キヤノン EOS R6 Mark III|カラーフィルターで自分だけの物語を紡ぐ

金森玲奈
キヤノン EOS R6 Mark III|カラーフィルターで自分だけの物語を紡ぐ

はじめに

2025年11月、キヤノンのEOS R6シリーズの第3世代となる「EOS R6 Mark III」が発売されました。全体のスペックの底上げと新たに14種類の「カラーフィルター」を搭載したことで、目の前のシーンを「色」で彩る面白さも兼ね備えたこちらのカメラの楽しみ方をご紹介します。

R6 Mark IIから進化した点

前機種の約2,420万画素から約3,250万画素に有効画素数がアップしたことや、レンズとの協調手ブレ補正で8.5段分の補正効果を実現したことなど、撮影機能が向上したことはもちろんですが、個人的に一番大きな進化と言えるのはやはり「カラーフィルター」が搭載された点を挙げたいと思います。

色が紡ぐストーリーを楽しむ

今回初搭載となった「カラーフィルター」は目の前のシーンに似合うフィルターを選ぶことで何気ない日常の風景に印象的な「色」を添えてくれます。

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF50mm F1.4 L VCM
■撮影環境:1/200sec F1.4 +1/3補正 ISO100 WBオート
カラーフィルター:StoryTeal&Orange
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF50mm F1.4 L VCM
■撮影環境:1/100sec F1.4 +1 1/3補正 ISO100 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF50mm F1.4 L VCM
■撮影環境:1/200sec F1.4 -1/3補正 ISO3200 WBオート
カラーフィルター:TastyCool

フィルターによって世界観をガラリと変える楽しみがあるカラーフィルターですが、色空間がsRGBのJPEG記録のみ対応のため、普段RAWで撮る人は注意が必要です。私もいつもはRAW(色空間Adobe RGB設定)で撮っているため、RAWに対応していないのはちょっと残念で、今後キヤノン専用現像ソフト「DPP」でRAWデータにカラーフィルターの効果を適用できるようになってほしいと願わずにはいられません。

また、RAWでも撮っておきたい時にその都度記録画質や色空間を設定し直すのがさすがに億劫だったので、カスタム撮影モードのひとつにカラーフィルター用の設定を記録して切り替えるようにしました。RAWでも撮る機会がある方にはオススメです。

自分だけのショートムービーを作る

EOS R6 Mark IIIは動画機能も大きく進化しています。これまでMENU内にあった「ハイフレームレート」がなくなった代わりにモードダイヤルに「S&F(スロー&ファスト)」が追加され、スローモーションや早回しがより簡単に撮影できるように。「S&F」を選択した状態でMENU内の「動画記録サイズ」のフレームレートを変更することで動きのスピードを細かく設定することができます。

大雪が降った日、朝起きると一面の雪景色。大喜びでカメラを持って外に飛び出しました。東京にはめずらしいふわふわのパウダースノーのおかげか、不思議とあまり寒さも感じなかったので心ゆくまで写真と動画撮影を楽しんだものをひとつのムービーにしてみました。

カラーフィルターはもちろん動画にも対応しているので、少しほの暗い雪の日の世界観を陰影を生かしつつ少し青みも強調してくれる「PaleTeal&Orange」で表現してみました。

こんな日に自転車に乗るツワモノが…。
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF70-200mm F2.8 L IS USM(70.0mm)
■撮影環境:1/4000sec F2.8 +1 1/3補正 ISO640 WBオート
カラーフィルター:PaleTeal&Orange

いつもの日々にあたたかさを添えて

すっかりカラーフィルターの魅力にハマり、色々なシーンでフィルターを変えて写真を撮っていましたが、今回一番気に入ったのは陽だまりのようなあたたかさを写真にプラスしてくれる「TastyWarm」でした。

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF50mm F1.4 L VCM
■撮影環境:1/1250sec F1.4 +1/3補正 ISO250 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm
早咲きの桜に出会った。
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF50mm F1.4 L VCM
■撮影環境:1/8000sec F1.4 +2/3補正 ISO100 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF50mm F1.4 L VCM
■撮影環境:1/400sec F1.4 +1 1/3補正 ISO800 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm
姪っ子2号を幼稚園にお迎え。のち、公園に寄り道。
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF24-70mm F2.8 L IS USM(29.0mm)
■撮影環境:1/200sec F5.0 -2/3補正 ISO100 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF24-70mm F2.8 L IS USM(70.0mm)
■撮影環境:1/160sec F4.0 ISO100 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF24-70mm F2.8 L IS USM(24.0mm)
■撮影環境:1/250sec F10.0 -1 1/3補正 ISO400 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF24-70mm F2.8 L IS USM(70.0mm/1.6倍クロップ)
■撮影環境:1/1250sec F9.0 ISO100 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm
夫の誕生日ケーキを焼く。
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF24-70mm F2.8 L IS USM(60.0mm)
■撮影環境:1/60sec F2.8 ISO2000 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm
地元のヒーロー登場。
■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF50mm F1.4 L VCM
■撮影環境:1/500sec F1.4 ISO2500 WBオート
カラーフィルター:TastyWarm

さいごに

■撮影機材:キヤノン EOS R6 Mark III + RF50mm F1.4 L VCM
■撮影環境:1/3200sec F2.8 +1 1/3補正 ISO640 WBオート
カラーフィルター:PaleTeal&Orange

キヤノン初となる「カラーフィルター」を搭載したEOS R6 Mark IIIはひとつのフィルターで世界観を統一して写真にストーリーを持たせたり、シーンごとにその時感じた空気感を色で補完する面白さといった新しい撮影体験をさせてくれるカメラです。
ぜひ自分だけの物語をカラーフィルターと一緒に紡いでみてください。

 

■写真家:金森玲奈
1979年東京生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京藝術大学美術学部附属写真センター勤務等を経て2011年からフリーランスとして活動を開始。フォトレッスン&ワークショップ「ケの日、ハレの日」を主宰。
祖師ヶ谷大蔵のアトリエ「Maison PHOTOGRAPHICA」で大切な思い出の一枚を手に取れるカタチで残すプリントサービスや、写真と雑貨の店を展開している。
2026年、ソニーイメージングギャラリー銀座で個展開催が決定。

 

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