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2010.06.11

【「写真」にもある、ジェネレーション・ギャップ】
世代・年齢層で、「写真」に対する価値観は、どう変わるか?

言葉を文字に書いて「写真」という場合は、読んで字のごとく「真を写す」となります。しかし、そこには「どのように?」という、撮影方法についての視点は、まったくありません。ところが、ここ最近の10年間で、フィルムからデジタルへの急速な変化が進んだことと同様にして、「写真」は、過去においても技術革新とともに、その姿・形が大きく変遷してきた経緯があります。だから、「カメラ」「写真」といった書き言葉が示す、その実物の意味やイメージ、あるいは価値観などは、たとえ同じ文字で書く用語でも、世代・年齢層によって、受け取り方が微妙に変わっているはずなのです。それでは、「写真」という言葉の影には、いったいどのようなジェネレーション・ギャップがあるのか? というのが、今回の話題。身近なところに注目して、写真の過去へ、さかのぼってみましょう。

ジェネレーション・ギャップの見分け方

ここでは、カメラを使うユーザー(撮影者・カメラマン)の視点ではなくて、写された人(被写体)の視点から見た、「写真」という言葉(用語)に対する、感覚やイメージ、および価値観について考えます。なぜ、カメラマンではなくて、被写体側の視点を選ぶかといえば、昔は、カメラの世帯普及率が低くて、一般の消費者が自分では撮影をしない時代もあったからです。そこで、歴史をさかのぼって比較したとき、その条件を揃える目的で、被写体側に注目することとします。

比較する上での具体的な手がかりとなるものは、家庭に残っている、家族や子供の記念写真。「自分自身(あなた自身のこと)が、小さな子供だったときの姿を写した写真で使われていた、当時の撮影機材、および撮影方法は何だったのか?」という点を根拠に利用し、そこからジェネレーション・ギャップを見分けます。例えば、「子供時代の自分が写っている写真が、カラー写真なのか、白黒写真なのか?」といった違いを見ることで、それぞれの世代が、「写真」に対して持っている、典型的イメージを判断するわけです。

どのような年齢の方でも、そして、風景写真や芸術写真を自分で撮るような趣味を持っていない人でも、自分自身が子供だったときに、その姿が被写体として写っている(誰かに撮ってもらった)写真なら、それなりに、たくさん持っていると思います。それらの写真は、単に、その人の人生の記憶というだけではなくて、写真が撮られた当時に一般的であった、カメラや写真の技術水準を示す、一つの記録としても見ることができるでしょう。したがって、人それぞれに、写真に初めて関わった原体験となっている、幼少時代の自分自身の姿が写された過去の写真を見れば、その人なりの考え方の根底にある、「写真」という言葉に対応した基本イメージが、浮かび上がります。

そして、そこにある「写真」に対しての基本イメージは、世代や年齢層によって異なるはずなので、それぞれの世代の人が生まれた時代ごとに分けて、その当時に使われていたカメラや写真の技術を、時系列として並べれば、その技術的な変化の歴史を、ユーザーサイドから知ることができるでしょう。

以下では、それぞれの世代ごとに、該当する人が子供のころに一般的だったカメラ・写真の技術や、写真文化の特徴を比較してみました。なお、小さな子供は被写体であって、その写真を撮るカメラユーザーは、必然的に、その親世代となるわけですから、写真に写っている「子供(あなた自身)」を撮ったであろう、「親(撮影者)」の世代・年齢も、参考として併記しておきます。

戦前生まれにとっての写真=「カメラ・写真は、専門家が使う高価で特別な贅沢品」
(その親も大正生まれ以前の世代)

第二次世界大戦における戦時期より以前の、昭和・大正・明治時代のことを、まとめて「戦前」と呼びます。

この時代には、日本のカメラメーカー各社は発展途上で、まだ、現在のように全世界規模では、カメラの製造・輸出を行ってはいませんでした。「舶来カメラ」という言葉があるように、戦前においては、高級カメラは海外から輸入されるもので、それを使える人も一部に限られていました。したがって、現在の日本に見られる大衆化したカメラ・写真文化は、戦前にあったカメラ・写真文化とは、直接は、つながっていないことになります。このようにカメラ・写真の文化を、戦前と戦後というように、歴史的に隔てているのは、ほかでもない、戦争の影響です。日本が戦争を経験した結果として、戦前の写真文化は、ほぼ完全に衰退しました。そして、終戦後に改めて形成されたのが、いまあるような一般大衆による、カメラと写真の文化なのです。

さて、戦前においても、一部の富裕層に限れば、趣味でカメラを持つ人もいるにはいましたが、ほとんどの場合、カメラを使うのは写真屋・写真館か、報道関係者だけで、カメラ・写真とは、まさに専門的な職業の人だけが使う、商売道具だったのです。そして、ほとんどの一般消費者にとって、戦前当時の写真とは、平成となった現在のように自分でカメラを操作して撮るものではなくて、写真屋に頼んで、「よほど特別な機会のときに、撮ってもらうだけのもの」でした。

当時は、当然ながらデジカメはなくて、フィルムだけの時代。それも35ミリ判ではなく、また、カラーフィルムの技術も、実用化されてはいませんでした。だから、現在のように、撮影・現像しただけでカラーを発色する写真はなく、写真といえば、白黒フィルムで撮るものが、すべてでした。現像・プリントも、自動処理できる機械がなかったので、暗室を使って手作業で行いました。そのような、高度な専門知識を必要とする撮影機材を使いこなせたのは、やはり特別な訓練を積んだ専門家だけに限られていたのです。

この時代には、写真の値段が高価だったため、撮影する機会は相当に少なく、ほとんどの一般の人にとっては、写真は、本当に贅沢で特別な記念品でした。そして、一般庶民の中には、「写真に写されると魂が抜ける」と言って、撮られることを嫌がった人までいました。

ちなみに、カメラのキタムラが、そのルーツとして写真業で創業した年代も、戦前の時代。インターネットにキタムラの情報が出たのは、インターネットができた後のことですが、意外にも、キタムラの社史は長いわけですね。

ところで、家庭の記念写真とは、撮影目的のジャンルこそ違いますが、「写真」という存在に対して、その芸術性を評価するような文化が、一部の専門家の間に広まったのも、実は、戦前のことです。その点で言えば、写真が芸術作品であるためには、戦前当時において、誰でも撮れる大衆化路線ではなく、まずは写真に対して、贅沢品としての価値が先に与えられたことが、成立の前提条件になっていたと考えることもできます。したがって、芸術写真というジャンルを、そうではない種類の、いま多く見られるような、気軽なスナップ写真や記念写真と比較すると、写真文化的に見た芸術写真は、随分と古風な味わいのものだということになりそうです。

なお、戦前の芸術写真の文化は、戦後の日本における、カメラ産業の飛躍的発展とともに大衆化した、現在まで至るカメラ・写真の歴史とは、直接は関係がありません。その意味でも、戦争の時代は、日本の写真文化、そして写真芸術に対しても、大きな損失をもたらしたと言えます。

(次回に続きます)

 
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