#『冬らしさを写す様々な被写体』|フィルムカメラの魅力 国分真央

国分真央
#『冬らしさを写す様々な被写体』|フィルムカメラの魅力 国分真央

はじめに

皆様こんにちは!国分です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は大規模な展示をしていたため久々の記事となりました。
今回は「冬って何を撮ればいいの?」というお悩みをチラホラ聞くので、私なりのオススメ被写体をご紹介します!

寒いから外に出たくない方には

■機材:Kodak EKTAR H35N
■フィルム:Kodak ULTRAMAX
■機材:Nikon F3 HP
■フィルム:Kodak PORTRA 400
■機材:PENTAX SP
■フィルム:Kodak GOLD 200

もう寒くて外に出たくないけど、写真は撮りたいなという方は季節のフルーツや花などを家で物撮りとして楽しむのも良いです。
撮っている瞬間はそんなに季節感を感じないものですが、違う季節の時に写真を見返すと「冬らしさ」を感じます。
ポートレートも部屋で撮ると暖かい空間で撮れますし、モデルさんに長袖や冬らしいニットなど着てもらうと季節感が出ます。

また冬は日のある時間帯が少ないですが、晴れれば午前中から写真は撮りやすい時期だと考えます。
乾燥している影響で雲が少なかったり、空気がスッキリしている日が狙い目です。

室内×冬の応用編。少し特別感のある作品を

■機材:Nikon F3 HP
■フィルム:Kodak EKTAR 100
■機材:Nikon F3 HP
■フィルム:Kodak EKTAR 100

室内での応用編で、多重露光ができるカメラをお持ちの方はチャレンジしてみるのもありです。

冬の夕暮れになるとマンションから月が見えることがあるので、今回多重露光してみました。
まず左右で多重になる空間を意識しつつ、カメラを反対向きにして撮影しています。

また、先程お話しした花などのアイテムで+αとして多重露光するのも良いと思います。
黒布背景に明るい百合を飾って、2枚目の多重時にガラスの光を取り入れてみました。
もし時間に余裕がある方はこういった背景にも気をつけると、特別感の増す写真を残すことができます。

色のない世界と冬は最高の相性

■機材:Konica BiG mini
■フィルム:ILFORD XP2 SUPER 400
■機材:Konica BiG mini
■フィルム:ILFORD XP2 SUPER 400

私の今までの記事で何度も紹介しているILFORD XP2 SUPER 400は冬の時期にもおすすめです。
普通のカラー現像対応ですし、気軽にラボに出しやすく階調も優れているのも嬉しい。

冬の枯れた草花や、硬質な建物、アスファルトによく合い、鉄橋や鉄塔などを撮るのもいいですね。

最初の写真はカメラ側の電池が残り少なかったので、少し巻き上げが足らず多重の様になっていますが、こういったアクシデントも愛せるのがフィルムの魅力です。

もう撮りたくても同じものは撮れない、思わぬ写真。それが私のフィルムを続ける理由の一つでもあります。

冬の醍醐味である雪や水辺を楽しむ

■機材:KONICA 現場監督28WB
■フィルム:LomoChrome Color ’92 35mm ISO400
■機材:Canon Autoboy 2 QUARTZ DATE
■フィルム:Kodak GOLD 200
■機材:PENTAX SP
■フィルム:Kodak GOLD 200
■機材:PENTAX SP
■フィルム:Kodak GOLD 200

言わずもがな、冬は雪や水辺、氷などの被写体を存分に楽しむことができます。
私の特に好きな撮り方は、雪が夜降っていたら光源に向かってフラッシュ付きのコンパクトフィルムカメラで撮る方法です。
寒くても手軽にポケットに入れておけますし、季節感も逃さず残すことができます。

参考写真のように使っているカメラの付属レンズによっては焦点距離も変わりますが、フラッシュに写った雪の形が三角になったり、丸になったりと違いもあります!
是非こちらも挑戦しつつ、どんなふうに撮れるのか確かめるのも良いと思います。

また晴れている冬の日には、水や氷などをかざしてみたり、冬の空気感が伝わるアイテムを探してみましょう。
私もこうやってお出かけする時は現地調達で、その場で出会ったものをよく写します。
冬+下に雪や水辺に光の反射がある時は、明るくなりすぎないように露出に気をつけてくださいね。

いっそ旅行の予定をたててみる

■機材:Nikon F3
■フィルム:LomoChrome Color ’92 ISO400
■機材:Nikon F3
■フィルム:LomoChrome Color ’92 ISO400
■機材:Nikon F3
■フィルム:LomoChrome Color ’92 ISO400

冬らしい景色を楽しみ、撮影も思いっきりしたいなら旅行に行ってみるのも一つの手だと思います。

その場の景色や思い出を残してみるポイントは、冬の空気感に合うようなフィルム選びです。
今回はLomoChrome Color ’92 ISO400を選んでいますが、寒色と落ち着きのある彩度が冬におすすめで、自分が思っているより一段階上の露出で撮るとより良いと思います。
今回はアイテムとして、中判フィルム越しに写っている景色も撮影してみました。

おわりに

今回は冬って何を撮るんだっけ、と考えている方向けへの記事でした。
室内で楽しむのも良し・外で思いっきり冬を満喫するのも良しです。また場所や雰囲気に合わせて冬ならではのフィルム選びも大切になります。
この冬、色んな写真を撮りましょう!それでは。

 

 

■写真家:国分真央
1990年 東京都生まれ。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。

 

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