アクションカメラ「Insta360 Ace Pro 2」が超広角コンデジになる「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」が凄い

坂井田富三
アクションカメラ「Insta360 Ace Pro 2」が超広角コンデジになる「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」が凄い

はじめに

アクションカメラ「Insta360 Ace Pro 2」を1年ほど使って、それなりに満足をしていたところ、なかなか自分に合ったアイテムが発売されたので、早速手に入れて使っているのが「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」。このストリート撮影グリップ Proの前にも「Insta360 Ace Pro 2/Insta360 Ace Pro ストリート撮影グリップセット」というものが発売されていますが、自分が望んでいるものとは少し違った感じがしたので購入を見合わせていたところ、「Insta360 Ace Pro 2」の静止画撮影で不満を感じていたところがこのアイテムで改善できたので、「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」の使い勝手などをご紹介します。

Insta360 Ace Pro 2 のスペックと特徴

「Insta360 Ace Pro 2」のレビューは1年ほど前にしているので、基本スペックなどはこちらのレビューを参考にして頂ければと思います。

しかし発売から1年以上経過し、いろいろなアクセサリーの充実や本体ファームウェアのバージョンアップにより、初期の頃より変わっているところもあります。

「Insta360 Ace Pro 2」の基本的なスペック

サイズ 71.9×52.2×38mm
重量 177.2g
ディスプレイ 2.5インチフリップ式タッチスクリーン
バッテリー容量 1800mAh
連続録画時間 180分
*室温25°Cのラボ環境にて、耐久モードでアクティブHDRオフの1080p24fps動画 バッテリーの持続時間は条件によって異なります。
充電時間 47分(30W急速充電アダプター使用時)
75分 (5V/3A)
入出力ポート 内蔵ストレージなし。最大1TBのmicroSDカードに対応
USB Type-Cポート
センサー 1/1.3インチ 8Kセンサー
レンズ 焦点距離13mm(35mm判換算)
画角 157度
F値 F2.6
ISO感度 100-6400
ホワイトバランス オート, 2000 – 10000K
電子シャッター速度 写真: 1/8000 – 120秒
ライブ写真: 1/8000 – 30秒
動画: 1/8000 – フレームレートの逆数
カラープロファイル Leicaナチュラル、Leicaビビッド、Leica B&W ハイコントラスト、Leicaエターナル、レトロネオン、ヴィンテージバケーション、NCフィルム、NC2フィルム、CCフィルム、CC2フィルム、標準、鮮やか、フラット、ウォーム、フィルム、ヴィンテージ、都会、オレンジ&ティール
最大静止画サイズ 50MP (8192×6144)
37MP (8192×4608)
28.5MP (8192×3488)
12.5MP (4096×3072)
9MP (4096×2304)
7MP (4096×1744)
静止画撮影モード 写真(オプション:HDR)、インターバル撮影、バースト、スターラプス
静止画フォーマット JPG、DNG RAW
動画撮影解像度 ■動画
8K (16:9) : 7680×4320@30/25/24fps
8K (2.35:1) : 7680×3272@30/25/24fps
4K (4:3) : 3840×2880@60/50/48/30/25/24fps
4K (16:9) : 3840×2160@120/100/60/50/48/30/25/24fps
4K (2.35:1) : 3840×1632@120/100/60/50/48/30/25/24fps
2.7K (4:3) : 2688×2016@60/50/48/30/25/24fps
2.7K (16:9) : 2688×1520@120/100/60/50/48/30/25/24fps
1440p (4:3) : 1920×1440@60/50/48/30/25/24fps
1080p (16:9):1920×1080@240/200/120/100/60/50/48/30/25/24fps

■PureVideo
4K (4:3) : 3840×2880@60/50/48/30/25/24fps
4K (16:9) : 3840×2160@60/50/48/30/25/24fps
2.7K (4:3) : 2688×2016@60/50/48/30/25/24fps
2.7K (16:9) : 2688×1520@60/50/48/30/25/24fps
1440p (4:3) : 1920×1440@60/50/48/30/25/24fps
1080p (16:9) : 1920×1080@60/50/48/30/25/24fps

■FreeFrame動画
4K (4:3) : 4096×3072@60/50/48/30/25/24fps
2.7K (4:3) : 2688×2016@60/50/48/30/25/24fps
1440p (4:3) : 1920×1440@60/50/48/30/25/24fps

■スローモーション
4K (16:9) : 3840×2160@120/100fps
2.7K (16:9) :2688×1520@120/100fps
1080p (16:9) : 1920×1080@240/200/120/100fps

動画撮影モード 動画(カメラ内アクティブHDR)、FreeFrame動画、PureVideo、スローモーション、タイムラプス、タイムシフト、スターラプス、ループ録画、ロードモード、プリ録画
最大ビデオビットレート 180Mbps
動画フォーマット H.264, H.265
音声フォーマット 48 kHz, 16-bit, AAC

