画面に変化を持たせてより魅力的に!|カメラ用語を正しく理解しよう vol.7

ShaSha編集部
画面に変化を持たせてより魅力的に!|カメラ用語を正しく理解しよう vol.7

はじめに

こんにちは! ShaSha編集部です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。

ShaShaはご存じのとおりカメラやレンズなどの機材、また撮影方法などを写真愛好家の皆さまに紹介するサイトです。毎日更新される記事内では、少し難しい専門用語がたくさん飛び交っていますね。もちろん内容をすぐに理解できる写真上級者の方も多いかと思いますが「それってなんのこと?」と、?マークが出ている読者の方もいらっしゃると思います。

このシリーズではそんな初心者の方に、つまずきがちな写真用語をわかりやすく解説していきたいと思います。「なんとなくはわかってはいるけど……」という方も、用語をきちんと理解できると写真生活がますます楽しいものになるはずです。
もちろん中・上級者の方も、おさらいに是非読んでみてくださいね。

見た感じに撮れていない?

カメラを持ってぶらぶらと歩いているとき「あ、あれ面白いな!」と思ってパチリ。でも、見た感じのように写真が撮れていない…。みなさんはこんなふうに感じたことはありませんか?「私ってセンスないのかも?」いえいえ、そんなことはありません。

きっと、これいいな!と思った被写体をそのまま撮っていることが多いのではないでしょうか。しかし、画面の中の被写体の配置や自分が撮る位置を少し変えるだけで、写真がぐっと良くなってくることがあります。

良い被写体を見つけたら、次にそれを写真でどのように表現するかが大事になってきます。これまでは絞りやシャッタースピードなどカメラの基本的な操作を紹介してきましたが、先月の「光」同様、さらにプラスαの撮影方法を紹介します。

今回は少しの工夫で写真をより魅力的に見せるための、基本的な構図、アングル・ポジションについて学んでいきましょう。

横位置・縦位置

例えば集合写真を撮るときは、横位置で撮ることが多いですよね。画面の中に多くの情報を取り入れることができますし、左右の広がりを表現したいときにも向いています。風景写真や街中のスナップ写真なども、横位置のものが多いように感じます。

逆に縦位置の写真は何かを強調したいとき、例えば高さや奥行きなどを表現したいときに向いているでしょう。大きなタワーや樹木の高さを出したいときには、縦位置で撮るとその迫力を表現できます。またポートレートでは、なるべく被写体の魅力を表現するために大きく写し、さらに被写体以外の情報を極力なくすために、縦位置で撮ることが多いと思います。

このように、まずは被写体の何を表現したいかを考え、横位置で撮るか縦位置で撮るかを決めていきましょう。

横位置のほうが左右の広がりを表現できる

縦位置のほうが奥行きを表現できる

構図

構図とは、画面の構成のことです。ShaShaの記事を読んでいて「自分もこんな風に撮ってみたい!」と撮影してみても、なんだか作例と違う…。なぜでしょう。プロの写真家が撮る作品は、何を伝えたいのか一目でわかるものが多いと思いませんか?写真家は被写体をどのように表現するかということを常に考えながら撮影していますが、その一つに構図があります。

基本的な構図には、このようなものがあります。

三分割構図

三分割構図にしたほうがバランス良く感じる

画面を縦、横に三等分した構図です。この線の交差したところにメインの被写体を持ってきます。または2:1の比率で被写体をどちらかに配置すると、とてもバランスが良く感じます。どこに持ってくるかは被写体の向きなどを見て、その時々で判断しましょう。似たもので「黄金比」という約5:8の分割点に被写体を持ってくる、絵画の基本的な構図もあります。

二分割構図

画面の上下、または左右を真ん中で分ける構図です。シンメトリーが強調されて視覚的に安定感が出ます。まっすぐに伸びる地平線や空と山並みなどの遠景を表現する時に効果的です。

