Basicを超えたBasic機!マルチユーティリティなカメラに進化したソニー「α7 V」
- はじめに
- α7 Vの進化のポイントと基本スペック
- 新開発の部分積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS」を採用
- 新開発のAIを搭載した画像処理エンジンBIONZ XR2を搭載
- シャッターを切る前の瞬間をさかのぼれるプリ撮影
- 中央最大7.5段、周辺最大6.5段の高性能光学式5軸ボディ内手ブレ補正
- 自在な調整ができる4軸マルチアングル液晶モニター
- 「エクステンデッドRAW処理」により一枚のRAW画像から高品位な画像を生成
- α7 Vとα7 IVのスペック(主に静止画に関する部分)の比較一覧
- α7 Vの魅力的なスペックを確認・ブラックアウトフリー連写
- α7 Vの魅力的なスペックを確認・プリ撮影
- α7 Vの魅力的なスペックを確認・AIを活用した「リアルタイム認識AF」
- まとめ
- この記事に使用した機材
はじめに
今回紹介するのは今話題のソニー「α7 V」です。人気のソニーα7シリーズのスタンダードベーシック機が、4年の歳月を経て更なる進化を遂げ「α7 V」として2025年12月19日に発売になりました。「α7 IV」からどの様に進化したのか、使い勝手はどうなのか、そしてその写りがどうなのかを、短期間ではありますが発売前に「α7 V」をお借りする事ができたので、いち早く「α7 V」のスペックを紹介しながら、その実力と魅力をお伝えしたいと思います。
α7 Vの進化のポイントと基本スペック

α7 Vを紹介する前に、歴代α7シリーズの変遷をさかのぼってみたいと思います。初代「α7」が登場したのは2013年11月で、世界初のフルサイズミラーレスカメラとして登場しました。2014年12月に発売になった第2世代の「α7 II」は、フルサイズ対応5軸ボディ内手ブレ補正搭載したモデルに進化。2018年3月発売の「α7 III」は「AF-C」でも有効となった「瞳AF」機能を搭載。連写速度も向上し最高約10コマ/秒にアップし大人気となり、今なお現行商品としてラインナップされているモデルとなっています。2021年12月に「α7 IV」になり画素数が3,300万画素にアップ、上位機種に採用されている画像処理エンジンの高速化や測距点数の拡大がされました。
そして第5世代になった「α7 V」は、さらなる進化を得て「新開発部分積層型CMOSイメージセンサー」を搭載。最大約30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連続撮影が可能となり、上位機種で採用されていたシャッターを切る前の瞬間をさかのぼれる「プリ撮影」を搭載しました。また、AIを活用した「リアルタイムトラッキング」などスタンダード機と思えないハイスペックな機能を得ました。
今回登場した第5世代「α7 V」の進化のポイントをいくつかピックアップしてみました。
新開発の部分積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS」を採用
新しく受光面の上下に高速回路を配置した部分積層構造のフルサイズCMOSイメージセンサーを採用したことにより、様々な機能が大きくスペックアップしています。センサーの読み出し速度がα7 IVよりも大幅にアップし、シャッター速度が最大1/16,000秒に対応。そして、最大約30コマ/秒のブラックアウトフリーの高速連続撮影を実現したのが大きなポイントです。

新開発のAIを搭載した画像処理エンジンBIONZ XR2を搭載
第5世代の「α7 V」は進化した部分積層型CMOSイメージセンサーと、AI処理機能を内蔵した新世代の画像処理エンジン「BIONZ XR2」を採用。「α7 IV」にはないAIを活用した「リアルタイム認識AF」やリアルタイムトラッキングに対応し、被写体を高精度に捉える事が可能になりました。




シャッターを切る前の瞬間をさかのぼれるプリ撮影
シャッターボタンを押す前の瞬間をさかのぼって記録できる「プリ撮影」機能を搭載。シャッターボタンを半押ししながら被写体を捉えた後に全押しすると最大1秒前までの連写画像を記録することができ、さかのぼる時間も0.03秒から最大1秒前まで細かく設定可能です。野鳥や野生動物、スポーツ撮影などに威力を発揮する機能です。