基本的なハードスペックは変わりませんが、絵作りの要素のカラープロファイルが改変され選べるパターンを多くなりました。
「Insta360 Ace Pro 2」が発売された当初は、9個のカラープロファイルが装備されており、特に特徴的なものとして「LEICA NAT」と「LEICA VIV」の専用ライカカラープロファイルが搭載されていました。現在は、以前の「ポートレート」と「ナイト」が無くなり、新しく11個のカラープロファイルが追加され、合計18個のカラープロファイルが搭載されています。

「Insta360 Ace Pro 2」のカラープロファイル一覧と特徴

標準 中彩度で、日常的なシーンに適しています
鮮やか 豊かで鮮やかな色彩で、映画のようなシーンに適しています
LEICA NAT 低彩度と高コントラストで象徴的な美しさを表現します。都会での写真、建築物、光と影がはっきりしたシーンに適しています
LEICA VIV 彩度と輝度が高く、豊かでカラフルなショットでシーンの温かさを引き立てます。家族、静物、カラフルなシーンに適しています
LEICA ETN 彩度が濃厚でコントラストが強く、特徴的なマゼンダ調が加えられています。ファッションスナップ、現代建築、そして鮮明なスタイルを際立たせたいシーンに適しています
LEICA BW HC 光と影の対比をドラマチックに際立たせ、明暗の関係を強調します。すべてのシーンに適しています
レトロ香港風 映画「欲望の翼(Days of Being Wild)」などに着想を得ています。温かみのある緑がかったトーンで、強い香港レトロの雰囲気を持ちます。夜のストリートシーンに適しています
南仏バカンス 映画「グランド・ブタペスト・ホテル」などに着想を得ています。トーンは柔らかく、童話のような色彩の分布を持ちます。カラフルな昼間のシーンに適しています
NCフィルム 高コントラストでヴィンテージのネガフィルム風を再現します
NC2フィルム 高コントラストでモダンなネガフィルム風を再現します
CCフィルム 鮮やかなポジフィルムの色をシミュレートし、豊かで大胆な色調を実現します
CC2フィルム 鮮やかなポジフィルムの色をシミュレートし、夜景に最適化された豊かで大胆な色調を実現します
温かみ 低コントラストで温かみのある白色を基調とし、日々のVlogに最適です
映画 ブルーグリーンのクラシックな色調で、ストリート写真や日常生活のVlog撮影に適しています
ヴィンテージ イエローグリーンのレトロ調で、野外活動や日常生活のVlog撮影に適しています
アーバン 温かみのあるレトロな色調で、日常生活のVlog撮影に適しています
オレンジ&ティール リッチなオレンジとティールの色調で、自然の風景や旅行の撮影に最適です

かなりのカラープロファイルが用意されていますが、実際に使うカラープロファイルは使用者の好みでかなり絞られると思われます。筆者の場合、日常的に使うのは「LEICA ETN」と「LEICA BW HC」の2つに絞っています。

カラープロファイルの切替画面

特に「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」を使うようになって「Insta360 Ace Pro 2」で静止画撮影をよくするようになってからは、「LEICA BW HC」のプロファイルでモノクロ撮影を楽しむ事が増えています。

Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Proのスペックと特徴

今回紹介する「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」ですが、この撮影グリップを装着することで、少し不満であった「Insta360 Ace Pro 2」の静止画撮影がだいぶんと改善され、日常の超広角スナップ撮影手軽に楽しめるようになります。

「Insta360 Ace Pro 2」と「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」の接続は簡単

「Insta360 Ace Pro 2」と「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」の接続は、グリップに「Insta360 Ace Pro 2」を差し込み、本体の「USB Type-C端子USB」にグリップの「USB Type-C端子USB」を差し込んで接続します。このグリップを使用する時には、本体のUSB端子部分のカバーを外しておく必要があります。

グリップに本体装着後USBで接続
グリップ装着した状態で電源を入れると、グリップ接続を認識する

「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」を装着した状態で、「Insta360 Ace Pro 2」の電源を入れると、USBを通してグリップの接続が行われます。ここで若干の時間がかかるので、グリップ装着時は、本体電源を入れてすぐに撮影ができないのが少々不満な点です。しかし撮影の便利を考えると我慢できる範疇であると言えるでしょう。

「Insta360 Ace Pro 2」はアクションカメラで動画撮影がメインのカメラなので、録画開始ボタンがシャッターボタンを兼ねています。このボタンが非常に硬く、かなり押し込まないとシャッターが切れないという事が多く、ブレの原因になったり、そもそもシャッターが思ったタイミングで切れないという事が発生しやすいのが一番に不満を感じていた点でもあります。

カメラライクなシャッターボタンとズームレバー

「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」は、この静止画撮影におけるシャッター問題を大きく改善できる、シャッターボタンを搭載したアイテムになっています。
ただ、このシャッターボタンには半押し機能が無いので、シャッターボタンを押すとダイレクトにシャッターが切れてしまいます。少し慣れが必要かもしれません。しかし、シャッターボタンが硬く操作しにくい部分は大きく改善されます。

