写真家がよく使うワード一覧|カメラ用語を正しく理解しよう vol.15

ShaSha編集部
写真家がよく使うワード一覧|カメラ用語を正しく理解しよう vol.15

はじめに

こんにちは! ShaSha編集部です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。

ShaShaはご存じのとおりカメラやレンズなどの機材、また撮影方法などを写真愛好家の皆さまに紹介するサイトです。毎日更新される記事内では、少し難しい専門用語がたくさん飛び交っていますね。もちろん内容をすぐに理解できる写真上級者の方も多いかと思いますが「それってなんのこと?」と、?マークが出ている読者の方もいらっしゃると思います。

このシリーズではそんな初心者の方に、つまずきがちな写真用語をわかりやすく解説していきたいと思います。「なんとなくはわかってはいるけど……」という方も、用語をきちんと理解できると写真生活がますます楽しいものになるはずです。
もちろん中・上級者の方も、おさらいに是非読んでみてくださいね。

今回は初心者からプロカメラマンまで、写真にかかわる人が日常的に使うワードを一覧にしてみました。記事を読んでいてわからなかったことや、知っているとちょっとかっこいいワードまでありますので、ご覧ください。

基本

シャッタースピード カメラが光を取り込む時間
絞り レンズが光を取り込む大きさ。レンズの絞り羽根で調整する
ISO カメラが光をとらえる感度
F値 カメラに取り込む光の量を調整する際の絞り具合を示す数値
露出 カメラが取り込む光の量。明るさ。絞り、シャッタースピード、ISOの要素で決まる
露出補正 カメラが判断した適正露出を、プラス(明るく)またはマイナス(暗く)に調整すること
ホワイトバランス カメラが写した光の色味を補正し、白いものを白く写すための機能
焦点距離 レンズの中心点から撮像素子までの距離
画角 写真に写る範囲を角度で表したもの
被写界深度 ピントが合う範囲
レンズの中心点から撮像素子までの距離

写真に写る範囲を角度で表したもの

カメラ

ミラーレスカメラ カメラの中にミラーがないカメラ。映像化された像を電子ビューファインダーや液晶で確認しながら撮影する
一眼レフカメラ カメラの中にミラーがあるカメラ。取り込んだ光をミラーで反射させて像をファインダーに映し出しながら撮影する
フィルムカメラ フィルムに光を感光させる構造のカメラ
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ) カメラにレンズが固定されているコンパクトなデジタルカメラ
アクションカメラ スポーツなど動きの激しい被写体やアウトドアの過酷な環境でも撮影できる小型軽量のデジタルカメラ
35mm判換算 カメラのセンサーサイズによって異なって見えるレンズの焦点距離を35mmフィルムに基づいて換算する方法
フルサイズ カメラのイメージセンサーの大きさ。約36mm×24mmで高画質な撮影ができる
APS-C カメラのイメージセンサーの大きさ。約24mm×16mmでフルサイズよりコンパクトだが画質の面は少し劣る
マイクロフォーサーズ カメラのイメージセンサーの大きさ。約17.4×13mmでAPS-Cよりさらにコンパクトになる
大人気のコンデジ、リコーGRシリーズ。
気軽に持ち出して撮影できる

