INSTAX MINI 99 アナログインスタントカメラの最上位機種 |コハラタケル

コハラタケル
INSTAX MINI 99 アナログインスタントカメラの最上位機種 |コハラタケル

はじめに

みなさん、こんにちは。写真家のコハラタケルと申します。現在、ShaShaにて「なんでもないただの道が好き 街撮り講座」 を連載しております。

今回は富士フイルムINSTAXチェキ新製品であるINSTAX MINI 99に関するレビュー記事です。レビュー記事ではあるのですが、すべての機能を説明するのではなく、僕の視点で気になったポイントを重点的に話していきます。

アナログインスタントカメラの最上位機種”クラシカルなデザイン”

すでに公式サイトでチェックはしていましたが、改めてデザインを見てみましょう。

アナログインスタントカメラの最上位機種とのことで、見た目もクラシカルなデザインです。シボ加工がされており、高級感もあります。個人的に好きなポイントはこちらのダイヤルで操作ができるところ。普段、カメラで写真を撮らない人でもシンプルでわかりやすいです。

写真の左側が濃淡調整ダイヤル。右側がカラーエフェクトダイヤルです。

現在、僕はプリンターのINSTAX mini Link 2とINSTAX SQUARE SQ1を所持しているのですが、並べてみるとこのような感じ。INSTAX MINI 99 は名前の通りコンパクトなサイズです。

SQ1はリチウム電池(CR2)を2本使用しますが、INSTAX MINI 99はバッテリーです。専用のバッテリーチャージャーで充電します。バッテリーチャージャー側の接続端子はUSB-type c です。

このバッテリー1個で撮影可能枚数は約10パックとのこと。一度の撮影でチェキを何十枚も撮ることはそんなにないと思うので、これだけ撮れれば十分そうです。バッテリーはファインダーがある背面側に入れる場所があります。

カラーエフェクトコントロールは明るい環境でもしっかり色が出る

今回の注目ポイントはなんと言ってもColor effect control(カラーエフェクトコントロール)でしょう。INSTAX MINI 99に搭載された新しい機能です。カメラ内部に搭載されたLEDの発光により、6種類のプリント表現を楽しむことができます。

時刻はAM7:45。自然光かつ白壁背景でどれぐらい色が変わるのか。テーブルの上のかすみ草を撮影してみました。

結果は……

僕の想像以上に色が出てくれました! 実は撮影前はちょっといじわるをしようかと思い、朝陽・白壁背景という色の効果がわかりづらそうな環境を選びました。というのも少し暗い環境かつフラッシュを使ったほうが、色が出やすいのかなと思っていたんです。しかし、部屋全体が明るい環境でも、それぞれ綺麗に色が出ています。

ちなみに左からライトリーク・セピア・ソフトマゼンタ・ライトブルー・ウォームトーン・フェーデッドグリーン、そして一番右はノーマルです。濃淡調整に関してはすべてノーマルで撮影しています。

同じ環境でフラッシュも使ってみました。使ったカラーエフェクトはフェーデッドグリーン。

左がフラッシュ無し。右がフラッシュ有りです。フラッシュを使ってもカラーエフェクトの効果は十分に発揮されています。

さて、カラーエフェクトコントロールの種類ですが、改めてこちらに書かせていただきます。

・ライトリーク
・セピア
・ソフトマゼンタ
・ライトブルー
・ウォームトーン
・フェーデッドグリーン

みなさん、どうでしょうか? ひとつ気になったものがないでしょうか。

僕が気になったのは”ライトリーク”です。ほかの種類に関しては色の名前が入っていたり、ウォームトーンに関してもウォームという言葉が入っているので暖色系だということが想像できます。

このライトリークなのですが、直訳すると「光漏れ」。公式サイトをチェックしてみると”フィルムカメラの光漏れを幻想的に再現 ※5種のうちランダムでLEDが発光します”とのこと。

ランダムで発光するということは同じ環境で連続で撮影しても違う色になるのかと思い、実際に試してみました。ストロボ無し、濃淡調整はノーマルです。

右と中央の写真は連続でシャッターを切りました。右はオレンジ・イエロー寄りで、中央はレッドが強いですね。

右と中央の写真はフィルムの9枚目と10枚目。左に関してはフィルムを交換後、撮影しました。そのため右と中央に比べると、1~2分後に撮影しています。また、撮影位置も少しだけ角度を変えました。

