キヤノン EOS R8登場!|小型・軽量で最新機能を搭載した万能カメラ

ShaSha編集部
キヤノン EOS R8登場!|小型・軽量で最新機能を搭載した万能カメラ

はじめに

 2023年2月8日に、キヤノンの新製品「EOS R8」「EOS R50」など多くの情報が発表されました。使用ユーザーやシーン・ご予算に合わせて多くのラインナップが増えてきているEOS Rシステムですが、今回の発表で注目を浴びている製品として、小型・軽量で最新の機能を搭載したフルサイズカメラ「EOS R8」が挙げられます。

 ShaSha編集部では発表後に実際にEOS R8のタッチ&トライの機会を頂戴し、ユーザーの皆さんが気になっているあれこれを体感してきましたので、機能特徴や外観と合わせてレポートさせていただきます。

EOS R8の外観について

 まずはEOS R8の外観や仕様について、実際に触った感想を交えてご紹介していきます。


 まず、なんと言ってもEOS R8の外観で最も気になっていらっしゃる方が多いであろう、小型軽量という点について。実際にカメラを触ってみるとより一層「軽い!」という驚きを感じることができました。男性の手のひらでの収まりはもちろん、グリップもしっかりしていてホールド感は残した上で、非常に軽く仕上がっている印象です。

■EOS R8(左)、EOS RP(右)との比較

 2019年に発売された同じく小型・軽量モデルのEOS RPと比較してみました。大きさはほとんど変わらず、外観の統一されたデザインは引き続き継承されている印象です。


 本機種においてもバリアングル液晶を採用。軽量・コンパクトな設計と相まって、セルフィーやVlogといったシーンでも活躍してくれる印象です。


 上部ボタン類には使用しやすいモードダイヤルは踏襲する印象を受ける中、一部変化が見られました。

 以前は電源のON/OFFスイッチにMovieの切り替えも含まれていましたが、誤作動が起きてしまうケースがあるというユーザーからの声を反映して、左側上部にスチールとムービーの切り替えレバーを実装。先日発売を開始したEOS R6 Mark IIに次いで、この切り替えレバーを搭載しています。


 背面ボタン類においては、EOS R3やEOS R5などの上位機種において採用されているマルチコントローラーは非搭載。ボタン類の配置も大きく変更がないという点は、EOS RPなどから買い替えを検討しているユーザーにとっても安心材料ですね。


 EOS R8ではシステム拡張性に優れた「マルチアクセサリーシュー※」を搭載。ストロボのコントロール、音声のデジタル入力、高速データ通信や電源供給などの機能拡張に対応できます。また、従来のアクセサリーシューと同じ接点部(5ピン)を備えているので、すでに所有されているアクセサリーもそのまま使用可能です。

※取り付け脚の部分に防塵・防滴性能を備えた従来アクセサリーを使用する時は、マルチアクセサリーシューアダプター AD-E1が必要です。
※コネクタータイプの接点部への異物や水滴などの侵入を防止するため、アクセサリー未装着時は付属のシューカバーをご使用ください。防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐことはできません。


 外部入力エリアです。マイク・レリーズ・タイプD(マイクロ)HDMI・USB Type-C(充電・給電可能)など、動画ユーザに向けた拡張性もカバーしています。


 バッテリーおよびSDカードスロットは底面に。この辺りはEOS RP同様の設計で、SDカードはシングルスロット。バッテリーはLP -E17を採用し、EOS RPと共通のものを採用することで、買い替えを検討されている方にとっては予備バッテリーの流用ができ、嬉しい限りですね。


 また、今回同時に発表されたRF24-50mm F4.5-6.3 IS STMは、レンズキットとして販売されることが決定しています。EOS Rシステムの新標準ズームレンズとして、EOS R8ともサイズ感やホールド性などが非常にマッチしています。

EOS R8の特徴紹介


 それでは、EOS R8の各種特徴について触れていきたいと思います。

 

高画質・高感度


 EOS R8では常用ISO感度が最高102400まで進化しています。夜間や暗所などの暗いシーンで、シャッタスピードを上げる際も低ノイズを実現し、安心して撮影に挑めます。