アクションカメラのInsta360 Ace Pro2。
動画も様々な状況に対応する

レンズ

単焦点レンズ 焦点距離が固定されたレンズ
ズームレンズ 焦点距離を変更できるレンズ
マクロレンズ 被写体を大きく写すことのできるレンズ。最短撮影距離が短いので近寄って撮影できる
魚眼レンズ 非常に広い範囲を撮影できるレンズ。一方、大きくゆがむ特徴がある
高倍率ズーム 広角から望遠まで幅広い焦点距離を持つレンズ。例:シグマ 16-300mm F3.5-6.7 DC OS Contemporary
大口径レンズ 直径が大きなレンズのこと。開放F値が小さく、光をたくさん取り込める明るいレンズ
大三元レンズ 広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームの開放F値がズーム全域で2.8のレンズ
小三元レンズ 広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームの開放F値がズーム全域で4のレンズ
テレ端ワイド端 テレ端→ズームレンズのもっとも望遠側のこと。ワイド端→ズームレンズのもっとも広角側のこと
非球面レンズ レンズの表面が球面ではなく複雑な曲面を持つレンズ。球面レンズで発生する収差をおさえられる
純正レンズ カメラ本体と同じメーカーのレンズ
サードパーティ製レンズ カメラ本体以外のメーカーが製造したレンズ
絞り羽根 レンズ内部にある円形に重なり合った羽根。開いたり閉じたりして絞りを調整する
レンズマウント カメラとレンズが結合する部分のこと。マウントが合っていないとレンズを取り付けることができない
最短撮影距離 被写体にピントが合う最短の距離
撮影倍率 写し出された被写体の大きさと、実際の被写体の大きさの比率
ニッパチ F値2.8のこと
サンニッパ 焦点距離300ミリ、開放絞りF2.8の単焦点レンズのこと。ポートレートなどで背景をぼかし威力を発揮する
ヨンニッパ 焦点距離400mm、開放絞りF2.8の単焦点レンズのこと。飛行機や野鳥撮影に適している
小絞りボケ(回折現象) レンズの絞りを絞りすぎて解像度が低下し、全体的にぼやけてしまう現象
フランジバック レンズのマウント部分からイメージセンサーやフィルムまでの距離
テレコン テレコンバーターの略。カメラとレンズの間につけて焦点距離をのばすことができる
クロップ 画像の一部を切り出して画角を狭くすること
無限遠 ∞ ピント合わせが不要になるほど遠く離れた距離
レンズフード レンズを保護したり、レンズに入ってくる光を遮ったりするアイテム
蛍石レンズ 蛍石(ほたるいし)を使用したレンズ。ガラスレンズと組み合わせることで色収差を極少におさえる
魚眼レンズのキヤノン RF7-14mm F2.8-3.5 L FISHEYE STM。
レンズも特徴的な形をしている

シグマ 16-300mm F3.5-6.7 DC OS Contemporary。脅威的な高倍率ズーム

撮影

ボケ ピントが合っていない(ように見える)部分
前ボケ後ろボケ 前ボケ→狙った被写体の前側をぼかすこと。後ろボケ→後ろをぼかすこと
フォーカス ピントを合わせること
パンフォーカス 手前から奥まで画面全体にピントを合わせること
アウトフォーカス 意図的にピントを外した部分のこと
開放絞り 絞り羽根を一番開いた状態
圧縮効果 遠くにある被写体が近くにあるように見える、望遠レンズの現象
パースペクティブ 近くのものが大きく、遠くのものは小さく写る現象。特に広角レンズは手前にある主被写体と背景との距離が強調され、遠近感のある写真になる
フレーミング 被写体をどこに配置しどのように撮影するかを決めること
アングル 被写体に対するカメラ位置の角度
ポジション 被写体に対するカメラ位置の高低
ワーキングディスタンス レンズ先端から被写体までの距離
フォーカスエリア カメラがピントを合わせる範囲
被写体に対する
カメラ位置の角度

被写体に対する
カメラ位置の高低

機能

液晶モニター デジタルカメラで撮影した画像を表示する装置
アスペクト比 画像の縦横の比率を表した数値
色温度 光の色を数値化したもの。「ケルビン」や「K」で表される
イメージサークル レンズから入った光がカメラのセンサーやフィルム面に作る円形の範囲
ファインダー 構図を決めたりピントを合わせるためにのぞくカメラ上部にある窓
視度調整 ファインダーに映る画像を自分の視力に合わせること
視野率 ファインダーから見える範囲と実際に撮影される範囲の比率
EVF 電子式ビューファインダー。イメージセンサーがとらえた光を像にしてファインダーに映し出す
OVF 光学式ビューファインダー。レンズから入った光をミラーに反射させてファインダーに映し出す
位相差AF レンズへの入射光の結像位置のズレを計測してピントを合わせる方式
コントラストAF レンズを動かしながら撮像素子上の画像のコントラストを利用してピントを合わせる方式
チルト式液晶 カメラの背面液晶を上下方向に動かせるシステム
バリアングル式液晶 カメラの背面液晶を縦横斜めなど様々な角度に動かせるシステム
測光 カメラのセンサーが被写体の明るさを測ること。様々な測光方式がある
画素数 カメラの解像度を表す数値。大きいほど画像が鮮明でなめらかになる
瞳認識 カメラが瞳を検出してピントを合わせする機能。動物や飛行機など指定した被写体にピントを合わせる機能もある
チルト式液晶。
液晶画面が上下に動く

