写ルンです 撮ったあとはどうする?写真現像とプリントの楽しみ方

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はじめに

 前回の記事では、写ルンですの使い方と撮影のコツをメインにお伝えしました。今回はモデルさんと一緒に撮り終わった写ルンですを現像してもらいに「新宿 北村写真機店」へうかがい、プリントオーダーも体験。フィルム現像からプリントまで、いろいろな用途に合わせて楽しめるサービス&プリントメニューをご紹介いたします。

現像とは何?どうやって写真を受け取るの?

 写ルンですはレンズ付きフィルムと呼ばれるもの。フィルムは「現像」というプロセスを経て、「像」として見ることができるようになります。フィルムは、パトローネという小さな円筒形容器の中に巻かれて格納されており、その中身を真っ暗な場所(暗室)で光に当てないようにして取り出し、「像」をあらわす処理を行います。これを「現像」と言います。この作業は写真屋さんが行いますので、皆さんは写真屋さんの受付に写ルンですを持っていくだけでOKです。

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受付で現像を依頼します。また、仕上がりをどのようにするか決めます。
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現像の仕上がりまでは「最短1時間」。注文の混雑状況によって仕上がり時間は異なりますのでお店で確認をします。

 オレンジ色のシート状になったネガフィルム。これが現像処理を施したものです。

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仕上がりを受け取るときには自分のものであるか確認をします。現像した写真を一覧にしたインデックスプリントが付いてくるので、何が写っているか一目瞭然!

 現像された後、専用のスキャナーでネガフィルムを読み取り、初めてデータ化されます(この作業も写真屋さんが行います)。データ化することによってスマホへ転送したり、CDに保存することができるようになります。

■写ルンですの現像サービスページはこちら

写真を受け取る方法はいくつかあります。

スマホ転送サービス

 QRコードを読み込んで、スマホに保存するだけ!SNS共有にピッタリなのでとても便利。

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CD書き込み/フジカラーCD

 CD-Rは、パソコンに取り込んで大きな画面で見たいときに便利。スマホ以外のデータバックアップとしても最適なサービスです。こちらもインデックスプリントが付いてきます。

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同時プリント

 現像と同時に、ネガフィルムに写っているすべての写真をLサイズプリントしてもらえるサービスが同時プリントです。その場でワクワクしながら写真を見る楽しさがあります。これがスタンダード!という馴染み深い方も多いかもしれません。

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現像したネガフィルムは大切に保管を

 不意にデータが消えてしまっても、ネガフィルムがあれば改めてデータ化することができるので大切に保管しておきましょう。カビや紫外線(直射日光、蛍光灯やテレビ、PCモニターの光など)には弱いので保管場所に注意します。

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写ルンですの写真で様々なプリント体験!

 今回はスマホ転送サービスを利用してプリントサービスを体験してきました。写真屋さんに置かれているオーダー端末には様々なプリントサービスがあり、どれも楽しそうなメニューばかり。現像が仕上がったらその場でオーダーできるので、一度は体験してみるのがおすすめ。

 はじめての操作でもスタッフの方が丁寧にサポートしてくれるので安心です。パソコンが苦手でも大丈夫。モニター画面には操作手順が表示され分かりやすくなっており、タッチ操作なのでスマホ感覚で注文できます。

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 まずはオーダー端末とスマホをWi-Fiでつなぎます。パスワードは都度画面に表示されるので入力を。アプリ「わいぷり」 を立ち上げてプリントしたい画像をセレクト。

※わいぷりアプリのダウンロード
・iPhoneはこちら
・Androidはこちら

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画面にも操作手順が書かれているので安心です。

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(1) チェックを入れた画像が転送されます。
(2) 転送された画像がモニター画面に表示されます。プリントするサイズを選び、必要枚数を入れていきます。
(3) 「編集/色補正」ボタンから
(4) 「画像編集画面」に入ればトリミング機能もあり、「ズーム」して画面の切り取りをしたり、「回転」で斜めの角度を調整できます。

 「編集画面」の「色補正」では、フィルター効果を加えたり、「スタンプ」「らくがき」機能で写真にデコったりと、スマホの操作と変わりなく編集が可能。予めスマホの中で調整しなくてもその場で完結できます。

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「編集画面」右側の5つのボタンから好みの編集や調整ができます。

 「色補正」にはちょっとしたポイントがあります。写ルンですのエモさや、アプリ加工した写真画像をその雰囲気のまま生かしたい場合には、「オリジナル」を選んでおくことでイメージが変わることなく仕上げることができます。

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 今回は、プリントメニューの中からかんたんデジカメプリント、ハーフサイズプリント、デザインコラージュプリント、PhotoZINEを注文してみました。