またシャッターボタン部分にあるズームレバーは、通常のデジタルズームとは異なり高解像度のセンサーを活用することで、1倍~2倍まで解像感を維持したままの「クラリティズーム」がシームレスに使用できるようになります。「Insta360 Ace Pro 2」単体で使用する場合は、1倍と2倍切替のみの仕様であった為、1~2倍の中間域が使えるようになり撮影の自由度が広がりました。

ズームレバーの操作により、シームレスな画角調整が可能
グリップ後方には機能を割り当てできるダイヤルを搭載

グリップ後方には、機能を割り当てする事ができるダイヤルを搭載。カメラを持ちながら親指で操作でき、デジカメライクな操作が可能になりました。
ダイヤルの割り当てできる機能は「フィルターの切り替え(カラープロファイルの変更)」、「シャッター速度の調整」、「撮影モードの切り替え」、「EVの調整」、「ISO感度の調整」、「ホワイトバランスの調整」から一つ割り当てることができます。

ダイヤルに割り当てる機能メニュー

「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」によって、シャッターボタンやズームレバー、そして親指で対応できるダイヤルの装備が搭載され、アクションカメラがコンデジライクに使えるようになってより魅力的なカメラに進化しました。

さらに「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」は、グリップ部分に内蔵の 2010mAhバッテリーが搭載され、カメラの稼働時間を最大 5時間40分まで延長し、電源を気にせず撮影を楽しめるようになります。

グリップのバッテリーと本体バッテリーで長時間撮影が可能

Insta360 Ace Pro 2での静止画撮影

■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境:AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/7752秒 ISO感度104
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)

「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」を装着した、「Insta360 Ace Pro 2」でストリートスナップを楽しんでみました。カメラの設定は「16:9」、オートでカメラ任せ、ダイヤルの割り当てた「EVの調整」をメイン使用で撮影です。カラープロファイルはお気に入りの「LEICA ETN」と「LEICA BW HC」をメインに切り替えながら撮影をしてみました。

「Insta360 Ace Pro 2 ストリート撮影グリップ Pro」を装着した「Insta360 Ace Pro 2」は、超広角のコンデジとして手軽に普段とは違ったスナップ撮影ができるアイテムとなり、グリップに内蔵にされたバッテリーの追加もあって、予備バッテリーを持たなくても一日スナップ撮影を楽しむ事ができました。

■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境: AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/703秒 ISO感度100
焦点距離4mm(35mm判換算13mm) ※2倍ズーム
■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境: AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/510秒 ISO感度100
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)
■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境:AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/401秒 ISO感度100
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)
■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境: AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/488秒 ISO感度100
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)

普段のカメラの標準レンズでは味わえない35mm換算13mmの超広角スナップ撮影は、非常に新鮮です。

ライカレンズ、ライカプロファイルを搭載した「Insta360 Ace Pro 2」をもっと楽しむ為に、撮影データにライカのウォーターマークを入れ込む事ができます。
専用のスマホアプリと「Insta360 Ace Pro 2」を接続し、画像の調整やライカのウォーターマークを入れ込んだものをスマホに転送する事ができるので、撮影した画像が少し違った印象に仕上がります。

スマホアプリのウォーターマーク設定画面
■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境: AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/147秒 ISO感度100
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)※2倍ズーム
■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境: AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/100秒 ISO感度140
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)
■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境:AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/742秒 ISO感度101
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)※2倍ズーム
■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境:AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/5434秒 ISO感度107
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)
■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境:AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/25秒 ISO感度239
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)
■撮影機材:Insta360 Ace Pro 2 
■撮影環境: AUTOモード撮影 絞りF2.6 シャッター速度1/231秒 ISO感度100
焦点距離4mm(35mm判換算13mm)

まとめ

「Insta360 Ace Pro 2」は動画アクションカメラですが、ライカレンズを搭載した日常のスナップ撮影もこなせる優秀なカメラです。小型なのでバックに入れておいてもかさばらないのが大きな魅力です。最近では筆者も「Insta360 Ace Pro 2」を必ず持ち歩くようになっていて欠かせないアイテムの一つになっています。今回動画撮影はありませんが、スマホ動画のような縦位置動画撮影も簡単にできるので、縦位置動画撮影ユーザーも快適に扱えるカメラです。

 

 

■写真家:坂井田富三
写真小売業界で27年勤務したのち独立しフリーランスカメラマンとして活動中。撮影ジャンルは、スポーツ・モータースポーツ・ネイチャー・ペット・動物・風景写真を中心に撮影。第48回キヤノンフォトコンテスト スポーツ/モータースポーツ部門で大賞を受賞。

・公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
・EIZO認定ColorEdgeアンバサダー
・ソニーαアカデミー講師

 

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