デジタルの新技術が次々に登場

　デジタルに関しては、日進月歩どころか分進秒歩の表現がピッタリなほど技術が進んでいますが、話題になっている２種類の開発を紹介してみましょう。
　まずミノルタとローム社が開発した「対数変換型ＣＭＯＳエリアイメージセンサー」はＣＣＤの１０００倍のダイナミックレンジを持つもので、従来のＣＣＤイメージセンサーの『明るい部分が白くとんだり、暗い部分が黒くつぶれることがある。入射光量と出力値が比例するので、明るい部分の情報は細部まで検出されるが、暗い部分は粗い情報しか出力できない』といった欠点を補完できるようになるとしています。
　今回開発したセンサーは、通常のＣＣＤや銀塩フィルムを遥かに超えるダイナミックレンジが得られ、これにより、太陽光や車のヘッドライトなど、極端に明るい光源が画面内に入ってきても、暗部がつぶれることなく、ディテールまで忠実に再現することができるというものです。しかも、製造コストがＣＣＤに比べて安くなり、電源電圧、消費電流をいずれも低く設定できる、優れモノです。これが使用されたデジタルカメラが開発されてきたら、また一段と性能がアップすることになります。

　一方、オリンパスと三洋電機と日立マクセルの三社が共同で開発したものは、デジタルカメラ用の大容量次世代のメディアとして、直径僅か５０ｍｍの小径光磁気ディスクシステムで、ＣＤの容量を超える７３０ＭＢの大容量を実現しています。このメディアを使用すると高速でのデータ書き換えが可能で、１００万回以上の書き換えをおこなうこともでき、しかも信頼性が高く、長期のデータ保存に適したシステムとなっているそうです。
　このシステムのｉＤフォーマット規格はＡＳ－ＭＯ規格をベースとしており、デジタルカメラ用の最適なアプリケーションフォーマットとして提案するものとしています。
　このシステムを使ったメディアをデジタルカメラに使用すれば、デジタルカメラ内に音声付き高画質の静止画や動画の画像データを保存することが可能となり、電子フォトアルバムの機能を有した「デジタルアルバムディスク」としての用途も期待されるなど、デジタルイメージングの可能性を更に大きく広げるシステムとなっています。
　ＣＤの約１０倍の高密度化を実現、小型の書き換え型光ディスクでありながら、ＣＤを超える７３０ＭＢの大容量化を実現し、例えば、２００万画素相当の静止画は約１８００枚、動画では、３２０×２４０ピクセルの画素数で、約２０分間（フレームレート 30fps、転送速度4.8Mbps ）保存することができるようになります。

デジタルカメラも一眼レフが普及

アトランタ（７月26日）発：米国イーストマン・コダック社は３００万画素の高性能一眼レフ デジタル カメラ「コダック プロフェッショナル DCS 330デジタルカメラ」を発表しました。
コダック プロフェッショナル DCS 330 デジタルカメラは、３００万画素のCCD を搭 載し、ニコンAPS 一眼レフ カメラの「プロネア６i 」（日本での商品名はプロネア ６００i ）をベースにした業務用デジタル カメラで、コダックの先進的なデジタル イメージン グテクノロジーと、一眼レフカメラの高い機動性能を備えています。また新開発のCCD 、ITO センサーを採用して、ISO 125 ～400 相当の感度設定と毎秒1 コマの連写を可能にしてい ます。
　主な用途として、ポートレート、スナップや商業印刷を目的とした写真撮影のほか、医療、科学、技術研究などの特殊撮影用途、また報道写真や官公庁関係などリアルタイムに画像情報を記録する必要のある業務分野など、幅広く活用できます。
　米国では１９９９年８月から発売の予定ですが、日本での発売時期、発売価格は未定です。