シャッター設定を電子シャッターにしておかないと設定ができません。

プリ撮影記録時間を細かい単位で変更可能です。
中央最大7.5段、周辺最大6.5段の高性能光学式5軸ボディ内手ブレ補正
高精度な手ブレ補正ユニットおよびジャイロセンサーと、最適化されたアルゴリズムで手ブレ補正システムがトータルで進化しました。中央最大7.5段、周辺最大6.5段の手ブレ補正が可能になり、手持ち撮影での夜のスナップ撮影やスローシャッターによる動体の動きを表現するのに効果を発揮します。

■撮影環境:シャッター速度0.8秒 絞りF16 ISO800 焦点距離24mm
自在な調整ができる4軸マルチアングル液晶モニター
ソニー独自の4軸マルチアングル液晶モニターを搭載。横開きバリアングル液晶モニターとチルト液晶モニターの利便性を兼ね備え、横位置でも縦位置でも見やすい位置に自在に角度を調整できます。

「エクステンデッドRAW処理」により一枚のRAW画像から高品位な画像を生成
エクステンデッドRAW処理は、一枚のRAW画像(ARW)に対してディープラーニング技術を取り入れたRAW処理を施し高品位な画像を生成します。この処理では、各画素の周辺情報を活用したデモザイク処理により、偽色(モアレ)を抑制しながらエッジ部分のディテールを保持し、ノイズ低減処理によりノイズを効果的に抑えてくれます。
さらに画像の解像度を拡張し、縦横の画素数を2倍(全画素数を4倍:14,016 x 9344ピクセル)に拡大することができます。これらの処理を組み合わせることで、細部まで鮮明な画像の生成が可能です。このエクステンデッドRAW現像は、ソニーが提供する無料現像ソフト「Imaging Edge Desktop」の最新バージョンを使用することで可能でになります。
下の写真は、暗所でISO感度6400で撮影したデータを撮影時のデータでRAW現像出力と「エクステンデッド NR」処理現像出力、「エクステンデッド Hi-Res」処理現像出力したものになります。

