感もあるし…と思ったかもしれませんが大切な人とはいつ行っても大丈夫。大事なのはいついくかじゃない。誰と行くかです。
2.あえて雨の日を狙う
「え?雨の日にイルミネーション?!」と思うかもしれませんが、実はかなりおすすめです。
なんといっても雨の日にわざわざ出かけようと思う人が少ないです。もちろん、寒いし濡れるし、前髪もぺったんこになるし、傘で手もふさがるし…正直ちょっと大変です。笑
ただ、地面が濡れていると、水たまりや道路に映り込んだイルミネーションの光が反射して、また違った世界が広がっています。

■撮影環境:F/2.8 1/15 ISO 200
これは雨の日によみうりランドの「ジュエルミネーション」で撮影した写真です。全長約140mの宝石の結晶をモチーフとした光のトンネルは、それだけでもとてもキレイですが、水たまりに反射した色彩豊かな光が地面にも映り込みキラキラの世界が2倍になっていました。

■撮影環境:F/1.2 1/40 ISO 200
これも雨の日によみうりランドのジュエルミネーションで撮影した写真です。メリーゴーランドのキラキラが地面にも反射してとても華やかな世界になりました。
雨の日とイルミネーションの相性はとてもいいです。晴れの日では見えない特別な夜が広がっていて、いつもよりもっと幻想的な世界に連れて行ってくれます。
3.シルエットを武器にする

■撮影環境:F/1.2 1/200 ISO 200
あえて「影」を主役にしたシルエットの写真も私の好きな写真のひとつです。
イルミネーションの光が強すぎて顔が暗くなってしまう時とかに使えます。大切なのは被写体に光が当たらない場所で撮影する事。人物を暗くすることでイルミネーションの光がより引き立ちますし、輪郭が光に縁取られて、見る人の想像力も掻き立てられます。そしてなんとなくおしゃれな感じにもなります。(ここ大事)

■撮影環境:F/1.2 1/250 ISO 200
顔や表情が見えない分、仕草やポーズで個性を出すのがポイントです。私の場合、玉ネギヘアの横顔やAラインのワンピースが多いですが、手をつないで歩くカップルや、子どもを抱き上げる家族など、形で伝わる瞬間を切り取ると、とても物語性のある1枚になります。
4.たまボケをつくろう!
イルミネーションといえば「たまボケ」のイメージな人も多いのではないでしょうか。たまボケを作るには明るめのレンズを使うことが必須です。だいたいF1.2~F2.8の短焦点レンズを愛用しています。
私の場合、思い出として残すために自分自身が被写体になっている写真が多いですが、被写体を変えてみても、いつもと違った雰囲気の写真になるのでおすすめです。
ただ、たまボケを撮るにしても主題がないとただのピントを外した写真になってしまうので、被写体を入れることで写真の魅力がより引き立ちます。

■撮影環境:F/2.8 1/20 ISO 200
この写真はスマートフォンの画面を被写体にして撮影しました。スマートフォンの画面に写ったシーキャンドルの後ろで、またシーキャンドルがたまボケになっていてキラキラ感が増している気がします。

■撮影環境:F/2.9 1/13 ISO 200
お気に入りのサンタクロースの人形はクリスマスが近くなってくると登場します。これはMeyer Optik Trioplanのオールドレンズで撮影しました。
シャボン玉のようなバブルボケが特徴でイルミネーションにぴったりのレンズです。いつもと違ったレンズを使ってみるのもイルミネーション撮影を楽しむポイントになります。
この写真は以前東京ミッドタウン(六本木)のガーデンエリアにある、本物のモミの木を使ったクリスマスツリーの前で撮影しました。
イルミネーションとオーナメントが輝くツリーを背景にするとたまボケも際立ちますね。
ポートレートが好きであれば友達を被写体にしても、お気に入りのぬいぐるみや推し活のキャラクターを被写体にしても、そのへんに咲いているお花でも。たまボケを作るとなんでもかわいく仕上がります。
さいごに
いかがでしたか?ご紹介したイルミネーション写真の撮影のポイントは本格的なカメラを持っていなくても、むしろスマートフォンで撮るときにも使えるとっても簡単な内容です。
冬はイルミネーションがとてもきれいな季節なので、とにかくイルミネーションを見て楽しんで、混雑しているときは周りの迷惑にならないよう、素敵な思い出に残るイルミネーション撮影を楽しんでください。
今回撮影しているイルミネーションスポットは、私のなかでも一押しの場所です。
今年も開催していますので、よかったら家族みんなで、友達や恋人と一緒に行ってみてください。もちろん(心が強ければ)一人でもたのしめます!
■写真家:KANEKO
OMSYSTEMアンバサダー 使用機種はOM-1。
旅とホテル、そしてときどきアート。
全国各地の特徴的な建物や風景写真を中心に撮影し、SNSにて発信している。
好きなものは夜景やイルミネーション、お寿司とキウイ。
撮影地紹介
東京ミッドタウン(六本木)
2025年11月13日(木)~12月25日(木)
17:00~23:00
「MIDTOWN CHRISTMAS 2025」
江の島サムエルコッキング苑
2025年11月22日(祝)~2026年2月28日(土)
平日・12月31日~1月3日 17:00~20:00(最終入場19:30)
土日祝・12月20日~30日 17:00~21:00(最終入場20:30)
「湘南の宝石2025-2026」
よみうりランド
2025年10月23日(木)~2026年4月5日(日)
10:00 – 20:30など ※日によって異なる
「ジュエルミネーション」