中判カメラにもズーム化の波

　一眼レフ、コンパクトカメラは今や、ズームレンズ時代真っ盛りですが、このズームの便利性を中判カメラにも応用しようとする動きが活発になっています。主に営業写真によく使用されている富士フイルムのアオリ機構付き・モータードライブ中型一眼レフカメラＧＸ６８０シリーズ用にＥＢＣ　ＦＵＪＩＮＯＮ　ＧＸ Ｍ１００－２００ｍｍ　１：５. ６が加わりました。また、専用の架台「レール　ＧＸ Ｍ　１００－２００ｍｍ」も同時に９月８日より新発売するとアナウンスされています。
　１００ｍｍから２００ｍｍまでの無段階ズーミングにより、ポートレート撮影では全身から半身・半身からアップをこの一本のレンズでカバーできます。また、素早いフレーミング変更を要する子供写真やベビーフォト、機動力を要するロケーション撮影など、幅広い分野で威力を発揮するとしています。
　専用架台レール　ＧＸ Ｍ　１００－２００ｍｍはＧＸ Ｍ１００－２００ｍｍを使用する場合にアオリ機構を活用するためのレールです。
　レンズの主な仕様 ・焦点距離：ｆ＝１００－２００ｍｍ　開放Ｆ５. ６～最小絞りＦ６４ ・レンズ構成：１１群１４枚　バリフォーカスタイプレンズ
［メーカー希望小売価格 GX M 100-200mmレンズ 398,000円 レール 27,000円］

黒いアルバムで写真が映える

　一般的にアルバムは暖色系が多くありますが、ハクバ写真産業ではアルバムを黒くすると写真が映えるとして、貼り方は自由、レイアウトの仕方も好きなようにできるフリーアルバム「アルジェ」を発売しました。台紙も厚手で、写真に重厚感を与えてくれます。
　台紙はいわば背景になるキャンバスのようなもので、その色によってイメージが変わります。写真だけでなく、チケットやハガキ、メツセ－ジを書いたカードなど自由にレイアウトでき、自由な形に切って並べられます。
　サイズは、Ｌサイズがヨコに貼れる「ミニ」、タテに2Lサイズまでが貼れる「A5」、パノラマサイズがタテに２枚まで貼れる「A4」の三種類。貼るもののサイズやイメージに合わせて、自由にチョイスできます。表紙の色は落ちついたブラックと上品なネイビーの２色です。
　［メーカー希望小売価格　アルジェミニ 1,200円（ページ数16ページ／台紙８枚、EL判16枚分）　アルジェA5 1,700円（ページ数16ページ／台紙８枚、2L判16枚分）　アルジェA4 2,300円（ページ数20ページ／台紙10枚、2L判40枚またはパノラマサイズ40枚分）］

ペルセウス座流星群を撮影しよう！（提供：株式会社シグマ）

　今年も流れ星が話題となる季節となりました。毎年夏の夜空を賑わすペルセウス座流星群。今年は８月１３日が極大日となります。眺めるだけでも感動すると思いますが、ぜひ流星の写真を撮ってみましょう。
　天体撮影は、一見難しそうに見えますが、バルブかタイムの付いているカメラ、レリーズ、三脚、高感度フィルム、そしてレンズを用意すれば、後は空に向けるだけで撮影ができます。
肝心のレンズ選びは、流星の光っている時間が一瞬なので、開放Ｆ値がなるべく明るいレンズを使用することをお勧めします。
　それにどこに流れるか分からないのが流星なので、たくさんの流星を写すには、星空の広い範囲をカバーできる広角レンズ、例えばシグマの２４ｍｍF ２．８、２８ｍｍF １．８Ⅱアスフェリカル、ズームレンズでは１７－３５ｍｍF ２．８－４ EX アスフェリカルがお勧めです。
　特にシグマの２８ｍｍＦ１．８Ⅱアスフェリカルは開放F 値も１．８と明るいので撮影には有利です。また、露出時間は５～１０分を目安にして下さい。そうしないとまわりの明かりでフィルムがかぶってしまい、せっかく写った流星が消えてしまうことにもなりかねません。
　以上のことに注意して、今年は是非、流星の写真を撮影してみてください。