 また約2420万画素※のCMOSセンサーを搭載。映像エンジンには先進のDIGIC Xを搭載し、上位機に引けを取らない高品質な映像表現が可能となっています。

※RF/EFレンズ使用時。使用するレンズまたは画像処理により、有効画素が減少することがあります。

 

高速連続撮影


 EOS R8は電子先幕と電子シャッターの2種類を搭載し、電子シャッター撮影時には最高約40コマ/秒※1の高速撮影が可能になりました。電子音がオフにできるサイレントシャッター機能も相まって、スポーツや動物・鉄道といった連続的な動きをする、かつシャッターの音や機能においても繊細な被写体においての決定的瞬間を撮影するために、非常に心強いアップデートとなっています。

 またキヤノン公式の発表によると、EOS RPと比べてローリングシャッター歪み※2も軽減しているとのことです。

※1 連続撮影速度は、被写体/撮影条件、カメラ設定や使用するバッテリーの種類や状態、使用レンズなどにより低下することがあります。詳細についてはこちらをご参照ください。
※2 被写体や撮影条件によって、ローリングシャッター歪みが発生することがあります。電子シャッター時にストロボは使えません。

 

■シャッター音比較参考動画

 

高精度AF&トラッキング


 EOS R8では高速・高精度なオートフォーカス(AF)を実現すべく、EOS R6 MarkIIでも採用している「デュアルピクセルCMOS AF II」を搭載。画面の広範囲にわたり、スピーディーなAFが可能となります。さらに被写体検出で人物や動物優先・乗り物優先機能などを駆使した高精度なトラッキング(追従)が可能で、動き続ける被写体を粘り強く追いかけて撮影をすることができます。

 

■人物へのトラッキング参考動画

 

■動物と乗り物へのトラッキング参考動画

 

圧倒的な小型・軽量


 EOS R8の目玉でもある特徴として、約461g(バッテリー・SDカード含む)という圧倒的な小型軽量化に成功。これは他機種において最軽量を謳っていたEOS RPの約485g(バッテリー・SDカード含む)よりも軽いという衝撃です。

 RFマウントの小型レンズラインナップと組み合わせることで、どこにでも持ち出せてサッと取り出し撮影ができる強みがあります。

 

4K高画質動画


 EOS R8は動画も魅力的な機能が満載。6Kオーバーサンプリングから生成される高画質な4K/60P動画や、4Kタイムラプス動画・180Pのスローモーション撮影など、軽快なボディーから繰り広げられるVlogなどの撮影シーンにも強い味方になります。

 

多彩な撮影機能


 他にもEOS R8は多彩な撮影機能が盛り沢山!
 注目の機能で皆様が気になっているであろう、デジタルテレコンバーター機能※1は、静止画においてデジタル処理を実施することで撮影倍率を約2倍/4倍にして静止画撮影をすることができます。

 望遠レンズと標準レンズを切り替える手間が省けるメリットがあり、機材の軽量化などにも一役買ってくれそうです。

 その他にも、1回のレリーズでカメラが自動的にピント位置を変えながら連続撮影し、深度合成を行うことで手前から奥までくっきりした画像が生成できるフォーカスブラケット撮影※2など注目の機能が満載です。

※1画像を拡大して記録しているため画質は低下します。JPEG/HEIF撮影のみとなります。またAFフレームは中央1点で固定となります。サーボAF中の全域トラッキングはできません。
※2フォーカスブラケット撮影は、シャッター方式が電子シャッターに固定されます。また、ピクチャースタイルが[オート]の時は[スタンダード]で撮影されます。シャッタースピード、絞り数値、ISO感度、ピクチャースタイル、ホワイトバランスは撮影1枚目の設定で固定されます。シャッタースピードは最高約1/8000秒となります。

おわりに

 今回はCanonの新製品 EOS R8について特徴などをおさらいしながらタッチ&トライで感じた実際の感想と合わせてご紹介しました。
EOS Rシステムにおける新しい立ち位置の存在になるEOS R8は、EOSシステムの最新機能を盛り込みながらも小型・軽量に作られることで、誰でも撮影に持ち出しやすいカメラという印象を受けました。

 ぜひ一度、この感動をカメラのキタムラ店頭で体感してみてはいかがでしょうか?

 

■EOS R8の性能や機能はこちらの動画でも紹介しています。

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