心地良い街でスナップを愉しむ!|Vol.1 銀座~日本橋

しふぉん
心地良い街でスナップを愉しむ!|Vol.1 銀座~日本橋

はじめに

東京というとどの街を思い浮かべる人が多いのだろう。都民であれば自分の住んでいる街?それとも渋谷、新宿、人それぞれであろう。

私は東京駅周辺を思い浮かべる。

元々佐賀出身の私にとって東京は憧れであった。というのも佐賀はとても魅力的な場所ではあるものの、高層ビルは存在しないし遊ぶ場所はショッピングモールか映画館、カラオケと限られていたからだ。そんな私が上京してカメラを手にして初めて訪れた東京駅周辺、渋谷や新宿のような喧騒とした雰囲気と対照的な、どこか異国情緒溢れる洗練された街並みにとても感動したのを覚えている。

それからというものの、私は丸の内~銀座~日本橋というエリアは大好きな街でありスナップ定番スポットとなっている。

今回、銀座~日本橋を早朝スナップしてきた。

相棒はSONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSSだ。かれこれ3年近くこの組み合わせを愛用している。24-105に関しては4年だ。これ一本あれば大抵の場面を賄うことができる万能レンズなのだ。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/6.3 1/400 ISO100 焦点距離85mm

何回か早朝スナップで訪れたことあるこのエリア。特に早朝は人通りも少なくおすすめだ。

この時期はすでに明るい午前6時過ぎ。人通りはまばらで会社に向かうサラリーマンがちらほらと、混み合う前の電車に乗り出勤前に職場近くで朝食をとるのだろうか。
交通量も少なく静かな街並みに、どこからか聞こえてくる鳥のさえずりが心地よい。

夜型人間の私は早起きは苦手だが、朝はどこか空気が澄んでいて心地よくたまに散歩するとても好きな時間だ。いつか朝型人間になってみたいものだ。

この日の始まりは銀座から

日中は賑わう銀座の象徴である和光前も、朝は閑散としていた。
銀座といえば、ハイブランド店が立ち並んでいる影響かあまりみること無いような特徴的な建物が多く存在していて、散歩するだけでも楽しい。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/5.6 1/320 ISO100 焦点距離24mm

例えば、和光の向かいにあるGINZA PLACE。透かし彫りをモチーフにしたデザインが特徴的で、とてもインパクトのある建物だ。特に大小のモチーフが作り出す陰影が美しく、通るたびについ見上げて撮影してしまう魅力がある。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/5.6 1/320 ISO100 焦点距離24mm

街スナップをする時、視線をどのように動かす人が多いのだろう。
私は割とカメラを持っていようが無意識によくキョロキョロしているし、よく上を見上げていることが多いように感じる。側から見れば落ち着きがないように見えているかもしれないし、もしかしたら東京であれば田舎者と思われているのかもしれない。

しかし、スナップにおいて周りをよく観察することは必要不可欠であり、この特徴はスナップに活かされているように感じている。

見る角度や日のあたり方によって異なる表情を楽しむことができるのも魅力の一つであり、その切り取り方に個性がでてくる。私の場合はどこか気持ちよさを感じられる構図が好きで、キッチリとした構図で切り取る、もしくは、そのように編集することが多い。

元々建築物を見るのが好きだったことにも関係してくると思っていて、自分の“好き”が無意識に自分の“表現”に影響を与えているのだと思う。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/9 1/400 ISO100 焦点距離73mm

今回の場合この特徴的な壁面を見せるために地上は入れず壁面のみを切り取り、垂直方向の補正をかけることで、ミニマルな印象に仕上げている。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/8 1/100 ISO250 焦点距離105mm

以前遭遇したハイブランド店の外壁のメンテナンスもその一つで、これはその様子を撮影した一枚だ。オフィスビルなどでは日中にもよく見られる光景だが、ここでは早朝だから見ることができる光景なのでは無いだろうか。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/5.6 1/320 ISO100 焦点距離70mm

黄色の壁が特徴的な建物の前に黄色の車が止まっている様子を向かいの建物のミラー越しに撮影し、反転させた一枚だ。
色遊びや反射はスナップ撮影においてよく使われる手法で、私も使うことが多い。