　次に、しし座流星群。これは昨年に続くものですが、しし座流星群のピークは以前は1966年であり３３年周期であるため本番は今年です。よって今年は１時間あたり120 個と流星群ではなく流星雨となる可能性が強いようです。極大日は１１月１７～１８日です。近づけばかなりの話題となってくると思われます。
　１２月は「ふたご座流星群」、１２月１４日、１時間あたり６０個の可能性があります。
詳しく知りたい方は、下記ＨＰをご参照下さい。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwid2674/phot20.htm

今年もワールドPC EXPO 開催

　日経ＢＰ社主催のWORLD PC EXPO がやってきます。統一テーマは「デジタル新世紀が始まる－パソコン＋インターネットが拓く未来」です。事前登録すれば入場無料（インターネットで登録可）で、特別招待日の入場できます。
名　称：WORLD PC EXPO 99
会　期：９月７日（火）～11日（土）
特別招待日：９月７日（火）10：30～18：00
一般公開日：９月４日（水）～11日（土）10：30～18：00
会　場：日本コンベンションセンター（幕張メッセ）
http://wpc99.nikkeibp.co.jp/

＜ホームページチェック！！＞

α- ９のカメラグランプリ' ９９受賞記念｢ 第１回 ミノルタネイチャーフォトコンテスト｣ 実施
http://www.minolta.com/japan/press99/org/99-07-23_j.html

ニコン超音波モーター内蔵AF一眼レフカメラ用交換レンズ
「Ai AF-S Nikkor ED400mmF2.8D(IF) ライトグレー」
「Ai AF-S Nikkor ED300mmF2.8D(IF) ライトグレー」 http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/1999/afs-lg_99.htm

キヤノン　アンケートに答えてBJプリンタを当てよう！
http://bj.canon.co.jp/present/

＜ＢＯＭがおすすめする今週のこの1本・この1枚！＞

★今週のオススメビデオ　　「ユー・ガット・メール」８月４日レンタル開始

　トム・ハンクス＆メグ・ライアンにノーラ・エフロンの「めぐり逢えたら」のチームが贈る、ロマンティック・ラブ・ストーリー。都会に生きる男女の恋のキューピットとしてＥメールが効果的に登場。
　ニューヨークの街角で小さな絵本店を経営するキャサリンと、その向かいに店を出す予定の大手書店チェーンの御曹司ジョーは、反目し合うライバル同士。だが実は、彼らはインターネットのチャットルームで出合ったメール・フレンドだった。そうとは知らず、メール上で相手の悪口や実生活の悩みを打ち明け合った二人は、互いに顔も知らぬまま、いつしか恋に落ちていく…。彼らが初めて会うことを約束した日、ジョーはキャサリンだということを知ってしまう…。　

★今週のオススメＣＤ「Ｄｒａｇｏｎ　Ａｓｈ／Ｖｉｖａ　Ｌａ　Ｒｅｖｏｌｕｔｉｏｎ」８月７日レンタル開始

　昨年９月発表のアルバム「Ｂｕｚｚ　Ｓｏｎｇｓ」で注目を集め、その後リリースのシングルが立て続けに大ヒット！' ９９年の音楽シーンを語るうえで欠かせない存在となったＤｒａｇｏｎ Ａｓｈ。大ヒット・シングル「Ｌｅｔ　ｙｏｕｒｓｅｌｆ　ｇｏ，Ｌｅｔ　ｍｙｓｅｌｆ　ｇｏ」「Ｇｒａｔｅｆｕｌ　Ｄａｙｓ」を含む、全１５曲収録の３ｒｄフル・アルバム。
　今作はボサノバやレゲエなどインタールード的役割の曲を挟み、全体をヒップホップ系～パンク系～ヒップホップ系という３部で構成。もちろんその流れによどみは一切なく、むしろそれぞれの要素が驚くほど純度を高めることで、彼らの音楽性の核心部分がより鮮烈な広がりを見せている。