■撮影環境:シャッター速度1/60秒 絞りF2.8 ISO6400 焦点距離300mm
※通常RAW現像出力



エクステンデッド NR処理現像により、高感度のノイズなどが見事に処理されているのが分かります。
大きく変わった点は先に進化のポイントとして紹介していますが、新開発の画像処理エンジンBIONZ XR2の低消費電力化によりスタミナ性能が大幅に向上しているのも見逃せないポイントです。ファインダー使用時で約630枚の撮影が可能になっており「α7 IV」に比べて約20%ほどアップしています。実際に一日中撮影をしているとバッテリーの持ちの良さを体感することができます。
α7 Vとα7 IVのスペック(主に静止画に関する部分)の比較一覧
| α7 V | α7 IV | |
| 撮像素子 | 35mmフルサイズ Exmor RS CMOSセンサー |
35mmフルサイズ Exmor R CMOSセンサー |
| カメラ有効画素数 | 静止画時:最大約3300万画素 | 静止画時:最大約3300万画素 |
| 総画素数 | 約3570万画素 | 約3410万画素 |
| 記録画素数 [3:2] | 35mmフルサイズ時 Lサイズ: 7008 x 4672 (33 M) Mサイズ: 4608 x 3072 (14 M) Sサイズ: 3504 x 2336 (8.2 M) |
35mmフルサイズ時 Lサイズ: 7008 x 4672 (33 M) Mサイズ: 4608 x 3072 (14 M) Sサイズ: 3504 x 2336 (8.2 M) |
| スロット | SLOT1: SD (UHS-I/II対応)カード、CFexpress 2 Type Aカード用マルチスロット SLOT2: SD (UHS-I/II対応)カード用スロット |
SLOT1:SD (UHS-I/II対応)カード、CFexpress Type Aカード用マルチスロット SLOT2:SD (UHS-I/II対応)カード用スロ |
| 検出方式 | ファストハイブリッドAF (位相差検出方式 / コントラスト検出方式) | ファストハイブリッドAF (位相差検出方式 / コントラスト検出方式) |
| 測距点数 | 759点 (位相差検出方式) | 35mmフルサイズ時 759点 (位相差検出方式) 425点 (コントラスト検出方式) |
| 検出輝度範囲 | EV4-20 (ISO100相当、F2.0レンズ使用、AF-S時) | EV4-20 (ISO100相当、F2.0レンズ使用) |
| 認識対象 (静止画時) | オート、人物、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機 | 人物、動物、鳥 |
| シャッター速度範囲 | 静止画撮影時 (電子シャッター): 1/16000-30秒 (メカシャッター): 1/8000-30秒、バルブ |
静止画撮影時 1/8000-30秒、バルブ |
| フラッシュ同調速度 | 1/250秒(フルサイズ)、1/320秒 (APS-Cサイズ) | 1/250秒(フルサイズ)、1/320秒(APS-Cサイズ) |
| 手ブレ補正機能 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
| 補正効果 (静止画時) | 中央7.5段・周辺6.5段 (CIPA2024規格準拠、Pitch/Yaw/Roll補正性能、FE 50mm F1.2 GM装着時、長秒時ノイズリダクションオフ時) | 5.5段 (CIPA規格準拠、ピッチ/ヨー方向、Planar T* FE 50 mm F1.4 ZA装着時、長秒時ノイズリダクションオフ時) |
| 連続撮影速度 | 電子シャッター時: Hi+時: 最高約30コマ/秒、メカシャッター時: Hi+: 最高約10コマ/秒 | Hi+時: 最高約10コマ/秒、Hi時: 最高約8コマ/秒、Mid時: 最高約6コマ/秒 、Lo時: 最高約3コマ/秒 |
| 連続撮影可能枚数 | JPEG Lサイズ ファイン: 185枚、RAW: 95枚、RAW+JPEG: 85枚、RAW (圧縮 (画質優先)): 35枚、RAW (圧縮 (画質優先))+JPEG: 35枚、RAW (ロスレス圧縮): 35枚、RAW (ロスレス圧縮)+JPEG: 35枚 | JPEG Lサイズ エクストラファイン:1000枚以上、JPEG Lサイズ ファイン: 1000枚以上、JPEG Lサイズ スタンダード: 1000枚以上、RAW: 1000枚以上、RAW+JPEG: 1000枚以上、RAW (ロスレス圧縮): 1000枚以上、RAW (ロスレス圧縮)+JPEG: 1000枚以上、RAW (非圧縮): 1000枚以上、RAW (非圧縮)+JPEG: 828枚 |
| ファインダー | 1.3cm(0.5型)電子式ビューファインダー(Quad-VGA OLED) | 1.3cm(0.5型)電子式ビューファインダー(Quad-VGA OLED) |
| 総ドット数 | 3 686 400 ドット | 3 686 400 ドット |
| 倍率 | 約0.78倍 | 約0.78倍 |
| 液晶モニター | 8.0cm (3.2型) TFT駆動 | 7.5cm (3.0型) TFT駆動 |
| ドット数 | 2 095 104 ドット | 1 036 800ドット |
| 角度調整機能 | 開き角度: 上約98°、下約40°、横約180°、横開き位置での回転約270° | オープン角:約176°、チルト角:約270° |
| USB Type-C端子 | (PORT1: SuperSpeed USB 10 Gbps (USB 3.2)に準拠、PORT2: Hi-Speed USB 480 Mbps (USB 2.0)に準拠) | (SuperSpeed USB 10 Gbps (USB 3.2)に準拠) |
| 使用電池 | リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100 | リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100 |
| 静止画撮影可能枚数 | ファインダー使用時:約630枚 液晶モニター使用時: 約750枚 (CIPA規格準拠) |
ファインダー使用時:約520枚 液晶モニター使用時: 約580枚 (CIPA規格準拠) |
| 質量(g) 本体のみ |
約610g | 約573g |
| 外形寸法 (幅 x 高さ x 奥行) | 約130.3 x 96.4 x 82.4 mm、約130.3 x 96.4 x 72.3 mm (グリップからモニターまで) | 約131.3 x 96.4 x 79.8 mm、約131.3 x 96.4 x 69.7 mm (グリップからモニターまで) |
| 発売日 | 2025年12月 | 2021年12月 |
α7 Vはα7 IVから4年の歳月を経て様々なスペックアップが図られています。価格面で上昇していますが、その価格に見合った性能を有していると言えます。
α7 Vの魅力的なスペックを確認・ブラックアウトフリー連写