日の丸構図

日本の国旗の日の丸のように、画面のど真ん中に被写体を配置する構図です。単純な構図と言われがちですが、主役に存在感を持たせたい時や、魅力を最大限に引き出したい時は抜群の効果を発揮します。メインの被写体を大きく写して、ほかの被写体をなるべく入れないようにすると、より際立ちます。

対角線構図

対角線上に幹を入れたことで動きが出た

画面を斜め二つに分けて、対角線上に被写体を配置する構図です。写真に奥行きを出したり、動きをつけたい時などに意識したい構図です。しかし無理やり斜めに撮ると違和感が出ますので注意しましょう。

額縁構図

少し変わった構図を一つ紹介します。メインの被写体の周りに、額縁の枠で囲ったように別の被写体を入れる構図です。四方を囲っていなくても大丈夫。枠を入れることでメインの被写体がより際立って見えます。

アングル・ポジション

ローアングル、ハイポジションといった用語はご存じでしょうか?アングルとは、カメラを傾ける角度のことで、上に向けるとローアングル、下に向けるとハイアングルとなります。似た言葉で、ポジションという用語があります。こちらは被写体に対してのカメラ位置のことで、姿勢を低くして撮ればローポジションから、手を高く上げてカメラを目線の上の位置に持ってきて撮ればハイポジションからの撮影となります。

▼アングル

▼ポジション

 

 

 

 

次の写真を見てください。同じ被写体を撮ったものですが、印象が違うと思いませんか?それぞれのポジションやアングルで撮ったものです。

●ローポジション・水平アングル

たくさんの落ち葉をアイポジション(目の高さ)から撮影。きれいではあるけれど、少し物足りないような…?

ローポジション・水平アングルで撮った落ち葉。地面すれすれの位置から撮ったことで、前後にボケができて一面に枯れ葉が落ちている雰囲気が出ました。

●ハイポジション・ハイアングル

目の前に紅葉した葉があり、眼下には落ち葉が流れる川がありました。いつもどおりアイポジションで撮ってみましたが、なんだか背景が雑然としています…。

腕を高く上げてハイポジション・ハイアングルにて撮ったことで、背景がほとんど池だけになり、画面がすっきりしました。液晶がバリアングル式のカメラだと便利です。

●ローポジション・ローアングル

かわいらしい花が咲き始めていたのでアイポジションで撮影してみました。しかし、背景の枝ぶりが少し雑多な感じ…?

ローポジション、ローアングルから撮ったことで冬の青空が背景となり、すっきりと爽やかなイメージになりました。同じ場所にある花を撮ってもこんなにイメージが変わるのですね。

アイレベルや水平アングルで普通に撮ってしまいがちな被写体でも、このようにカメラの向きを上下させたり自分が撮影する位置を変化させることで、より被写体の魅力を引き立たせることができます。

シチュエーション別構図のつくり方

こちらではシチュエーション別に、こんなふうに構図してみるとさらに効果的という作例をいくつか紹介します。

●向いている方向にスペースをつくる
動いている被写体のまわりに空間を作ると、画面に動きが出てきます。さらに進行方向にスペースをつくると、写真に物語性を感じさせることもできます。

●迫力を出すために画面からはみ出させる
被写体の迫力や勢いを出したい時に、意図的に画面からはみ出させる方法です。画面に収まるように撮るよりも、羽を広げようとする鳥の迫力を感じませんか?

●ぽつんと感を出すために余白をつくる
少し寂し気な感じを出したい時には、メイン以外の被写体を排除して小さく写してみましょう。ツバキがひとつだけ落ちてしまって、ぽつんとした感じが出ています。

さいごに

画面構成を工夫したり、アングルやポジションを少し変えるだけで、写真がいきいきしてくるのがわかりますね。いつも同じような写真しか撮れないという方は、少しアングルを変えたり自身が動いてポジションを変えるだけでも構図が変わってきて、新しい気づきがあるかもしれません。あとは、被写体の何を表現したいかということを感じることが大事ですね!

いかがでしたか? 理解できた方も、そんなこと知っているよという方も、なにかしら参考にしていただけたら幸いです。
それでは今日も楽しく撮影に出かけましょう! カシャカシャ!

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