#『夏に向けてのおすすめフィルム4選』|フィルムカメラの魅力 国分真央

国分真央
#『夏に向けてのおすすめフィルム4選』|フィルムカメラの魅力 国分真央

はじめに

こんにちは、国分です。
今回は、これからの夏に向けておすすめのカラーネガフィルムを作例と共にご紹介したいと思います。
フィルムによって特性もありますので合わせて見ていただけますと幸いです!

夏の“青色”を特徴的に写す一癖ある1本

ホームにあるベンチも色味効果もあって夏のひと時の静けさのよう
ISO感度も高いので夕暮れまで撮影できました
晴れた夏の空と風鈴。夏の風物詩やアイテムを撮るとグッと季節感が増します

■フィルム:Cinestill 800T

私の夏に対する印象は“青”のイメージが強く、もしこの夏そういった色味で撮るなら特別な1本にCinestill(シネスチール)はおすすめしたい1本です。
映画用フィルムということもあり、夏の青空や海、風鈴などで爽やかさを演出してくれますし、何よりタングステンフィルムの特徴的な効果でより印象的に仕上がります。

また、使用したフィルムはISO800なので暗所での写真にも対応できるので室内や日陰などでも安心して撮れ、一癖つけたい方はおすすめの1本です。タングステンフィルムは他にも種類が豊富なので、Cinestillではなくてもタングステンフィルムを使用すれば同じような効果が得られると思います。

外から漏れる光も、室内から安心して撮れる感度

寒色が苦手な方は暖色が綺麗に映るKodak製を

指先に止まったてんとう虫と
急にきたゲリラ豪雨の後に晴れた瞬間の紫陽花が美しい

■フィルム:Kodak Gold 200

前述では寒色をより印象的にしてくれるCinestill含めたタングステンフィルムをご紹介しましたが、少し寒色が苦手という方はKodak Gold 200をおすすめします。
個人的には肌などの暖色が綺麗に映る印象を感じています。

また夏は日が差す時間も長いですし、外で撮影する!という方は感度が低いフィルムで十分だと思います。
行く場所や時間帯によってフィルムの種類を変えてみると、プリントした写真のイメージが変わりとても楽しいです。

夕暮れの光を利用して手に映る影を撮影

色の濃淡やメリハリをつけたい方はLomo製で!


■フィルム:Lomography Color Negative 400

こってりとした色合いを撮るならLomographyのフィルムをおすすめします。
こちらはISO400なので汎用性も高く、個人的には青みが強い印象を受けます。

またコントラストも高いのでメリハリがある写真に仕上がると思っています。
繊細な、というよりはかっこいい印象になるのでスナップやフラッシュを付けて夜撮るのもおすすめです。
人を撮るのも、自然を撮るのも楽しいフィルムだと思っています。

フラッシュを付けて撮影するとこんな感じです

難しいことはいらない。ただ撮ることを楽しむ写ルンです

影を利用して自撮り

もう難しいことは抜きに撮影したい!という方は写ルンですをお勧めします。
ただ撮る事に専念できますし、フラッシュ機能もついているので暗所も安心です。

こちらの作例はプラスチックレンズの端に少しワセリンを塗って撮影しました。光の滲みが出て印象的になります。
いつも使っているフィルムカメラにワセリンを塗るのは、レンズフィルターを付けていても抵抗がありますが、写ルンですならそういった実験的な遊び方もできます。

ピント範囲(1m~無望遠)だけ気をつけて、ぜひ撮影してみてください。

おわりに

皆様いかがでしたでしょうか。
今回はひとまず4種類のフィルムをお勧めさせていただきました。
この夏は色んな種類のフィルムで思い出を残してみてください!
それではまた。

 

■写真家:国分真央
東京都出身/写真家。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に山梨県に移住し関東を中心に活動。美しい色合いと自然が溶け込む様な写真が特徴的であり、独特な色合いが特徴的な世界観を確立させている。書籍や広告写真、CDジャケット等活動は多岐に渡り、近年はフィルム写真での活動も幅広く活動中。

 

 

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