右と中央の写真が右下に光漏れが出たのに対し、左の写真は左上に光漏れが出ています。

・同じ環境でも色はランダムである

・色が発生する位置もランダムである

・ライトリークの色はフィルムの感光写真のようにオレンジ・イエロー・レッドの色になりやすい

あくまで上記は僕の今回の結果に過ぎず、何百枚と試すと結果は変わってくるかもしれません。普段、デジタルカメラを使うことが多い僕としては、ランダム性があるライトリークの表現が非常に面白いと感じました。

濃淡調整の明るさの違いについて

次に濃淡調整の明るさの違いを確認してみました。

時刻はAM8:45。光の向きは順光です。この場所をINSTAX MINI 99で撮影してみます。

結果は……

左からLight+、Light、Normal、Dark、Dark-です。

今回の撮影環境だとDarkとDark-の違いは写真だとわかりづらいですが、実際に肉眼でフィルムを見ると微差ですが違いがわかります。とくに空のトーンを見ていただけるとわかりやすいかと思います。

濃淡調整に関しては正解はなく、自分がどういう写真にしたいのかによって使い分けることが大切だと感じました。僕は少し淡い色合いのほうがチェキらしいかなと思っているので、今回の写真だとLightとNormalぐらいが好みです。

次に半逆光でも試してみました。時刻はAM9:30。この場所をINSTAX MINI 99で撮影してみます。

結果は……

半逆光といっても光の強さによって写り方は変わります。この日は陽射しが強かったため、Dark、Dark-での撮影に関しては道路や建物がかなり暗くなっています。半逆光でシルエットの写真を撮りたい方はDark、Dark-で撮るのが良さそうです。

先ほどの順光写真のときにも感じたことですが、Normalに関しては名前の通り適正露出で撮影してくれます。濃淡調整にこだわりがない方はNormalに設定しておくのが良いでしょう。僕はLightの明るさが一番好みですね。

バルブモードの実用性

INSTAX MINI 99 にはカラーエフェクトコントロール、濃淡調整、マニュアルビネット以外にも多種多様な機能が搭載されています。

・バルブモード
・二重露光
・インドアモード
・スポーツモード
・遠景/マクロ撮影
・セルフタイマー
・自動発光オートフラッシュ(自動調光)

今回は上記のなかでバルブモードを使用して夜の道路を撮影してみました。バルブモードはシャッターを開放して(最大10秒まで可)撮影するため三脚を使用します。またシャッターボタンを押している間、シャッターが開放されます。こちら忘れないようご注意ください。

さらにもうひとつ気を付けてほしいポイントがあります。バルブモードを含む二重露光やインドアモード、スポーツモードは電源をOFFにすると標準モードに戻ります。電源を入れて、もう一度これらの機能を使う場合、再度設定するのを忘れずに。

では、実際にバルブモードを使って撮影した写真をご覧ください。左がバルブモード、右が標準モードでの撮影。濃淡調整はノーマルです。

バルブモードに関しても自分の想像以上に明るく、綺麗に撮影することができました。僕は普段、人物とスナップを撮影することが多く、三脚を使っての長時間露光撮影に関してはほとんどやったことがありません。撮る前は本当に綺麗に撮れるのか不安でしたが、そんな僕でも上手く撮影することができました。ちなみに最大の10秒で撮影しています。

まとめ

・日中の光が明るい環境でもカラーエフェクトコントロールの色は綺麗に出る

・濃淡調整は自分の好みに合わせて設定を。迷ったときはノーマルで

・三脚があれば撮影初心者でもバルブモードを実践的に使える

いかがでしたでしょうか。今回、カラーエフェクトに関しては初体験でしたが、チェキの淡い色合いとカラーエフェクトの表現がとても合っていました。カメラでの撮影に慣れていない方から作品撮りで積極的に使いたい方まで。幅広く支持されるチェキだと感じました。

 

 

■写真家:コハラタケル
フォトグラファー 1984年生まれ、長崎県出身。大学卒業後、建築業の職人を経てフリーのライターに。その後フォトグラファーに転身。セクシー女優たちのデジタル写真集”とられち”シリーズ撮影担当。#なんでもないただの道が好き発案者。

 

 

関連記事

人気記事