α7 Vは新開発の部分積層型CMOSイメージセンサーの搭載により、電子シャッター使用時でもAF/AE追随による最大約30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連続撮影が可能になりました。フラッグシップ機と同等の連写性能を得たα7 Vは、もはやスタンダード機というジャンルのスペックを超えてきたのではないでしょうか。
ファインダー像の途切れがなく、被写体を常に見続けながら撮影できることにより、連続撮影中でも動きのある被写体を見失うことなく追うことができます。
最大約30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連続撮影を最大限に活用するには、使用するメディアに注意する必要があります。
α7 Vのメディアスロットは2スロットあり、SLOT1:SD (UHS-I/II対応)カード、CFexpress Type Aカード用マルチスロットとSLOT2:SD (UHS-I/II対応)カードになっています。
高速連写をする場合、メディアへの書き込み速度が大きなポイントになります。カメラ本体には一時的に保存するメモリーのバッファー領域がありますが、連写を続けるとメモリーの書き込み速度が速いほどバッファー領域の領域開放が速くなってしまいます。CFexpress Type Aカードは、SDカードの一番速いUHS-IIタイプよりも2倍以上速い書き込み速度があるので、高速連写をするユーザーはCFexpressカードの使用をおすすめします。
下の動画は、最大約30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連続撮影で「CFexpress Type Aカード」と「SDカード UHS-II」の連写速度の違いです。
カメラのファイル設定をJPEG+RAW(ロスレス圧縮)で高速連続撮影した結果、1秒を少し超えたくらいでカメラ内のバッファーがいっぱいになり、連写速度の低下がはじまりました。連写2秒を超えてくるとカメラ内バッファー分のメディアへの書き込みが追いつかなくなり、急速に連写速度が低下します。この辺りから使用するメディアの差が大きく影響してきます。
今回のテストの場合、3秒目以降の連写速度では「CFexpress Type Aカードの場合:約8コマ/秒」、「SDカード UHS-IIの場合:約3コマ/秒」になり連写速度低下に大きな差がでました。
最大約30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連続撮影が可能なα7 Vですが、流石にフラッグシップ機の様なカメラ内バッファーを搭載していないので、今回の様な「JPEG+RAW」の設定で連写する場合は、30コマ/秒で撮影できるのは1秒程度になります。もちろんJPEGだけで撮影する場合は、もっと長い時間の30コマ/秒撮影が可能です。
高速連写機能に関してはもう一点注意するポイントがあります。最大約30コマ/秒の連写は、カードの種類だけでなく使用するレンズによって対応できないものもあります。
参考:α7 V対応レンズ https://www.sony.jp/ichigan/lens/ilce7m5/cs/index.html
またサードパーティー製のレンズは最大約30コマ/秒には対応しておらず、手持ちのサードパーティー製のEマウントレンズ(3メーカーほど)で試してみましたが、どれも最大約15コマ/秒に抑えられています。最大約30コマ/秒を積極的に活用したいユーザーは純正レンズがマストの選択になります。
α7 Vの魅力的なスペックを確認・プリ撮影

α7 Vには、シャッターボタンを押す前の瞬間をさかのぼって記録できる「プリ撮影」機能が搭載されました。シャッターボタンを半押ししながら被写体を捉えた後に全押しすると最大1秒前までの連写画像を記録することができ、スポーツ撮影や鳥、動物撮影でシャッターチャンスを逃さない魅力的な機能です。

