蕎麦と日本酒

居酒屋「大虎」にあった酒との出会い

「蕎麦に合う酒」と問われてもなかなか答えが出ない。
人、それぞれ好みが違うわ、店主の好みもある。
何でも、飲めれば良いとの人もいる。
暖簾が上がれば酒が飲める蕎麦屋！
飲兵衛には嬉しいが、酔うところでは無い。
まして、蕎麦屋で蕎麦談義は慎めと杉浦日向子さんは言う。
先ずは、店主が選りすぐった日本酒と種物で静かに味わう。
主役は蕎麦である。
手打ち、手切りで、不揃いの蕎麦があると、嬉しいと友人は言う。

鹿野酒造に勤める伝説の野口尚彦杜氏、酒造り58年の熟達者として輝かしい実績を残し、中でも全国新酒鑑評会において、連続12回、通算24回の金賞受賞に輝いた。
飲んでも飲まなくても「常きげん」。
無くなると、思わずパソコンの電源を入れたくなる。
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気に入った蕎麦猪口で、今日は茶そばが旨く打てたと呟きながら食べる。
蕎麦猪口は友人から戴いた美濃焼の蛸唐草。
私は藍染め付けが好きだ。
蕎麦ブームで古伊万里の蕎麦猪口も高くなり、嘆かわしい。

日本橋店中古売場　田口由明