バリアングル式液晶。
液晶画面が縦横斜めに動く

表現

構図 写真を構成する被写体の配置やバランス
長時間露光 シャッターを長時間開けて撮影すること
階調 色の濃淡や明るさを表すもの
シャープネス 画像の輪郭やディテールをはっきりさせること
ダイナミックレンジ(ラチチュード) カメラが一回の撮影でとらえることのできる一番明るい部分から暗い部分までの範囲
ねむい 画面がぼんやりとしている様子
抜けがいい はっきりとして鮮明な様子。または背景がすっきりとしている様子
ノイズ 写真がざらついて見えること。主に高ISOで発生する
フレア 強い光がレンズ内で反射して全体的にコントラストが浅くなり白っぽくなる現象
ゴースト 強い光がレンズ内で反射して画面内に丸や多角形などの光が現れる現象
モアレ 規則正しく繰り返す模様が重なったときに発生する縞模様のようなもの
ハイライト 撮影した画像のなかで一番明るい部分
パープルフリンジ 画像の明るい部分と暗い部分の間に紫やマゼンタのような色が出てしまうこと
白飛び 写真が明るくなりすぎて白くなってしまったり、細かいディテールが失われること
黒つぶれ 写真が暗くなりすぎて黒くなってしまったり、階調が失われること
色かぶり 撮影時の光の色の影響で意図しない色に偏ってしまうこと
ローリングシャッターゆがみ 主に電子シャッターで、高速で動いている被写体が歪んで写ってしまうこと
ハイキー 露出が高く設定され、全体的に明るい写真のこと
ローキー 露出が低く設定され、全体的に暗い写真のこと
ケラレ 画面周辺が欠けたり暗くなること。レンズフードなどの写り込みが原因になることもある
収差 画像がゆがんだり、にじんだり、色ずれしたりする現象
周辺減光 画像の中心に比べて四隅が暗く写る現象
日中シンクロ 明るい屋外で逆光時に、ストロボ(フラッシュ)を発光させ、花や顔などの被写体の影や明暗差を軽減する撮影法
フレアとゴーストが同時に起こっている状態

背景の青空の抜けがよい写真

現像

Jpeg 画像を圧縮して保存するファイル形式。容量が軽く色数が豊富
RAW センサーの情報を多く保持して保存するファイル形式。現像前提で撮影する時に使う
色域 ディスプレイ、プリンター、カメラなどの機器が再現できる色の範囲のこと。sRBG、adobeRBGなどがある
フィルム現像 フィルムカメラで撮影後のフィルムを薬剤につけて像を浮かび上がらせる作業
デジタル現像 デジタルカメラのRAWで撮影したデータを編集して最終的にJpegやTIFFなどの画像をつくること

ジャンル

スナップ 日常の瞬間を切りとった撮影
ポートレート 人物をメインとした撮影。肖像画
スタジオ撮影 写真や動画専用のスタジオで撮影すること
スチル撮影 静止画撮影のこと
物撮り 商品などを撮影すること

撮影アイテムなど

フィルター レンズの先端部分に付けてレンズを保護したり様々な効果を調整できるアイテム
ストロボ・フラッシュ 暗い場所で撮影するときに明るい光を発する撮影アイテム
レフ板 被写体に反射した光をあてるための撮影アイテム
ライティング 人工的に光をコントロールすること
ロケハン ロケーション・ハンティングの略。事前に下見を行うこと
三脚 カメラを安定させるための道具。三本の脚の上にカメラを固定する
レリーズ 手ブレを起こさないために直接シャッターを切らず、間接的にシャッターを切るための道具
三脚。長時間露光の撮影などでは必ず必要なアイテム

レンズの先端に取りつけて使用するフィルター。様々な種類がある

写真家

ロバート・キャパ ハンガリー出身の報道写真家。20世紀を代表する戦場カメラマン
アンリ・カルティエ=ブレッソン フランスのスナップ写真家。ライカ使いとしても有名
アンセル・アダムス アメリカの風景写真家。広大な自然をモノクロに収めた
土門拳 酒田市出身の写真家。リアリズムにこだわった報道写真や「絶対非演出の絶対スナップ」という理念を掲げた
植田正治 鳥取県出身の写真家。鳥取砂丘を舞台に撮影した演出写真が有名。フランスでもUeda-choとして人気がある
秋山庄太郎 主に女性のポートレートや花を撮影した作品が有名な写真家
篠山紀信 人物や建築など様々な作品を残した写真家。グラビア撮影が有名

おわりに

記事の中に出てくるようなものをはじめ、知っておきたいワードを揃えてみました。写真をはじめたばかりの方は?だらけだと思いますが、これらのワードを知ることで写真やカメラの理解をより深めることができるので、ひとつひとつ覚えていけるといいですね。

いかがでしたか? 理解できた方も、そんなこと知っているよという方も、なにかしら参考にしていただけたら幸いです。
それでは今日も楽しく撮影に出かけましょう! カシャカシャ!

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