さかのぼる時間も0.03秒から最大1秒前まで細かく設定可能なので、使用者の環境に合わせて調整するのが良いでしょう。最大1秒までさかのぼれますが、あまり長い時間をプリ撮影に割り当ててしまうと、実際のシャッターを押した以降の最大連写速度にも影響がでてしまう場合や、無駄なカットが大量に記録されてしまう場合もあるので、撮影しながら自身にあったプリ撮影時間の調整、設定をすることをおすすめします。

プリ撮影の設定で、マーカーを記録させておくことが可能です。赤枠の→の部分から赤枠で★のレーティングの間が、プリ撮影で記録された画像です。カメラのプリ撮影記録時間は「0.5秒」で設定してあるので、ちょうど最大約30コマ/秒の半分の15コマの連写が記録されています。赤枠で★から実際にシャッターを切って連写撮影した画像になります。

■撮影環境:シャッター速度1/1600秒 絞りF5.6 ISO800 焦点距離600mm
※プリ撮影、被写体認識(鳥)

■撮影環境:シャッター速度1/3200秒 絞りF2.8 ISO400 焦点距離200mm
※プリ撮影、被写体認識(動物)
α7 Vの魅力的なスペックを確認・AIを活用した「リアルタイム認識AF」

α7 VはAIを活用した「リアルタイムトラッキング」が搭載されました。狙いたい被写体を指定してシャッターボタンを半押しするだけでカメラまかせのオートフォーカス追随が可能になり、α7 IVの被写体認識オートフォーカスより飛躍的にオートフォーカス性能が向上しています。

■撮影環境:シャッター速度1/800秒 絞りF5.6 ISO400 焦点距離600mm
※被写体認識(鳥)
上の被写体認識(動物)のファインダー情報の動画を見てもらえば、広範囲・高速高精度・高追随を実現する759点像面位相差オートフォーカスの性能が分かります。ファインダー上部の端まで、被写体認識(動物)の瞳をしっかりと捉え続けています。

■撮影環境:シャッター速度1/250秒 絞りF1.2 ISO1600 焦点距離50mm
※被写体認識(動物)
AIを使用した被写体認識のオートフォーカスの精度は高く、超望遠や大口径のレンズで絞りを開けて撮影した場合の被写界深度の浅いような撮影でも安心して使用することができます。

■撮影環境:シャッター速度1/1600秒 絞りF2.8 ISO800 焦点距離300mm
※被写体認識(動物)

■撮影環境:シャッター速度1/1250秒 絞りF5.6 ISO800 焦点距離600mm
※被写体認識(動物)

■撮影環境:シャッター速度1/3200秒 絞りF2.8 ISO800 焦点距離300mm
※被写体認識(動物)

■撮影環境:シャッター速度1/30秒 絞りF2.8 ISO800 焦点距離70mm
※被写体認識(オート)

■撮影環境:シャッター速度1/320秒 絞りF4 ISO800 焦点距離73mm
※被写体認識(人物)
まとめ
α7 Vはベーシック機でありながら、フラッグシップ機の機能を一部搭載し従来のベーシック機の枠を超えたコストパフォーマンスの高いカメラになっています。それゆえ、そのすべての機能を使いこなすには少し難易度が高くなったような気もします。メカシャッターと電子シャッターの性格や性能の違いをよく理解し、被写体や撮影シーンにあったカメラ設定をしないと宝の持ち腐れになってしまう恐れもあります。メニューの内容、様々な設定をしっかりと理解し、自分にあったカスタム設定ができれば、多様な撮影に対応可能なカメラになりユーザーの満足度も高いカメラになるでしょう。
今回は、静止画のみで主に連写やオートフォーカスの性能にポイントを絞ってのレビューになりましたが、まだまだ進化しているポイントも多くあります。筆者も予約開始と同時に予約注文をしたので手元に届くのが楽しみです。
■写真家:坂井田富三
写真小売業界で27年勤務したのち独立しフリーランスカメラマンとして活動中。撮影ジャンルは、スポーツ・モータースポーツ・ネイチャー・ペット・動物・風景写真を中心に撮影。第48回キヤノンフォトコンテスト スポーツ/モータースポーツ部門で大賞を受賞。
・公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
・EIZO認定ColorEdgeアンバサダー
・ソニーαアカデミー講師

















