いい写真、人に感動を与えるような写真を撮るには、
感性や感覚が敏感になることが重要。
ベトナム最後の王朝。グエン朝の王宮。フエの街には世界遺産が点在。
■カメラ:ペンタックス645NII レンズ:35mm 絞り:f11 シャッタースピード:オート フィルム:プロビア100 撮影地:ベトナム フエ城 午門

───実際に現地に泊まってサービスを受け、その場所の自然や空気感を感じて写真を撮ることが大事になるのでしょうか?

 大切なのはそのようなときに何を感じるかだと思います。鳥の鳴き声であったり、波の音であったりと、そのようなものを感じながら、自分の感性がどんどん敏感になっていくことが、写真を撮るときに活きてくると思います。
 何を見て何をきれいと思うか、いいと思えるか。言い換えれば感性・感覚など。あるいは琴線とでも言いましょうか。ですから、同じものを目の前にしても、去年と今年では感じ方が違うことがあります。今まで見えてこなかったものが見えてくる、そして気になってくることがあります。その理由を自分で考えたときに、もしかしたら自然の中で受けたマッサージが影響していたのかも知れないし、美味しいものを食べたからかも知れないと思えるんです。


BARはいつも賑やか。一日中夜だから。
■カメラ:ペンタックス645N レンズ:45-85mm 絞り:f8 シャッタースピード:オート フィルム:プロビア100 撮影地:スウェーデン ユッカスカルビ アイスホテル

───ヨーロッパをはじめ、世界各地のホテルを巡られていますが、驚くような体験をされたところはありますか?

 こんな場所にあったのかと驚いた所もありますが、何といってもいちばん印象的だったのはスウェーデンにあるアイスホテルです。冬季限定ですが、ホテル自体が氷でできているんです。
 ここのバーで飲むお酒のグラスは氷でできているので、「オン・ザ・ロック」ではなく「イン・ザ・ロック」なんです。ここには約1ヶ月滞在してオーロラの撮影をしました。

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