銀座を軽く散策した後は日本橋へ

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/6.3 1/400 ISO100 焦点距離38mm
■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/5 1/200 ISO100 焦点距離63mm

日本橋へは国道15号線を北へ進んでいくと京橋を経由した後到着する。その距離は約1km15分程度だ。日本橋に近づくにつれオフィスビルが増え、出勤中であろうサラリーマンとすれ違うことが増えてくる。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/7.1 1/400 ISO100 焦点距離105mm

日本橋エリアは、建物の間から差し込む光と影を探して一瞬を切り取る楽しさが溢れている。日中は銀座ほどでは無いが人通りが増えるのでなかなか撮ることのできないショットだ。

国道15号線はこの日本橋を起点に神奈川県横浜市まで続く道路で、江戸時代の五街道のひとつである“東海道”を前身とする約29kmの道路らしい。というのも土地勘もなくペーパードライバーの私にとって、道路の名称は全く馴染みがないのだ。

広い車道の両端に等間隔で並ぶ街灯が特徴的で、東京の中心地でありながらも開放感がありお気に入りの場所の一つだ。

さらに東に進んでいくと日本橋に到着

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/6.3 1/800 ISO100 焦点距離24mm
■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/6.3 1/800 ISO100 焦点距離24mm

重要文化財にも認定されているこの日本橋の上には首都高が走っており、道路の隙間から光が差し込んでいる。そこを人が通った瞬間を昨年春撮影した一枚だ。右奥に見えるのは桜で、お花見に訪れるのもおすすめである。

この日本橋を起点に国道15号線と反対に進むと、国道14号線へと入る。国道14号は墨田区や江戸川区を経由し千葉市に至る国道らしい。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/7.1 1/320 ISO100 焦点距離56mm

光が差し込む横断歩道。赤いリュックを背負った歩行者が信号機の下を通る瞬間を切り取ってみた。
赤が良いアクセントとなっていてお気に入りの一枚だ。

後ろに写る建物は重要文化財にもなっている三井本館だ。三井財閥の本拠地として1929年に竣工した建物だ。
日本橋にはこの三井本館やさきほどの日本橋など多くの重要文化財が存在しているので、一度ゆっくりと見てまわるのもいいかもしれない。

この三井本館の隣にあるのが日本橋三越本店だ。そしてこちらの本館も重要文化財なのだ。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/6.3 1/1000 ISO100 焦点距離24mm
■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/6.3 1/800 ISO100 焦点距離24mm

ヨーロッパを彷彿とさせるルネッサンス様式の外観はとても美しく、この外観が好きで前を通るたびにシャッターを切ってしまう。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/6.3 1/800 ISO100 焦点距離24mm

ビルの影が道路を斜めに分断している中、通るタクシーを撮影。

個人的にはセダン型の黄色のタクシーが好きなのだが、TOKYO2020を前にこのタイプのタクシーに入れ替えが進んだように感じる。実際に乗るとこのタイプの方が乗り心地も良いし、車椅子のまま乗車可能なタイプもあるらしい。

■撮影機材:SONY α7 III + FE 24-105mm F4 G OSS
■撮影環境:f/7.1 1/320 ISO100 焦点距離37mm

日中にはなかなか見ることが難しい、ビルの隙間から差す一筋の光を探すのも楽しいのでおすすめだ。

さいごに

今回訪れた銀座~日本橋エリア。写真を始めてからもうそろそろ5年、数え切れないほど訪れてきた場所の一つだ。何度訪れても好きな場所は見飽きることはないし、日々移り変わる街並みの中で新たな一面に出会うことができるから、これからも通い続けていきたい。

 

■写真家:しふぉん
東京を拠点にフリーランスフォトグラファーとして活動中。
2021年には初の写真集『白日夢』を上梓し、様々なジャンルを撮影する中でも一貫して“誰が見ても気持ちのいい写真”をテーマとしている。また、企業案件や観光PR案件、雑誌やwebサイトへの寄稿など幅広く活動。

 

 

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