ましかくプリント

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ふちあり、ふちなし、幅広などで写真の見え方が変わります

 インスタ好き、スクエア写真大好きなら一度はプリントしてみたいましかくプリント。余白のつけ方で写真のイメージや雰囲気が変わる不思議な効果もあります。写真データがスクエアでなくても「編集/色補正」画面でましかくに切り取れば簡単にプリントできます。

■ましかくプリントの詳細はこちら

ハーフサイズプリント

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Lサイズの半分だからハーフサイズプリント

 たくさんプリントしてコレクションしたくなるハーフサイズプリント。選りすぐりの写真をコレクションするのにピッタリ。筆者もお気に入りです。トレーディングカードとほぼ同じサイズなので、ファイリングコレクションする楽しさもあります。

■ハーフサイズプリントの詳細はこちら

デザインコラージュプリント

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デザインコラージュプリントは、はがき・2L・A4サイズに対応しています

 テンプレートを選び、複数の画像をはめ込んでいくだけでおしゃれな1枚に。デザインも豊富に揃っているのでお部屋のイメージに合わせて選んだり、イベント・行事に合わせたりして選ぶのがコツ。そのままでもいいけど、フレームに入れて飾るのもおすすめです。

■デザインコラージュプリントの詳細はこちら

Photo ZINE (フォトジン)

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カバンに入れて持ち運びやすいA5サイズ12ページから作れます

 お気に入り写真がまとまるだけで特別な一冊になる、簡易的なフォトブックとして人気の高いPhoto ZINEもオーダー端末から作れます。写真プリントとは異なる、手触りのよい風合いのクリーム色の紙によって、ちょっと懐かしい色合いに仕上がるのが魅力。仕上がりまで最短1時間程度というのも嬉しいです。友だちや家族にプレゼントしても喜ばれますよ。

■Photo ZINE (フォトジン)の詳細はこちら

 その他にも定番のLサイズやKG(はがき)サイズなど写ルンですだけでなく、スマホ写真・デジカメ写真もプリントできます。ぜひ体験してみてくださいね。

写真プリントすると何かが変わる?!

 オーダーすること約15分、プリントが仕上がりました!

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「できた!嬉しい」と感激。お店が混雑していなければ15分程度で仕上がります。

 モデルさんは今回プリント初体験でしたが、写真を眺めながら
「え、なんかいい。画像じゃなくて物になる感じがいい。」
「友だちとこれ作りたい!プレゼントしたい!」
「ハーフサイズプリントいいですねぇ。」とホクホクと楽しそうに話をしていました。

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テーブルに広げて、あれこれと会話も弾みます。プリントならではの楽しさは格別です。

 大切なのは手に取る喜びを得られること。また、それを眺めながら、
「これ面白い!」「ここになんか写ってた?笑」「指写ってる!」「最高傑作はこれ」
と、写真から感じることや思い出を語り合い共有できること。

 データのままでは見つけられなかったことや、伝わらなかったことがプリントにすることでグッと身近に感じられるようになります。それは、今も昔も変わらない写真の楽しさです。

写ルンです以外にもフィルムカメラがたくさん

 写ルンですの撮影に慣れたら、マイカメラを購入してみてはいかがでしょうか。新宿 北村写真機店の店頭には、写ルンですのような簡易カメラ(トイカメラ)が多数揃っています。

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 写ルンですと同じ感覚で使えておしゃれなデザイン。しかも、フィルムを入れ替えて使うことができます。写真屋さんならフィルムの入れ方なども教えてもらえるので心強いですね。

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お気に入りの一台を見つけてください!

おわりに

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 大切な思い出をプリントでシェアする楽しさはかけがえのないものです。モデルさんにとっては初めてのプリント体験でしたが、私自身が写ルンですを使い始めた頃と同じ感覚を得ていたようでした。

 そして、昭和から令和へ時代を経てプリントバリエーションは大きく広がり、魅力的なものとなりました。スマホ転送も当たり前になった今、改めてプリントっていいなと感じさせてもらえたひと時。撮って、SNS投稿するだけではわからない写真プリントの魅力と価値。皆さんも一度は体験してみてくださいね。

■モデル:もくれん(@m_ok_u_ren

■写真家:こばやしかをる
デジタル写真の黎明期よりプリントデータを製作する現場で写真を学ぶ。スマホ~一眼レフまで幅広く指導。プロデューサー、ディレクター、アドバイザーとして企業とのコラボ企画・運営を手がけるなど写真を通じて活躍するクリエイターでもあり、ライターとしても活動中。

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